ONKUL

「まちと自然をつなぎ、寄りそう暮らし」をテーマに様々な分野で活躍するクリエイターを通じて〈エーグル(AIGLE)〉の新たな魅力を発信する新プロジェクト「AIGLE MAKERS」。日本を代表するクリエイターとして、フラワーサイクリストの河島春佳さんの活動が紹介されました。

 

ロスフラワーを通じて「花のあるライフスタイル」を提案

河島春佳さん:フラワーサイクリスト

廃棄される花(ロスフラワー)をドライフラワーにして新たな命を吹き込む、フラワーサイクリストの河島春佳。花の廃棄を減らし循環型経済に貢献しながら、暮らしに豊かなひとときをもたらす「花のあるライフスタイル」を提案しています。彼女が目指すのは、人間が自然とともに生きること。そのまなざしは、〈エーグル〉の物語と呼応します。

河島さんが着ているのは、フランス生まれのブランド〈アンヴァンシブル・エテ(INVINCIBLE ETE)〉 と〈エーグル〉がコラボレーションしたTシャツ。日光写真の青い花がモチーフ。

-INTERVIEW-

ーー「フラワーサイクリスト」の活動について教えてください。

フラワーサイクリストは、「Flower」と環境用語である「アップサイクル」を合わせた造語です。農家や市場で規格外となったり、フラワーショップで売れ残った花(ロスフラワー)を回収し、ドライフラワー作品にすることで、新たな命を吹き込むメンバーの名称です。ものづくりの力で廃棄品にさらなる価値を与えることを目指しています。

ーー活動を始めることになったきっかけは?

もともとは、ファッション関連の仕事をしながら、趣味として花を楽しんでいました。登山をして高山植物の写真を撮るのも好きでした。20代半ばに差し掛かり、これまでの働き方を見直したとき、好きなことを仕事にするならと思い浮かんだのが「植物」でした。大学時代に服飾を学んでいたので、洋服やアクセサリーをつくる技術があり、それらを掛け合わせて何かできないかと考え、ドライフラワー作家に転向しました。

ドライフラワー作品の仕事が軌道に乗り始めた頃、知り合いのフローリストから、フラワーショップで大量に花が捨てられているという廃棄問題を聞き、それが頭から離れなくなりました。私自身も、かつてフラワーショップで短期のアルバイトを経験したとき、クリスマスのギフトとして店先に並んだ真っ赤なバラが、12月25日の夜に売れ残りとして大量に捨てられ、ショックを受けたことがあったんです。花屋さんも決して花を捨てたいわけでなく、心苦しく思っているのですが、これが当たり前のことになっていました。私にできるのは、この状況を少しでも多くの人に「知ってもらう」こと。作品づくりに明確なコンセプトが生まれたのはこのときです。

ーー河島さんにとってドライフラワーの魅力とは?

ドライフラワーには、アンティークのような魅力があります。 生花の頃の花の色を想像して、そこまでのストーリーに想像をふくらませることもできるし、時間の経過の中で少しずつ色や風合いが変化するのはまるで花の生きざまを見ているよう。もちろん生花にも素晴らしい魅力がありますが、ドライにすることで「花の命をもっと大切にできる」と感じています。

ーーロスフラワーのほとんどはフラワーショップから?

花農家や市場の仲卸から回収することもあります。花は植物なので、同じように栽培しても枝が少し曲がったり、花びらが欠けてしまったりと、一般的な流通の基準に適さない花が生まれてしまいます。そんな規格外の花をドライフラワー作品にするだけでなく、コロナ禍で結婚式などイベントの中止が相次ぎ、出荷できなかった大量の花を、農家から直接消費者に届ける「Flower cycle marche」というオンラインショップも始めました。これは農林水産省「花いっぱいプロジェクト」でも紹介されました。

今季からクリエイティブチーム〈エチュード(Études)〉アーティスティックディレクターとして迎え入れた新生〈エーグル〉のロゴを配したブーツは、街にもとけ込むモダンなデザイン。

ーーパリに花留学をしたそうですが、パリの街から学んだことは?

ずっと独学だったので、一度きちんと花について学びたいと思い渡仏を決めました。パリの生活で感じたのは、ここでは花が「文化」として根付いているということです。週末にマルシェに行くと、カゴいっぱいの野菜やパン、ワイン、チーズと一緒に、花束を抱える人の姿を目にしました。女性だけでなく男性も多くて。ここでは花のある生活が根付いているから、フラワーショップでも大量に売れ残ることもなく、手頃な価格で販売できます。これは私が目指す景色のひとつだと確信しました。

ーー河島さんが主宰する「RIN」は、AIGLE原宿店のウィンドウや展示会でのディスプレイを手掛けています。これらの作品で伝えたいことは?

都市と自然の融合です。人間は、動物や植物と共存していますが、都会で暮らしていると忘れてしまいがちです。花や草木は、都会の中で自然を思い出させてくれるもの。ですから、森をそのまま持ってきたかのように、ウィンドウいっぱいに木を配置し、ショップの中にもたくさんの植物をディスプレイしました。展示会では、壁に吊るしたミニブーケを来場者がハサミで切ってノベルティになります。小さなアクションですが、花がより自分ごとになります。ディスプレイやウィンドウを通して、人間と自然とのつながりを伝えられるように心がけています。

ーー〈エーグル〉からはどのようなことを感じますか。

〈エーグル〉と「RIN」のコンセプトが同じ方向を向いていると感じています。一緒に発信することで、相乗効果が生まれ、より多くの人にメッセージを届けることができる、素晴らしいパートナーです。〈エーグル〉のアイテムは、以前から愛用していました。ファッション性と機能性に優れているので、ラバーブーツを履いて土の道を歩いたり、あえて水たまりに入ってみたり。雨が降ったら傘をささずにこのコートを着て出掛けてみようとか、人間の本来の生き方を現代風に楽しめるのがAIGLEのファッションだと思っています。

ーーAIGLE BY ETUDESの感想を教えてください。

2022年春夏のコレクションでは、植物のシルエットをデザインに落とし込んだTシャツがありますが、樹木の枝振りはひとつずつが異なり、個性があるんです。それを感じられる最高のクリエイションですね。素材がオーガニックコットンで、生産過程にこだわったからこその着心地のよさも感じられます。

ーー〈エーグル〉を象徴する作品を作るとしたら?

この世界は、木々と畑と花、動物、人間など、自然界のすべてにおいて調和がとれたものだというメッセージを込めた空間です。奄美大島に旅行をしたとき、地元の小さな海水浴場で、浅瀬で食事をしている海ガメがいたんです。この世界は人間だけじゃないんだと実感しました。都会にいると、自然を感じることは難しいけれど、ベランダで家庭菜園をしたり、映像を通して動物たちの現状を知ったり、小さなアクションでいいんです。花や〈エーグル〉のファッションを通して、自然とのつながりを感じてもらえたら

 

世界中の「AIGLE MAKERS」はAIGLE MAKERSをチェックして!

 

【商品のお客様問い合わせ先】

エーグルカスタマーサービス tel:0120-810-378

 

model:Haruka Kawashima

photograph(steel):Yuya Shimahara

photograph(movie):Taiga Hirabayashi

text:Miho Matsuda

edit:Yumika Aasai[onKuL]

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