CULTURE & LIFE
「おしゃれな人のルームツアー」企画では、FUDGEにまつわる素敵なあの人の部屋にお邪魔して、ルームツアーを開催!「部屋」はその人の好みや性格を表す場所でもあり、普段見ることのできない場所だからこそ気になるところ。インテリアのこだわりや収納術、生活のアイデアなどをぜひ参考にして、あなたも自分だけの心地よい暮らしを叶えて!

第22回目には、吉本興業で人気お笑い芸人の「かまいたち」や「とろサーモン」のマネージャーを務めながら、アイドルグループ「吉本坂48」のメンバーとして活躍していた樺澤まどかさんが登場。2023年の退社後にオーストラリアに渡り、現在はイギリス・ロンドンで生活を送っています。そんな彼女のご自宅を拝見しつつ、ロンドンの家探し事情や生活のお話をたっぷり伺いました。
Index
30歳で決めた、ワーホリでのロンドン暮らし

「ロンドンでの暮らしを始めたのは去年の冬。ちょうどクリスマスの時期に引っ越して、8ヶ月ほどになりました。ロンドン、めっちゃ楽しいですよ!」
樺澤さんは2023年にワーキングホリデー制度を利用して生活の拠点をオーストラリアへ。その後、一時帰国を経て、2025年にイギリス・ロンドンへとお引越し。現在は陶芸スタジオ「Social Pottery」で週4日働きながら生活を送っています。そもそも、ロンドンを次の滞在先に選んだ理由とは…?

「オーストラリアのシドニーにいた頃、別の国でもワーホリをしてみたいなと思ったんです。当時住んでいたのが大自然に囲まれた場所だったので、最初は『次の国は同じく自然豊かなニュージーランドがいいかも』と考えていたのですが、その後メルボルンに移ったら都市の楽しさを知ってしまって。ヨーロッパ調の建物が多く、アートやファッション、カフェが充実している街の方が自分には合っているかもしれないと感じたんです。それなら『その元になったイギリス本国を見てみたい!』と思い、ロンドン行きを決めました」
ロンドンを視野に入れたタイミングで、イギリスのワーキングホリデー(YMS)の受け入れ枠が拡大し、抽選制から先着順へ変更。運にも後押しされて渡航が叶ったそう。
「ワーホリは1年間の国が多いのですが、イギリスは最初から最長2年間滞在できるのも好条件でした。申請できるギリギリの30歳のタイミングで滑り込みましたね。私はどこへ行っても『一生住みたい!』と思っちゃうタイプなのですが、本や映画で見てきたロンドンの景色の中を歩いているだけで、今でも毎日新鮮で楽しい。外国人として暮らす心地よさもあって、ずっとここに住み続けられる方法はないかなと考えているくらいです」
物件探しはマッチングアプリがスタンダード
現在暮らしているお家は住み始めて3ヶ月ほど。引っ越してきて2軒目の住まいです。

「前住んでいた部屋は職場から遠かったので、知り合いの紹介で中心部にあるシェアハウスに引っ越しました。10〜12畳ほどあって一人暮らしにしてはかなり広いですね。以前住んでいた大家さんの私物がそのまま残っていて、備え付けの大きなドレッサーに、カーテンは大胆なヒョウ柄、ソファカバーも手作りでちょっとブリティッシュテイストなんです。一生住むわけではないので、それらをあえて活かしてカラフルでにぎやかな部屋にしようと家具を集めています」

気になる家賃は950ポンド。日本円に換算するとおよそ20万円弱ほどになります。
「ロンドンは中心部から1〜9のゾーンで区切られています。私が暮らしているゾーン1が一番の中心部。物価も家賃も高いですが、前に住んでいたゾーン3の部屋は今の半分の広さで16万円ほどだったので、中心部でこの広さならいい物件だと思います」
現地での物件探しは、シェアハウス専用のマッチングアプリを使うのが主流なのだそう。シェアメイトや住人を求めている人と物件を探している人が、不動産を仲介せずにマッチングできる仕組みになっているようです。
「自分のプロフィールを載せて募集したり、空き部屋を持っている人と直接メッセージをやり取りして内見に行きます。不動産屋さんを仲介しないので家賃交渉もしやすい反面、中には『内見はできないけれど前金を払えばすぐ住める』といった詐欺もあるそうなので注意が必要です。契約書をしっかり作ってもらうことがトラブルを防ぐポイントですね」
先輩と後輩がフラット。ロンドンのお仕事事情とは?
オーストラリア滞在中に陶芸教室に通っていたことから、仕事先に陶芸スタジオを選んだ樺澤さん。仕事は履歴書をメールで送って採用に至ったのだとか。

「ネットでロンドンにある陶芸スタジオをリサーチして、従業員を募集しているところすべてに履歴書を送りました。一応返事がなかった場合の保険としてインディードなどの求人情報サイト経由で飲食店やカフェへの応募もしていたのですが……そちらからの返事はゼロ。唯一返事をくれたのが、今働いているスタジオだったんです」

樺澤さんが自身で作った作品。描かれているのは樺澤さんによるオリジナルキャラクター。
スタジオではお客さんに絵付けを教えるほか、併設のカフェでバリスタを務めたり、従業員向けのトレーニング動画を制作したりとさまざまな業務で活躍中。日本との働き方の違いは「上下関係がなく、対等なこと」だと話します。
「先輩や上司だから偉い、みたいな感覚がまったくない気がします。もちろんマネージャーからの指示で動くことはあるけれど、こちらから新たな動きを提案することもあるし、業務量に対して給料が低いと思ったら『給料を上げてほしい』『この業務はできない』といった主張もできる。その要求に筋が通っていれば、きちんと聞き入れてくれます。私は頼まれると断れない性格なので最初は主張することに苦労しましたが、今はこのフラットな関係性がとても働きやすく感じています」

とはいえ、慣れない英語環境に苦労した時期もあったそう。
「来たばかりの頃は意識が高くて。日本語のコンテンツは禁止&日本語を喋らないようにしていたので辛かったですね。映画を観るときは英語音声と英語字幕を選んでいました。いい環境ではありましたが、言いたいことが完璧に表現できない孤独感とプレッシャーでストレスが溜まってしまって。そこから日本のお笑い動画を観まくってリフレッシュもするようになりました。1軒目のシェアハウスで同居していたイギリス人のおじさんが、毎晩のように英語を教えてくれたのも本当にありがたかったですね」
加えて「そうやって夜ご飯を一緒に食べたりと普段はとても仲が良かったのですが、同居人と揉めることもあって……」と樺澤さんは続けます。
「生活ルールにとても細かい人がいて。トイレットペーパーを他の人より使いすぎていると言われたり、ドアを閉める音を注意されたり、私にとっては本当に些細なことで注意を受けていました。オーストラリア時代より英語が話せるようになって、自分の意見を言えるようになったからこそ言い合いもできたのですが……。いざ揉めると、伝えたいことを100%英語では伝えられず、言い負かされたり意図と違う受け取られ方をしたりすることもありました。文句を言っているわけではなく、ただ自分の意見を伝えているつもりなのに、『文句があるなら外に出て頭を冷やしてきたら』と言われたことも。伝えたいことが伝わらないのがものすごくストレスで、悔しくて泣いたこともあります。そのときは、言いたいことを正確に伝えられない自分の英語力にすごく苛立ちましたね」
部屋を彩る手作りベスト3


休日には、毎週どこかで開催している蚤の市やデザインマーケットを物色。そこで手に入れたものを含めた、お気に入りの手作りアイテムベスト3を教えてくれました。
小さな置物

「たくさんのアーティストが出店しているデザインマーケットで購入しました。もともとは上と下が別売りで。上部が一見フタのようにも見えるけど、中には何も入らないんです(笑)。この絶妙なゆるさと色使いにビビッときて、家に迎え入れました。こういうものがたくさん集まる、ヘンテコな空間を作りたいんです」
シチリア島で買ったタコのベル

「ロンドンからイタリアのシチリア島へ旅行したとき、マーケットの露店で購入した陶器のベルです。売っていた職人のおじいちゃんに『私も陶芸スタジオで働いているんだよね』って話したら盛り上がっちゃって。それもあって買ったんですけど(笑)、今となってはお気に入りです」
小学生のときからの相棒「テディ」

「小学5年生の家庭科の授業で作って以来の相棒です。昔からMr.ビーンが好きなのですが、ビーンにはテディという名の相棒のぬいぐるみがいるんですよ。当時その真似をして作ったのがこの“テディ”。ロンドンにあるMr.ビーンの銅像までこの子を連れて行って、一緒に写真を撮れたときは感無量でした!」
ベッドの上がいちばん落ち着けるマイプレイス
休日はお出かけをしている樺澤さんですが、部屋にいる時間はベッドの上で過ごすことが多いようで……。

「基本的にはベッドの上にいて、自分のYouTubeの編集をしたり、プロジェクターを天井に投影して映画を観たりしています。豆を挽いて淹れたコーヒーを飲んだり、蚤の市で見つけたレコードを聴く時間も癒やしですね。先ほどこの部屋がカラフルだと話しましたが、ロンドンの街には、原色や柄物を自由にミックスしてファッションを楽しんでいる人がたくさんいるんです。日本にいたときは黒やネイビーの服ばかり着ていましたが、最近は服にも色を取り入れて楽しんでいます」
不機嫌なときは、不機嫌なままでいい
最後に、樺澤さんにとってロンドンはどんな場所かを尋ねると、「自分を肯定してくれた場所」という答えが返ってきました。


「オーストラリアの人たちは底抜けに明るくてポジティブで。居心地がよかったし、そんな姿に憧れていたけれど『私はそこまで明るくはなれないな』とどこかで引け目を感じていたんです。でもイギリスに来たら、晴れている日が少ないこともあって、みんな堂々と不機嫌そうな顔をしていて(笑)。仕事中も『雨だからダルい』って素直に口に出しちゃう。それなのに、日常はしっかり楽しく回っているんですよね。その光景を目の当たりにして『私もこのままでいいんだ!』と思うようになりました。辛いときは無理してニコニコしなくていい。自分がちゃんとしてないときに、ちゃんとする必要がないって、すっごくラクだなと思います」
また、ヨーロッパに来たことで海外旅行に対するハードルが一気に下がり「移住してからすでに5カ国以上巡ってます」と樺澤さん。そうやってロンドンでさまざまな経験を積む中で抱いた、これからの目標も教えてくれました。

「自分で作った陶芸品を、現地のデザインマーケットに出店してみたいです。あとは、ロンドンのスタイルをもっと研究して、自分のアパレルブランド《Lipoy(リポイ)》のアイテムに落とし込んでいきたい。いつか現地のセレクトショップに置いてもらうようになるのが目標です!」
樺澤まどか

YouTuber、《Lipoy(リポイ)》ディレクター
1994年、群馬県出身。2019年、吉本興業に入社し、マネジャーとしてかまいたち、とろサーモンを担当しながら同社のアイドルグループ・吉本坂46でも活動。退社後の23年にオーストラリアへ。25年に自身のアパレルブランド《Lipoy(リポイ)》を立ち上げ、同年冬からはイギリスへと移住。現在、自身のYouTubeで現地生活を紹介している。
Instagram:@kabasawa_madoka
YouTube:@kabasawa_madoka
編集部のおすすめ記事もチェック
▶︎休日は夫婦でリサイクルショップ巡り。好きなもので埋め尽くされた1LDKから、とっておきを拝見!【FUDGE おしゃれな人のルームツアー vol.21】
▶︎北欧・デンマークの学生寮をルームツアー。約6畳のワンルームで作る“ヒュッゲ”な暮らし。【FUDGE おしゃれな人のルームツアー vol.15】
▶︎気になるオーストラリアの家探し事情。メルボルンのヴィンテージハウスで暮らす、長澤メイのお部屋とは?【FUDGE おしゃれな人のルームツアー vol.13】
▶︎そこはまるで週末のヨーロッパ!『FUDGE』『men’ s FUDGE』『ONKUL』が贈るイベント「FUDGE Weekend 2026」開催決定!
PICK UP !
-
( FASHION )【10/8先行予約スタート】低身長さんのための理想の一本!FUD...
-
( CULTURE & LIFE )初開催!【FUDGEハイキング部 with KEEN】11/7 (土) 参加者募...
-
( FASHION )【FUDGE FRIEND】それぞれの“好き”が光る。オフィシャルガー...
-
( CULTURE & LIFE )そこはまるで週末のヨーロッパ!『FUDGE』『men’ s FUDGE』『...
-
( FASHION )本日発売!『FUDGE』2026年11月号は、「IN TO ITALY いま、イ...
-
( CULTURE & LIFE )「緑」が部屋のアクセント。コンクリート打ちっぱなしのお部...
-
( FASHION )定番デニムコーデにはシンプルなシューズを合わせたい! 【ホ...
-
( FASHION )素足にサンダル、タンクトップ+オーバーオールで夏の準備は...
RANKING
FUDGE CHOICE
-
レトロなデザインが使いやす...
-
フランスの老舗《エーグル》...
-
オンもオフも毎日履きたい白...
-
レディな彼女は《グレゴ...
-
『FUDGE Weekend』でカメラマ...
人気のキーワード
PRESENT & EVENT
応募期間 : 2026年10月9日0:00〜 2026年11月11日 23:59の34日間。 応募方法 : FUDGE.jpのプレミアム会員(無料)*に登録していただければ、どなたでもご応募いただけます。当 […]
編集部から配信されるメールマガジンやプレミアム会員限定プレゼント、スペシャルイベントへの応募など特典が満載です。
無料でご登録いただけます。








































