CULTURE & LIFE

 

尾道

 

今回は、私たちの尾道でのリノベプロジェクトのお知らせです。

このところは、広島は尾道の古民家をリノベーションする計画に奔走する毎日です!

 

尾道

 

実は、7月の中旬から始まっていましたが、

毎日のようにチェックしなければいけないこと、決めなければいけないことなどで、精神的に休む暇なし。

スタジオの方が、フィジカルに貧乏暇なしでした!

 

尾道

 

さて、リノベ予定の古民家の名前は、Alcove Onomichi とつけました。

“アルコーブ”はきっともう日本でも使われている言葉と思いますが、「ちょっと窪んだ場所」みたいな意味です。

こちらロンドンでは、リビングなどの暖炉の両脇にある窪んだスペースの事を指し、

昔から、そこに棚を作ったり、ベッドルームでは、そこにクローゼットを作ったりしています。

 

尾道

 

今回リノベに踏み切った尾道の家は、明治生まれ。

戦後いろんな手が入れられてしまい、

今では梁や奥に潜んでいた壁などでしかオリジナルの部分は残っていませんでした。

本当に小さな家なので、“くぼみ”といった感じがぴったりかと思われます。

 

この家は、尾道で育った友人が見つけてくれました。

そして彼を通じて、尾道のクリエイターの女性に出会います。

彼女とはものつくりに対する想いで、意気投合したのです。

そして更に、彼女にアーキテクトさんを紹介してもらったのでした。

まさに人と人との繫がりによってこのプロジェクトは進んでいます。

 

尾道

尾道

 

床下地面に、元井戸の大きな穴が見つかったり、トイレのタンクを人間が掘ったり(坂の町なので車が入りません)

…そうなんです。トイレが水洗ではなかったんですよ!

ビルダーさんが人力で穴を掘って、簡易水洗用のタンクが入ったよ、の写真が届いた日はもう嬉しくて嬉しくて。

これも、坂の町尾道に住むということですね。

本当に大工さんや、アーキテクトさんには苦労をかけっぱなしです。

 

尾道

 

床下の大きな穴も、実は昔この路地に暮らす人たちが共同で使っていた井戸の名残だったらしいのです。

それを戦後、使わなくなって家をその上にエクステンションしたのだとか。

なので、今年帰国をしたら、水神様をお祀りすることになっています。

この家にも、神棚を作る予定です。

昔父がお正月になると神棚にお神酒をお供えして、それを私たちもお裾分けしてもらっていたことを思い出して、

ちょっとあったかい気持ちにもなりました。

 

尾道

 

ロンドンから、尾道という距離を保ちながらのリノベです。予算も大きくないです。

妥協するところも、我慢するところもたくさんあります。

が、尾道ならではの暮らし方にロンドンの暮らし方を加味しながら、

尾道という街とつながっていきたい、、というところは曲げずにリノベを進めています。

身の丈のリノベですが、この先やってみたいと思われる方にとっても、

「できそう」と思ってもらえるのではないかなと思います。

 

 

“家”という箱もそうですが、

そこで使うものも、日本で探したものにロンドンで探したものをうまく調和させながら

「こだわらないことにこだわる」という私たちの密かなポリシーを貫いていこうと思います。

 

しばらくの間は、私たちがこの家を使うのは年に限られた期間だけです。

あとは、民泊にしろ、ギャラリーにしろ、ポップアップにしろ、いろんな使い方をしていきたいと思っています。

なので、いろんな人にじわじわと知ってもらいたいな…と思っています!

 

尾道

 

一緒に仕事を進めるうちに、アーキテクトさんと施工屋さんが実は同い年で、

しかも同じホームタウンだったのがわかったんです!

そして、お互いサッカー少年で、多分どこかのトーナメントで、戦ってたみたいです。

面白いですよね。ご縁だねーって、喜んでます。

 

私はこういう人の繋がりでこの家が新しい形になって、

またいろんな繋がりで可愛がってもらえるように、私たちが継ぐということ、すごく大切に考えています。

 

尾道

 

“Alcove Onomichi”のご近所には、logという素敵なホテルやレストラン、バーもできたんです。

相変わらず私の大好きなホテルサイクルやU2もあります!

家も含めたこの場所は、私たちにとってかけがえのないものになる事に違いありません。

 

尾道

尾道

 

日本は暑い夏なようですね。

ロンドンは8月に入ってから20度から25度といういかにもイギリスの夏らしい日が続いています。

エアコンの普及率が低いイギリスなので、これくらいがちょうどいいな、と感じる、

そんな夏の終わりです。

 

尾道

 

text:yukari sweeney

 

 

◆こだわり女子のモノコトWebマガジン「PeLuLu」より

 

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