ONKUL

「ONKULの雑誌づくりに参加しませんか?」そんな呼びかけに応募をしてくれた、編集や取材、文章を書くことに興味がある「ONKUL特派員」たち。
今回のテーマは「本と人。」
今どき、電車でスマホを見ずに本を読んでいる人は、かっこいい。さらに「どんな本を読んでいるか」には、その人らしさが浮き彫りになる。それは服を選ぶ感覚、つまりファッションとも地続きにあるもの。
本企画では、日本全国にいる特派員のみなさんのまわりにいる“本好きさん”を集め、本人と本との関係性を紐解きます。
今回は、ONKUL特派員・関口明莉さんがスナップした人たちをご紹介。
『自分が自分であるための一冊。』 #14

櫻林栄吉さん/便利屋
この本に出会い自分を取り戻したという櫻林さん。仕事に悩んでいた銀行員時代に読み、「やめなくては」と思い立ち、退職。今は国分寺市で『櫻林便利軒』という便利屋を営む傍ら、シェアハウスに住み地域に根ざし た生活を送る。老若男女から慕われる存在へ。一年に一度は読み返し、背筋が伸びるという。

『自分の中に毒を持て〈新装版〉』岡本太郎 著 ¥990/青春出版社
『自分が自分であるための一冊。』 #15

神谷萌稲さん/アーティスト
両親が好きだという灰谷健次郎の本。「灰谷さんの眼差しは独特」と、今まで読んできた本の中でも印象的な一冊を、言葉を選びながら静かに教えてくれた。会話劇で進んでいく軽やかさと、登場人物の痛みがかけあわさる。小学校の教師である著者ゆえ、鋭い感性をもった子どもたちの視点を繊細に描く。

『少女の器』 灰谷健次郎 著 ¥560/新潮社
『自分が自分であるための一冊。』 #16

菅原史緒さん/マーケティングリサーチャー
「人の中に世界が織り込まれている、人もまた世界が降り合わさってきたもの」と史緒さんは言う。自分が見たものが反映される布の世界。自然界の色の違いが影響されるため、地域によってデザインは異なる。史緒さんの同級生でもある翻訳家の中野さんが届けてくれた一冊。唄のような日本語が心地いい。

『糸をつむいで世界をつないで』 ケイティ・ハウズ 著 ディナラ・ミルタリポヴァ 絵 中野怜奈 訳 ¥2,200/ほるぷ出版
text:Akari Sekiguchi
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