CULTURE & LIFE
おしゃれ部屋にしたいけど、どうすればよいのかわからない。そんな時に参考にしたいのが『FUDGE.jp』での人気の連載「【私らしく暮らす】」。さまざまな間取り、生活スタイルのおしゃれなお部屋を紹介しています。今回は連載の中から、インテリアに北欧ヴィンテージを取り入れたお部屋をご紹介。ぜひお部屋づくりの参考にしてくださいね。
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■ROOM1.2LDK・63㎡の二人暮らしインテリア

夫婦で職場へのアクセスが良いエリアへ引越されたkinoさん。お気に入りの家具や雑貨とともに、暮らしやすい住空間を考えての収納のポイントについてお話を伺っていきます。

ご夫婦で、職場へアクセスの良いエリアをめざしてスタートされた住まい探し。現在の住まいはその見た目と間取りに惹かれたお部屋でした。
「この物件は築30年を超えている物件でしたが、リノベ済みですごく綺麗だったこと。またよくある縦に長く伸びるようなマンションの間取りではなく、いろいろなレイアウトが楽しめそうだったこともあり、この部屋に決めました」

廊下からお部屋に入ってすぐの空間が、広々としたリビング、ダイニング。特にダイニングスペースは、こだわりの北欧ヴィンテージ家具や好みの植物でお気に入りの空間になっています。

「ダイニングテーブルは吉祥寺にある Bellbet という北欧ヴィンテージ家具を取り扱うお店で購入しました。使うシーンに合わせて天板を拡張できるところがポイントです」

「好みのデザインかつ、賃貸の住まいにも合うサイズのものをと思い、実際に倉庫に行って自分たちで見た上で購入しました」

テーブルと合わせて購入したチェアは、座面をお二人が好きだというミナペルホネンのクロスに張り替えられていました。

「ミナペルホネンのタンバリンという刺繍柄です。色もたくさん悩みましたが黄色を選びました」

ダイニングとキッチンの間に設けられたキャビネットもヴィンテージ品。

中には、これまで集められてきた器がたくさん収納されていました。

「旅行先やプレゼントでいただいた愛着のあるものばかりです。割れたものは金継ぎをして大切に使っています」

ヴィンテージ家具の他にも温かみのある空間を演出するためにダイニングの照明はイサムノグチのAkariを使用。
「もともとはラジオハウスを使っていましたが、ガラス製でぶつかったり、吊るした際の重量が気になって軽い素材の照明を使うことにしました」

ライトレールを使ってプロジェクターも吊るされていたKinoさん。
「夕飯を食べるときなどプロジェクターでいろんなコンテンツを楽しむのがお気に入りの時間の1つです」
好みのデザインと楽しむための機能性の両方を考えた空間になっていました。

お部屋をインテリアや植物で楽しむ一方で、小物や日用品は表に出す物の数を抑えてスッキリとお部屋を整えられているkinoさん。収納にもひと工夫加えながら暮らしやすい住まいをつくられています。

「生活感の出るものは隠す、または詰め替えてお部屋に馴染むようにしています」

「特にサプリメントなんかはパッケージの印象が強いのでガラス瓶に移し替えて使っていますね」

詰め替えと同じく、中身が分かるようなラベリングも特徴的。
「テープライターで適度に中身が分かるようにして、使いやすい収納を心がけています」

大切に育てられている植物が並ぶ、窓際のシェルフもボックスにラベリングしてスッキリと。

中には大小様々な道具が収納されていました。

毎日使わないものは中身が把握できるように隠しつつ、毎日使うものは取り出しやすい収納も大切にされていたkinoさん。

「ちょっとした買い物に使うバッグやコート掛けには HAY で購入した、コートハンガーのKNITを置いています。インテリアとしても、使い勝手のよい収納としても役立ってますね」

「キッチンでは、毎日使うフライパンなど、すぐに使いたいものはマグネットで吊るしています。賃貸だとキッチン収納のやり方にも限りがあるので、生活に無理なく、心地よい空間になるよう考えていきたいですね」

住まいの中には、ライフスタイルの変化で使い方が変わろうとしている空間もありました。
「リビングはダイニングとの間にあった扉を外して大きめのワンルームのように使っていましたが、インテリア含め変わってきています」

「前までは、ワークスペースとしても使えるようにデスクを置いていていましたが、子どもが生まれるのに合わせて、扉を挟んでダイニング側に移動させました」

「リビングには部屋全体にタイルカーペットを敷き詰め、キッズスペースとして使えるように変えています」

腰窓に合わせて、IKEAのBESTÅ(ベストー)を並べて壁沿いは収納力もアップ。中には書籍や書類などが収納されています。

子どものための日用品は、籠やボックスを活用しながら取り出しやすく、運びやすい収納になっていました。

小さなお子さんのお世話をする際にも役立っているお気に入りのインテリアがソファとブランケット。

「ロゼトーゴは座面が低いソファになっていて、よりリラックスした感じで使えるかなと思ったのが選んだポイントです。生地のカラーサンプルをたくさん取り寄せて、この色に決めました」

「寒い時期に役立つブランケットは、ダイニングチェアと同様にミナペルホネンのものです」

「定期的に購入しているので、住まいの至るところに置いてあります。今後も良いものと出会えれば増やしていきたいですね」

リビングをはじめ、これからの住まいはお子さんの成長とともに合わせて考えて行きたいと話すkinoさん。
「色々と住まいにも制約が出てくると思いますが、その都度、最適解を考えながら取り組むことを楽しんで行けたらと思っています」

「将来的にはキッチンなどにもこだわって、自分たちでリノベーションにもチャレンジしてみたいですね」
こだわりのインテリアを大切に、暮らしに合わせてレイアウトや収納方法を考えながらお部屋を楽しまれているkinoさん。家族のライフスタイルに合わせて、試行錯誤を積み重ねた先にどんなお部屋がつくられていくのか。今後のお部屋も楽しみですね。
→このお部屋が気になる方はコチラの記事をチェック!
■ROOM2. 2LDK・78㎡の四人暮らしインテリア

北欧ヴィンテージの暮らしを楽しむ、18畳の広々リビング。フィンランドやスウェーデンのデザイナーたちの素敵な作品が集まり、有機物と無機物をミックスしたあたたかな空間が広がる、2LDKのお部屋を拝見しました。ご夫婦+2人の娘さんの四人暮らしをされているcrasさん。お住まいは、76㎡ほどの2LDKです。

リビングダイニングの広さは約18畳。

白い壁・白い床に、濃い色味の建具で、「インテリアを楽しみやすそう」と考えられたことが、このお部屋を選んだ決め手のひとつ。

約5畳半のベッドルームはシンプルに。

大きな家具は、赤系統のブラウンで揃えながらも、重厚感が出過ぎないように「余白」をもって配置することを意識しているとcrasさん。

アクセントとして、わざと「白」や「ガラス」のアイテムを加えることで、空間を軽やかに。月に1度はレイアウトを変えて、家具のディスプレイ自体を楽しんでいらっしゃるそう。

お気に入りの家具のひとつ、Re:CENOの「NOANA SOFA」は、ハンス・J・ウェグナーの名作ソファをリデザインしたもの。

「足のシャープさであったり、洗練されたデザインが好きです。背面のデザインも格子状になっていて、とても綺麗なんです」

家族みんなでくつろぐ場所として、大活躍です。

お部屋の中でも特に、ディスプレイを楽しんでいらっしゃるお気に入りの場所が、リビングボード。大阪のアンティークショップ 70B で購入されたデンマークのヴィンテージ。背の低いボードの上に飾られたアートやオブジェなどさまざまなアイテムが、白い壁に映えています。

エリック・ホグランの人形のデキャンターは京都のウンベルトで購入。
「結婚2年目の記念として、二人でお金を出しあって買ったものです。エリック・ホグランの代表的なデザインのアイテムですが、気泡の入り方で1点1点、見え方も変わってきますし、光の歪みも生まれて綺麗なところがとても気に入っています」

デキャンターの隣のフラワーベースは、スウェーデンの陶芸家、カール・ハリー・スタルハンの作品。京都の歩く鳥で購入されたものだそう。
「釉薬のかかりかたがとても綺麗で。ブラウンのグラデーションに、ベージュやイエローの入り方が絶妙で一目惚れしました」

グリーンやお花も、crasさんのお部屋に欠かせないアイテム。
「家具やラグなど、人がつくったものには直線的なデザインが多いので、丸みのあるものであったり、植物であったり、有機的なものとミックスさせることを意識しています」

ディスプレイ台としてやパソコンデスクとしても使えるデンマークのヴィンテージのトロリーも、植物を置いたり、オブジェを置いたり、お部屋に「有機的なもの」をプラスする、重要なパーツになっています。

時代を経て落ち着いた色味になったヴィンテージの家具。そこに、北欧のデザイナーたちのアートピースや、植物など、有機的なものをプラスし、家族みんなが集まり団欒するリビングを素敵に彩っていらっしゃったcrasさん。
ヴィンテージ家具を中心としたリビングをつくる時に参考にしたい、みていてうっとりとするお部屋でした。
→このお部屋が気になる方はコチラの記事をチェック!
■ROOM3. 二人暮らしインテリア

中心街にも電車やバス一本でアクセス出来るエリアでありながら、大通りから少し入った閑静な住宅街での二人暮らし。北国の寒さを感じない、温かみのある空間をインテリアとたくさんの植物で作り上げられているYukoさんにお話を伺ってきました。

伺ってまず印象的だったのがこだわりのインテリアたちで作られた落ち着きのあるリビング、ダイニング。どれもYukoさんが家で使いたいと時間をかけて選ばれてきたものばかりです。
「リビングはカリモク60 Kチェアを中心にインテリアを考えています。北欧ヴィンテージにもミッドセンチュリーにも合うレトロ感がとても好きですね」

「カリモクはずっと使いたくて、住まいを見直す機会に決心して購入しました。色もブラックと悩みましたが他のインテリアとの兼ね合いで今のカラーにしています」

カリモクと相性の良いラグもこだわりのアイテムの1つ。ヴィンテージの使い込まれた感じが、部屋のトーンを落ち着かせてくれるのだそう。

ミディアムブラウンのフローリングに合わせるように、テレビボードやチェストも買いなおされていました。色合いを整えることで落ち着いた雰囲気に仕上がりますね。

リビングの壁側に本などの収納はまとめて配置。ディスプレイされていたchikuniさんの照明と壁掛けは市内の展示会で運良く購入出来た思い入れのあるアイテムでした。

「ダメ元で展示会に足を運んだのですが、何とか購入出来ました。懐かしさと新しさ両方を楽しむことの出来る作品でテイストの確立していないなんでもありの我が家にも馴染んでくれていると思います」

ダイニングにはリビング同様に集められてきたアンティークの器や雑貨たちが並べられています。こちらも10年以上かけて集められてきたものばかり。
「母親の影響もあって、子どもの頃から北欧やヴィンテージのアイテムが好きでした。その頃からの思いが積み上がって今のお部屋づくりに繋がっていると思います」

このお部屋での暮らしが、日々の景色も含めて好きだと話すYukoさん。共に暮らす家族も居心地の良い空間にというのは常に大切にされているのだそう。

「インテリアは私が選んでいるのですが、決定の前には家族に確認を必ず取るようにしています。主人は極力シンプルにという考えで、デザインが良くても機能面でOKが出ず見送ったものもありますね」
お二人の考えで作られた空間だからこそ、温かみのあるインテリアとスッキリとした空間づくりが両立されているんですね。

そんなご夫妻が共に好きだと話すのが観葉植物。お部屋にも多く飾られています。「主人も観葉植物は好きで、よく一緒に買いに行っていますね。生花も気に入ってくれているので、お部屋全体のバランスを考えながら飾っています」

角のスペースを使って、植物を集めたスペースではルイスポールセンの照明も混ぜながら空間を構成。

白が基調のシンプルなキッチンにも植物があると、色合いはもちろんより心地よい印象を受けます。

植物は床だけではなく、吊るしても飾られていました。高低差や奥行きが生まれ、より緑が溢れる空間になっていました。

多くの植物が飾られているにもかかわらず、お部屋としてはごちゃついていないすっきりとした印象を受けます。ここには先ほどの家族で決めるもの選びに加えて見せると隠すのバランスも活きていました。

料理をしながらダイニングやリビングの様子が分かるのが良くて視界が開けたキッチンにされたと話されるYukoさん。逆に収納が目に付くようになる分。キッチン収納はもちろん。小物類はバンカーズボックスを活用。

寒暖差に合わせて活用するブランケット類は籠収納で使いやすさと、散らからない収納を意識。

こうした収まりの良い収納とともに住まいのバランスで色合いを与えるのが植物たち。特に差し色にもなる生花はお部屋のバランスも考え、色合いを意識されていました。
「ちょっとした色合いを加えるように、草花系が多いですね。華やかな印象のものより控えめな可愛さを持つお花が好きです」

時間をかけて選ばれてきたインテリアや小物はこのまま大切に、植物の量をもう少し増やしながらお部屋を楽しんでいきたいと話すYukoさん。
「自分の好きな空間は十分に作れているので、模様替えなどもしながら楽しんで行けたらと思っています。今後は住まいの構造として玄関が少し暗いので機会があれば、あかり取りに着手出来るか考えていきたいですね」
Yukoさんの手で植物の選択から模様替えで、また今とは違う一面をどのように見せてくれるのかとても楽しみです。
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