CULTURE & LIFE
クリエイティブチームDo it Theater(ドゥイット・シアター)がテーマごとにおすすめの映画を3作品紹介する、連載《土曜日のシネマサロン》。
第53回目のテーマは、ファンの方も多いこのジャンル!「絶対見るべき!ゾンビ映画」です。
Do it Theaterのやべさやです。この連載はDo it Theater女子部が様々な切り口のテーマで、おすすめ映画をリレー方式で紹介しています。
今回は“ゾンビ映画”の中から3作品セレクトしました!ゾンビ映画のなかにも、ホラー寄りのもの、サスペンス寄りのもの、コメディ寄りのものなどさまざまなジャンルがあります。今回は、どこかおしゃれな感じが漂っていて、FUDGE読者の方もきっと楽しめるであろう『デッド・ドント・ダイ』『アナと世界の終わり』『ウォーム・ボディーズ』をご紹介していきます!ゾンビ映画、観るとどんどんハマっていきますよ…。
Index
ビル・マーレイとアダム・ドライバーのコンビが最高。
©2019 IMAGE ELEVEN PRODUCTIONS, INC. ALL RIGHTS RESERVED.
ARTWORK ©2019 FOCUS FEATURES LLC.
title:『デッド・ドント・ダイ』
【story】
アメリカの田舎町、センターヴィルの警察署で働くロバートソン保安官とピーターソン保安官代理。いつものように街をパトロールし、住人のトラブルを解決していたのだが、突如死者が次々と蘇り、街にゾンビが出現。その後、増殖しはじめる。生き残りを懸けてゾンビに立ち向かっていくが…。
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『パターソン』や『コーヒー&シガレッツ』などのジム・ジャームッシュ監督によるゾンビ映画。ジャームッシュ監督らしい、どこかおしゃれでゆるい感じのなか物語は進んでいくのですが、そこに突如現るゾンビたち…!グロテスクな描写はあるものの、ゾンビがコーヒーを飲んだりおしゃれゾンビが現れたり、何だか新感覚でした。スター・ウォーズのキーホルダーのくだりや、CDをポケットに入れて持ち出すシーンなど、どこかユーモアさも漂います。そして本作で何より好きなところが、ビル・マーレイ演じるロバートソン保安官と、アダム・ドライバー演じるピーターソン保安官代理コンビのゆるさ!終盤「え、えええ?」という展開もあり、あっという間の104分で、ゾンビ映画初心者の方にもおすすめ。カッコイイ日本版のポスタービジュアルは大島依提亜さんがご担当。
青春学園モノかと思いきや・・・新感覚ミュージカルゾンビ映画!
©2017 ANNA AND THE APOCALYPSE LTD.
title:『アナと世界の終わり』
【story】
高校生のアナは、父トニーとイギリスの田舎町リトル・ヘブンで二人暮らしをしている。アナは幼馴染のジョンと一緒に学校へ向かう途中、スノーマンの着ぐるみを着た血だらけの男と遭遇する。なんとその男の正体はゾンビだった…。父やクラスメイトを救出すべく、アナとジョンはゾンビたちと戦う覚悟を決める。
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冒頭は「あれ?青春学園映画?」と思うほど、進路や生き方や恋愛など、さまざまな悩みを抱えた高校生たちが登場します。要所要所にゾンビたちの気配を感じるのですが、本作の登場するシーンはとても斬新・・・!というか逆に妙な怖さを覚えるほど。例えば、朝、気分良さそうにアナやジョンが歌いながら踊って登校する裏で、ゾンビたちにより街が崩壊していくのです。その明暗さといったら……。怖さを際立たせる演出よりも、明るくポップな雰囲気のなかで起こりはじめる恐怖の方が何倍も怖くないですか…?その後もミュージカルシーンあり、ゾンビと格闘するシーンありという感じで物語は進んでいきますが、その中には友情、恋愛、家族などのドラマがぎゅっと詰まっているのです。そして、思わずホロリと涙がこぼれそうになる一幕も。もしも大切な人がゾンビに噛まれてしまったら・・・そんなことを考えてしまった作品です。
ゾンビと人間が惹かれ合ったらどうなる・・・?
© 2013 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.
title:『ウォーム・ボディーズ』
【story】
舞台はゾンビと人類が敵対する近未来。仲間と一緒に街へ繰り出したゾンビのRは、人間と激闘する中で自分にショットガンを向けたジュリーに心を奪われる。ジュリーを助けようと動くRの好意を突き放していたジュリーだったが、いつしか思いを寄せ合うようになり…。
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こちらは既に観ている方も多いかもしれません。「イケメンゾンビが世界を救う」がキャッチコピーの本作は、2013年に日本で公開されました。上記2作品とは違い、日常から突如ゾンビが登場…という展開ではなく、ゾンビと人間が戦いを繰り広げているという近未来の設定のお話です。ニコラス・ホルト演じるゾンビのRがジュリーに恋をする瞬間の表情、そしてジュリーのためにあれこれ動いていく姿を見ていると、どんどん愛着が湧いていきます。本当に素直で純粋で優しい良いヤツなのです。ジュリーが友人にRの話をするシーン、Rにメイクをするシーン、終盤のプールのシーンなどから、人種(?)を越えた愛の形が見えた気がしました。ゾンビと人間だけではなく、動きの早い最終型ゾンビの“ガイコツ”軍団が居て・・・というカオスさもありますが、新しいゾンビ映画の形として楽しめますよ!
今回は「絶対見るべき!ゾンビ映画」というテーマで、『デッド・ドント・ダイ』『アナと世界の終わり』『ウォーム・ボディーズ』の3作品をご紹介いたしました。今回ゾンビ映画をセレクトするにあたって、いろいろなゾンビ映画を観ていたら、どんどんハマっている自分がいました(笑)。ゾンビ映画の巨匠、ジョージ・アンドリュー・ロメロ監督の作品たちをはじめ、まだまだ世の中には面白い映画がたくさんあります。そしてきっと今後も新たな形やジャンルのゾンビ映画が誕生していくのではないかと・・・!ぜひチェックしてみてくださいね。
『デッド・ドント・ダイ』
『アナと世界の終わり』
『ウォーム・ボディーズ』
text :やべさや(Do it Theater)
音楽会社、映画会社などを経て、現在は編集・ライター・宣伝業。好きなジャンルはヒューマン、青春、音楽系で、90年代後半~2000年代前半の邦画が大好き。今年の夏は『サマーフィルムにのって』『子供はわかってあげない』をぜひ観てください!
●Do it Theater(ドゥイット・シアター)
“あたらしいシーンは、Theaterからはじまる”をテーマに、シアター体験を作り出すプロデュースチーム。FUDGE主宰の「Holiday Circus(ホリデーサーカス)」では野外シアターを上映!また 累計4万人以上が来場した野外シアター「品川オープンシアター」や横浜赤レンガ倉庫とマリンアンドウォークヨコハマの2会場同時開催の「シーサイドシネマ」、 ロックバンドSuchmosとタッグを組んだ「DRIVE IN THEATER Suchmos」など、映画を観るだけではない、総合演出された新しいスタイルのシアター体験を全国に作り出しているチームです。
www.ditjapan.com
design_Koinuma Kenichi
Illustration_MARU
edit_Takehara Shizuka
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