CULTURE & LIFE

こんにちは。

前田エマです。

今回訪れた《fuzkue(フヅクエ)西荻窪》は、本を読むための場所です。

 

 

去年の夏のこと。

私は西荻窪で、次の予定まで、少し時間を潰すことになりました。

 

 

私はケチなので、一息つくためにカフェに入るのが苦手です。

友達とおしゃべりするとか、好きなメニューがあるだとか、原稿を書くだとか、そういった理由がないとカフェに入りません。

 

 

買い物も、そんなに得意じゃありません。

だって、見たら買っちゃうもん!笑

行かなければ、買わないでしょ?笑

ケチなので、なるべく買い物にも出かけません。笑

 

口当たりの良いなめらな食感と甘さが良い塩梅。チーズケーキ¥500、カフェオレ¥700

 

近くに銭湯でもないだろうかとGoogleマップを見ていると《fuzkue(フヅクエ)》をたまたま見つけたのです。

 

 

その頃の私は、ちょっと読書から遠ざかっていました。

幼い頃から本は好きなので、もちろん毎日、少しは読んではいたのですが、大人になった今、電車の待ち時間や寝る前の時間なんかには、スマートフォンを見て過ごしていました。

コロナ渦での日常に疲れて、本を開き想像しながら文字を追うことにさえ疲れてしまっていたのかもしれません。

 

 

《fuzkue(フヅクエ)》は都内に3ヶ所あり、それぞれ店長さんが違います。

置いてある本は店長さんの私物だったり、スタッフの皆さんからのリクエストだったり…。

なので、とてもセレクトが偏っているんです。

そのことが私にとって、とてつもなく楽しかったんです。

ここ西荻窪店は、私の好みにドンピシャ!!

例えば料理関係の本でも、“美味しく作る”ことから少し離れた視点で書かれたものたちが置いてあります。

教育関係の本も「いい子に育てる」ことだけではない、しかも「親だけが育てる」わけじゃない、興味深いテーマ。

そして、私がここで夢中になった本は、日本の植民地時代の朝鮮半島の家族を描いた漫画でした。

 

 

久しぶりに没頭して本を読む時間は、心が整っていくような体験でした。

それと同時に読書への好奇心が、また沸々と自分の心の中に沸いてきました。

 

 

お酒を飲んだり、ご飯を食べたり、お茶したり。

お客さんがそれぞれ、ひとり、好きなように過ごす空間。

その傍らには、必ず本がある。

本を持参して、集中して読む人。

並んでいる本を、つまみ食いするように読む人。

自分で持ってきた本に飽きると、ここにある本を手に取る人。

本がある時間の尊さを、噛み締める空間です。

 

《今週のぐるり服》

フリフリのブラウスを、ちょこっと出すのがマイブームです。

ブラウス/Libra Cue、ニット/無印良品、パンツ/GU、シューズ/DIANA

**********************************************

文・モデル:前田エマ Maeda Emma

1992年、神奈川県生まれ。東京造形大学卒業。オーストリア ウィーン芸術アカデミーに留学経験を持ち、在学中から、モデル、エッセイ、写真、ペインティング、朗読、ナレーションなど、その分野にとらわれない活動が注目を集めている。本年5月下旬に初の著書をミシマ社より刊行予定。Instagram:@emma_maeda

写真:長田果純 Osada Kasumi

1991年、 静岡県生まれ。14歳の頃、実家の物置小屋から一台のフィルムカメラを発見し、独学で写真を撮り始める。現在はファッションのカタログやポートレート、映画のスチールなどで活躍中。プライベートでは自身の感覚を軸に写真を撮り続けている。Instagram:@osada__

information

《fuzkue(フヅクエ)西荻窪》

東京都杉並区善福寺1-2-1 シェモア西荻101号
営業時間:12時~22時(平日)、11時〜22時(休日)
定休日:不定休
Instagram:@fuzkue_nishiogikubo

※最新の情報はInstagramをご確認ください。

新宿から中央線に揺られ、吉祥寺の手前「西荻窪」をぐるり。昔ながらのお店と若い店主が営むお店が心地よく共存する町。

今回は、静かな空間で、美味しいコーヒーやスイーツなども一緒に、本を読みたい人に訪れて欲しい《fuzkue(フヅクエ)西荻窪》へ。2014年に初台のお店から始まり、一昨年に下北沢、昨年にここ西荻窪店がオープンした。

《fuzkue(フヅクエ)》が普通の喫茶店やカフェなどと異なるのは、何より「本を読める」に特化したこと。友人と行くこともできますが、お喋りはできないので、一人で行くのをおすすめしたい。好きな本を持ってくもよし、店内にある本も読めるので、新たな発見を求めて手ぶらで行くのも良い。

ほかの店舗との違いは、オーナーが異なり、初の姉妹店であること。お店の壁にぎっしり詰まった書籍たちは本好きの店主による、良い意味で偏りがある少しサブカル寄りなセレクト(私物の本)。奥の棚は定期的に変わる、スタッフおすすめの本なので、こちらもチェックして欲しい。

内装や家具にもこだわったレトロモダンな空間や半地下から差し込む光はとても心地よく、ついつい長居したくなる空間。情報が錯綜する社会で、本を読むことだけに集中する時間は贅沢で愛おしい。本好きが自然と集まる憩いの場所へ、ようこそ。

 

▶︎▶︎神保町・神田のおすすめショップ

▶︎▶︎清澄白河のおすすめショップ

▶︎▶︎幡ヶ谷のおすすめショップ

▶︎▶︎吉祥寺のおすすめショップ

▶︎▶︎下北沢のおすすめショップ

 

edit:Takehara Shizuka

 

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