CULTURE & LIFE

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クリエイティブチームDo it Theater(ドゥイット・シアター)がテーマごとにおすすめの映画を3作品紹介する、新連載《土曜日のシネマサロン》。
第一回目のテーマは「旅に行きたくなる映画」。旅を題材にしている映画やロードムービーは数多くありますが、今回は王道ではないけれど旅に出たくなる映画たちをご紹介します!
Do it Theaterのやべさやです。これから本コーナーではDo it Theater 女子部が様々な切り口のテーマで、おすすめ映画をリレー方式でご紹介していきます。
第一回目のテーマは「旅に出かけたくなる映画」ということで、『女っ気なし』『サイドカーに犬』『裸足の季節』の3作品をセレクトしました。
ヴァカンスと一緒に楽しみたい。淡く儚いひと夏の恋

© Année Zéro – Nonon Films – Emmanuelle Michaka
title:『女っ気なし』
【story】
海辺の町に暮らす、心優しい孤独な独身男性シルヴァンは、ヴァカンスにやってきた美しい母娘と出会う。彼女たちと一緒に過ごす時間の中で起こる、様々な出来事や心の揺れ動きを描く、切なくも淡いひと夏の物語。
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観ているだけで旅に出たくなるような、美しい海や空などの景色と、温度や香りまで伝わってくるようなヴァカンス感満載の映像は見どころの1つ。しかし、この映画の面白さは、ヴァカンスにやってくる母娘の視点ではなく、やってきた彼女たちを迎え入れる、海辺に暮らしている男性の視点にあるところなのです。そして、どんどんお話が進んでいくほどに、ヴァンサン・マケーニュが演じている、さえないけれど、やさしくて愛らしいシルヴァンの恋路を応援したくなっていく所もポイントです。旅先という非日常的な空間で味わう、ひと夏の恋やひと夏の思い出は、淡く儚いからこそ自分のどこかに一生残り続けるのかもしれない…と感じる映画です。
たまには気ままに思い切って!ノープランで旅に出よう

Illustration:MARU
title:『サイドカーに犬』
【story】
不動産会社の営業として働く薫は、弟の結婚をキッカケに、父の愛人・ヨーコさんと過ごした小学4年生の夏休みのことを思い出す。自由で豪快で飾らない性格のヨーコさんと一緒に過ごす日々は、生真面目な薫にとって、刺激的で驚きの連続だった。
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夏になると毎年観たくなる映画の1つ。生真面目な薫に、自転車の乗り方、コーラを飲むキッカケ、流行りの音楽を教えてくれる、竹内結子さん演じるヨーコさんがとにかくもう、本当に魅力的なんです。薫は刺激的で新発見の日々を過ごしていくのですが、途中、「私の夏休みに付き合って!」というヨーコさんと一緒に、二人で伊豆まで旅行に出かけます。このシーンを観ると、プランを決めず、赴くままに目的地へ向かい、到着してから宿を見付ける…というノープランな旅もたまには良いなという気持ちになるんですよね。そしてこの伊豆旅行で、薫はヨーコさんのちょっとした変化に気付いて、少し大人に近付くんです。いつもと違う環境だからこそ起こる些細な気付きや変化も、これまた旅の魅力だなと思えるシーンでもあります。
解放感はきっと、新しい世界に繋がっている

© 2015 CG CINEMA – VISTAMAR Filmproduktion – UHLANDFILM- Bam Film – KINOLOGY
title:『裸足の季節』
【story】
黒海沿岸の小さな村に住む美しい5人姉妹は、両親が亡くなってから、祖母のもとで叔父と共に暮らしていた。外出を禁じられ、家に閉じ込められ、退屈な日々を過ごす中、末っ子のラーレは、運命を切りひらくためのとある計画を立てる。
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いつもと違う場所で、いつもと違う時間を過ごすという解放感は、旅の醍醐味の1つだと思っています。『裸足の季節』で描かれている、家に閉じ込められて退屈な日々を過ごす彼女たちが、自由をつかむために「外へ飛び出したい」と思う気持ち。それはどこか、私たちが日常生活から解き放たれて「旅に出たい」と感じる気持ちと、どこか重なる部分があるように感じたのです。冒頭の海辺を駆け抜けるシーン、こっそり家を抜け出してサッカー観戦に向かう途中のトラックに乗ってはしゃぐシーンの”今しか無い”という瞬間の美しさ。自然の美しさや街並みはもちろんのこと、バスのシーンで浴びる、これから新しい世界が始まっていくことを期待させるような、眩しく輝く朝焼けも見どころです。
少し角度を変えたところから「旅に出かけたくなる映画」を3作品選んでみました。「旅に出たい!」と感じるタイミングやキッカケは人それぞれだと思いますが、そう感じる気持ちに素直に、生きていたいですよね!私は映画を観ること=旅に出ているような感覚になることが多いので、そう感じる映画に、もっともっと出会っていきたいなと思っています。





© 2015 CG CINEMA – VISTAMAR Filmproduktion – UHLANDFILM- Bam Film – KINOLOGY


text : やべさや(Do it Theater)
●Do it Theater(ドゥイット・シアター)
“あたらしいシーンは、Theaterからはじまる”をテーマに、シアター体験を作り出すプロデュースチーム。今年も開催する「Holiday Circus(ホリデーサーカス)」では2年連続で野外シアターを上映!また 累計4万人以上が来場した野外シアター「品川オープンシアター」や横浜赤レンガ倉庫とマリンアンドウォークヨコハマの2会場同時開催の「シーサイドシネマ」、 ロックバンドSuchmosとタッグを組んだ「DRIVE IN THEATER Suchmos」など、映画を観るだけではない、総合演出された新しいスタイルのシアター体験を全国に作り出しているチームです。
www.ditjapan.com
Design_Kenichi Koinuma
Illustration_MARU
Edit_Shizuka Takehara
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