ローカルに親しまれてきた ”コピの豆” をお土産にいかが?【週末アジア:シンガポール編】 | コラム | カルチャー & ライフ | FUDGE.jp

CULTURE & LIFE

連載「週末アジア」は、アジアに精通している女性たちが、おしゃれなショップやカフェ、おすすめスポット、旬のニュースなどをピックアップして、まだまだ知られていないアジアの魅力をお伝えしていきます。いますぐに旅立つことはできないけれど、また旅ができる日々を楽しみに。

 

 

日本でおなじみのサードウェーブ・コーヒー。

シンガポールにもサードウェーブ系のお店は多くあるので、いずれご紹介してゆきたいのですが、今回ピックアップするのは、「コピ」と呼ばれる昔ながらのコーヒー。

一般的なコーヒーと焙煎方法がまったく異なっていて、豆に砂糖やバター、マーガリンをまとわせ、高温でローストし、キャラメライズしています。

これは、コピには苦味の強いロブスタ種が使われるため、苦味をやわらげるために考案された方法なのだそう。

ホーカーセンター(屋台が集まったフードコート)で飲み物屋台を訪れれば、メニューにはほぼ間違いなくコピがあるはず。ただ、コピ用の豆が購入できる場所は意外と限られていて、在住者間でもあまり知られていません。

 

 

個人的なおすすめは「Ho Tit Coffee Powder Factory」。

1953年創業で、現在は2代目店主が切り盛りしている老舗です。現代人の好みに合うよう仕上がりを調整していますが、伝統製法を守っているそう。

 

 

インドネシアやマレーシア、コロンビア産などの豆を用いた7種前後が常時ラインナップされていて、「酸味はあまり強くないのが好きで、牛乳とも合うのがいい」など好みを伝えると、店主夫妻がおすすめを絞ってくれます。

ちなみにここを訪れる際は、時間に余裕をもたせていくようにしてください。店主夫妻がとっても話し好きで、試飲させてくれながら飲み方指南をしてくださるんです。ビスケットをひたすと、バターが溶けてよりまろやかな味わいになるよ、などなど。

 

 

「音楽をかけようか。中国のオールドスタイルの歌謡曲とか、どう?」なんてBGMの気遣いまでしてくれて、なんだか親戚の家に遊びに来たような錯覚に陥ってしまう、あたたかなムードにあふれています(工場が隣接されているのですが、工場は粉が舞ってしまうためエアコンやファンが使えないそうで、その熱が伝播してきている物販スペースの実際の室温もあたたかです)。

 

 

ややマニアックな場所にあるのですが、お土産調達しつつ、ローカルの人と接することのできるスポットとして、ぜひ足を運んでみてください。

 

((スポットデータ))
Ho Tit Coffee Powder Factory
住所:402 Upper Paya Lebar Road, Singapore 534988
URL:https://www.facebook.com/HTCoffeeSG/

 

 

text:Ayako Tada

編集&ライター。2006年、マガジンハウスに入社。雑誌『Hanako』『GINZA』編集部に勤務し、ビューティ、ファッション、グルメなどを担当。結婚を機に2016年よりシンガポールに移住。現在はフリーランスとして「Hanako.tokyo」やシンガポールのローカル誌などで活動中。

Instagram : @tadaayako

 

 

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