CULTURE & LIFE
連載「週末アジア」は、アジアに精通している女性たちが、おしゃれなショップやカフェ、おすすめスポット、旬のニュースなどをピックアップして、まだまだ知られていないアジアの魅力をお伝えしていきます。いますぐに旅立つことはできないけれど、また旅ができる日々を楽しみに。
台湾の魅力的なローカル線に乗った体験記をお届けするシリーズの
平溪線の第7回。
平溪老街で日本語が上手な少年と出逢って語らい、
一緒に天燈を飛ばしたところまでが前回のお話でした。
平溪の風景や、南国ならではの植物や昆虫との出逢いを楽しみながら
線路沿いを歩くこと20分。
お隣の菁桐に到着しました。
平溪線の中でも来たかった菁桐。
その理由は後ほどお話しするとして…
老街を廻るのは楽しみにとっておいて、まず
駅の裏側の上の方にある「菁桐煤礦紀念公園」を散歩してみようということになりました。
平溪線はもともと運炭線で、この辺りの炭鉱業の要でした。
「菁桐石底煤礦」は炭鉱地の中でも最も長い年月採掘されていた場所で、
規模も採掘量も台湾で一番だったみたいです。
そのため、炭鉱跡地や日本統治時代の建物が観光地として
綺麗にたくさん保存されています。
線路を越えて、山道の方に向かいます。
ここからは「捨石山步道」という山道。
足場が悪いので、スニーカーでよかった!
捨石山は、もともと山だったわけではなく、使われなかった石が積み重なってできた山です。
上って行くと、日本人にはおかしくて吹き出してしまうような看板がありました。
「岩山を捨てます」
名詞なので訳さなくていいのに!と
笑わせてもらって、周囲を探索。
「石底大斜坑」と書かれたこれは、
埋まってしまっているけれど、
当時の「坑口」。
足元を見てみると…
「昭和十二年三月起工」
と書いてあって、日本統治時代の名残を感じます。
これは、トロッコの終着地にある建物。
車庫だったのかな?
その他にも、モニュメントのようなものがありました。
(タイトル画像もそのひとつ!)
歴史と自然が感じられていい場所!
また散歩しに行きたいです。
この日は霧が出ていたけれど、いい眺め!
ここには台湾人夫婦数組と一緒に行ったのですが、
階段もあまり舗装されていないし
石がごつごつしていて歩きにくい中、
みんな旦那さんが奥さんに手を差し出してエスコートしていて、
こういうことを恥ずかしがらない台湾人って
やっぱり好きだなぁと思いました。
次回は老街に行きます!
text:ayaco
台湾を第二の故郷として愛しているハンコ作家。行く時は旅のテーマを決めてちょっとロングステイをし、台湾の新しい魅力探しを楽しんでいる。
著書にはクラフト本として「ayacoのはんこノート」「ayacoの手帖のつくりかた」(共にワニブックス)があり、台湾旅行記として「台湾のたびしおり」「もっと!台湾のたびしおり」(共にワニブックス)「ayacoの台湾みやげ話」(幻冬舎)、「ayacoの台湾あいうえお」(朝日新聞出版)がある。
Blog 「台湾のたびしおり」https://heppy.exblog.jp
Blog「ハンコ作家ayacoのブログ」https://inayaco.exblog.jp
Instagram @ayaco_hanco
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