FASHION

レザーバッグはスタイルを選ばないため、幾つあっても強い味方になる。身体に、心にそっと寄り添うショルダーバッグ
愛着が湧くものは、それに至るまでのエピソードがあることで抱くことが多いと思いますが、作られる過程で関わった人たちの愛が、そのモノに投影されていれば、自然と大切にしたくなるように感じます。そんな真摯な姿勢でもの作りと向き合うブランドが新たに誕生しました。アパレルウェアを2017年からスタートした『KIJI(キジ)』は日本の国鳥・雉(キジ)の名を冠したブランド。それは日本のもの作りへの敬意と拘りを表しています。ワークウェアなどのアーカイブデザインを軸に、オリジナルの生地(KIJI)選びを行い大人の遊び心やスパイスを加えて新たなアイテムを提案しています。レザー小物は今季のコレクションからスタートしたそう。
たくさん荷物を入れても、安定するサイズ感
「SHINBUN」と名付けられたこのバッグはかつてアメリカで新聞配達に使用されていたコットン素材のニュースペーパーバッグをモチーフにしたもの。しっかりとした幅のマチとハンドルは安定感があり、荷物をいれてもしっかりと支えてくれます。ハンドルの長さも絶妙で、片掛けはもちろん斜め掛けもできてしまう、計算された大きさなのです。
手間を惜しまないもの作り
丸いフォルムが可愛いショルダーバッグは、ベジタブルタンニンで革を長時間浸すことで、柔らかで良質なものが出来るバケッタ製法によって作られたレザーを使用しています。手間と時間がかかるため、いまでは継承者が希少な技術です。この製法は使い続けることで艶や馴染みがでてきて、個々で経年変化を楽しめるのが魅力です。
そしてバッグの中を覗いてみると、コバの処理の美しさに感動するはず。一枚革で仕上げることで軽量になる利点がありますが、その分だけ内側の処理の綺麗さが職人の腕の見せ所。東京の革小物を扱う職人による、仕立ての美しさに注目してください。
ミニマルなデザインなので男女問わず持つことができ、使い続けることで個々の歴史が刻まれるニュースペーパーバッグ。持った当初は馴染めなくとも、レザーの表情が移り変わることで徐々に愛着が湧いてきて、供に日々を大切にしていきたいと思えるはずです。
ブルーム&ブランチ青山
03-6892-2014
photograph:kimyongduck
styling:Mari Nagasaka
hair&make:Daisuke Yamada(Cake)
model:Rio Kajiyama
text : Shizuka Takehara
12月は”毎日愛でたい革小物”がテーマ。ワードローブの定番となるようなレザーのシューズやバッグ、ウォレットなどを日々ご紹介していきます。
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