CULTURE & LIFE

 

フリーランスの編集・ライターをしている、赤木真弓です。暮らしまわりの雑誌や書籍での執筆をするほか、旅好きライターユニットauk(オーク)として、オランダやベルギーのガイドブックや旅の準備本などを作っています。

外出できるようになって日常が戻りつつあるものの、海外への渡航はまだまだ厳しいなか、旅への想いは募るばかり。少しでも旅気分を味わえたらと思い、私が再訪したい国NO.1のメキシコについて書かせていただきます。

メキシコは北米の南端に位置し、日本から首都のメキシコシティまでは直行便で約13時間。タコスを代表するメキシコ料理でも有名ですが、カラフルな街並みのほか、美しいビーチや35の世界遺産など、見所がたくさんあります。

 

アエロメヒコ航空は、エンターテインメントも充実。Wi-Fiも搭載されているので、SNSメッセージも無料で受け取れるのも便利。

 

メキシコといえば、ディズニー/ピクサー映画の『リメンバー・ミー』をイメージする人も多いかもしれません。私が訪れたのは、まさにそのテーマとなった「死者の日」でした。

 

「死者の日」は3000年前から続くメキシコの祝祭日で、日本のお盆にあたる日。メキシコでは、11月1日の夜には子ども、翌日には大人の死者の魂がこの世に戻ってきて家族と時間を過ごし、帰っていくといわれています。

 

メキシコの人にとって死は悲しむものではなく、“次の人生”。だから皆、1年に1度の「死者の日」を心待ちにしています。オレンジ色のマリーゴールドの花で美しく祭壇を飾り、街はガイコツにあふれ、お祭りのような楽しい雰囲気。世界中から多くの観光客が訪れます。

 

メキシコシティ旧市街の中心部にあるソカロ広場では、毎年10月末から4日ごろまで色とりどりのオブジェが飾られています。夜にはライトアップも。

子どもも大人も、フェイスペイントや仮装をして楽しんでいる様子。

人気の仮装は、死者の日を象徴する貴婦人“カトリーナ”。

メキシコ各地で行われるイベントですが、メキシコシティではパレードを開催。アーティストによるアレブリヘス(想像上の生き物。メキシコの伝統彫刻でもある)のオブジェが並ぶ、レフォルマ通りからソカロ広場まで趣向を凝らした山車が練り歩きます。実はこのパレードは2016年にスタートしたばかりなのだとか。

ガイコツメイクをしてくれるブースも。

通りにずらりと並ぶ、迫力のアレブリヘ。

パレード参加者は約2600人。色とりどりの民族衣装もかわいい。パレードは昼前から午後まで続きました。

メキシコシティ内の墓地。死者をこの世に導くといわれているマリーゴールドの花で飾ったり、花道を作って歌を歌ったりにぎやか。

そのあとに「死者の日」の聖地といわれている、メキシコシティから2時間ほどの郊外の街ミスキックへ。墓地のある教会までの道のりは、屋台がずらりと立ち並び、ものすごい人出です。

教会へ向かう道中にも魅力的な屋台がいっぱい。

ようやく街の中心にあるサン・アンドレス・ミスキック教会に到着したのは、日をまたいだ頃でしたが、真夜中とは思えないにぎわい。フェイスペインティングや仮装をした子どもが走り回り、教会横では大音量でライブも行われていました。深夜に墓地に行くことに、少しドキドキしていたのですが、想像以上のお祭り騒ぎに驚き。まさに『リメンバー・ミー』の世界が広がっていました。

教会に隣接する墓地はたくさんの花に囲まれ、ろうそくを灯し、家族が寄り添いながら夜を明かします。

ホテルやレストランにも華やかな祭壇や飾りが。どれもフォトジェニック。

 

おしゃれな街、メキシコシティ。宿泊したホテル「Camimo Real Polanco」は、メキシコを代表する建築家リカルド・レゴレッタが設計。ピンクが映えてスタイリッシュ。

 

取材協力:アエロメヒコ航空 https://aeromexico.jp

PASELA/メキシコ観光 https://pasela.mexicokanko.co.jp

 

 

text・photo:赤木真弓

フリーランスの編集・ライター。暮らしまわりの雑誌や書籍などで執筆をするほか、旅好きライターユニットauk(オーク)としても活動している。著書に『ラトビア・エストニア・リトアニアに伝わる温かな手仕事』、『好きを追求する自分らしい旅の作り方』(ともに誠文堂新光社)、『オランダ・ショート・トリップ』、『ブリュッセル クラシックな街歩き』(産業編集センター)ほか。greenpoint books & thingsとして、イベントなどで古書の販売もしている。

赤木真弓の著書はこちら

 

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