ONKUL
北欧ものと呼ばれるプロダクトの奥をのぞけば、彼らの生活の営みがあり、大事にしている伝統がある。そんなプロダクトを、小さなストーリーとともにご紹介します。
バイキングとサーミ人、北欧のルーツをたどる。
深くなめらかなチーク材の胴体に赤ひげ、大きな剣、ヌバック製のマント。60年代ヴィンテージのバイキング人形と、ヴェルナー・パントンデザインによる、モダンでカラフルな〈モンタナ〉ワイヤーシェルフの、刺激的なミックス・アンド・マッチ。心を奪う大胆なデザイン、職人による繊細な作りは、デンマーク製ならでは。ヴィンテージ デニッシュ ウッデン バイキングM 右¥16,830、左¥9,350、XL 下¥27,500 /以上すべてCDC(シーディーシー)、パントン ワイヤーシェルフ シングルサイズ モナーク¥ 29,920/Montana(ソルサーラ軽井沢)
まさに漫画『ワンピース』のような、行き交う船を次々と襲う野蛮な海賊。北欧の先祖バイキングのことをそう解釈してるならば、答えはノー。基本彼らは貿易を業とし、東アジアや中東とも交流を行う商売人で、名誉を重んじる誇り高い民族。ちなみにツノの生えた兜や毛皮は、のちに付けられたステレオタイプのイメージらしい。
また北欧の先住民、サーミ人もしかり。『アナと雪の女王』のモデルと言われ、コルトと呼ばれる民族衣装や工芸品に目が行くけれど、自らを「太陽と風の民」と呼び、精霊を信じ、自然とともに暮らす。深掘りすれば、そんな美しい信念が浮き彫りになる。ひとつのモノからルーツをたどれば、より北欧への愛は増していく。

サーミ語が学習できる貴重な絵本。挿絵からもトナカイ遊牧していた彼らの生活が垣間見れる。ノルウェー語とサミー語の学習本『ABC 』¥ 25,080 / vintage(エラマブックス)
onKuL vol.19(2023年10月売号)より。
photograph:Takafumi Matsumura
styling:Mariko Nakazato
text:Mitsuharu Yamamura
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