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温泉好きならばいつかは訪れたい“温泉天国”・別府に昨年開業した「界 別府」。エントランスやすべての客室からは別府湾を望むことができ、空や海の表情が変化していく様子を朝な夕なと楽しめる。コンセプトは「ドラマティック温泉街」。懐かしく情緒のある温泉街の風情を楽しめる仕掛けが随所に散りばめられた「界 別府」で、心と身体のコリをほぐす湯治旅へ。
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一歩足を踏み入れると、そこはまるで別府の温泉街
「界 別府」が位置するのは別府市の北浜地区。ここは旧別府港が開港した明治時代以降に日本全国から湯治客が多く訪れたという。大分空港からアクセスする場合、エアライナー(空港バス)で別府北浜バス停へ。バス停から施設までは徒歩ですぐだ。
まずはエントランスからレセプションへ。エレベーターの扉が開くとまず目の前に広がるのが「海の広場」だ。和紙のちょうちんに照らされた広場の向こうには別府湾が広がり、ここから旅がはじまるのだという実感が湧いてくる。広場には「手湯」や「足湯」もあり、気軽に別府の湯に親しむことができる。

「海の広場」の足湯から望む別府湾。湯に浸かりながら、何をするでもなくゆったりとした時間を過ごしたくなる。

別府の町中には多くの手湯がありコミュニケーションの場になっているという。別府の文化を桶をアレンジした手湯で表現する。
レセプションフロアには温泉街を思わせる土産店、夜店をイメージしたラボ、そしてコーヒーなどのウェルカムドリンクをいただけるトラベルライブラリーなどの施設が集約されている。石畳の路地がつなぐフロアを歩けば、館内にいながらも温泉街をそぞろ歩いているかのような気分に。館内を巡るときはぜひ客室に用意されている館内着に着替え、下駄でお出かけを。カランコロンという下駄の音に気分も高まるはず。

夜店をイメージしたラボ。温泉の配管がモチーフに。

別府をはじめとした大分のお土産が並ぶ。帰りに何を買おうかと考えるのも楽しい。

コーヒーなどが振る舞われるライブラリー。別府や温泉に関する本が並び、読書をしながら自由に過ごすことができる。
景色のうつろいを眺めながら過ごす、自分だけの時間
ここではすべての客室から別府湾を望むことができ、海を絵画のように楽しめる広い窓「ピクチャーウィンドウ」が設置されている。ご当地部屋「柿渋(かきしぶ)の間」の壁は古代色の「柿渋色」一色。これは海の色を引き立てるためだという。ほかに、「豊後絞り」をベッドのヘッドボードやフットスローなどのインテリアに用いていて、地域の伝統工芸や文化に触れることができる。

何ものにも邪魔されず海を眺める時間を過ごしたい。

明治時代に一度消滅したという「豊後絞り」。大分市出身の染織研究家・安藤宏子氏が復活させた。

「柿渋の間」特別室には露天風呂が備わる。どれだけ眺めていても飽きない風景が眼前に。
豊富な湯に身を委ね、心と身体の緊張を解きほぐす
「界 別府」の温泉は炭酸水素塩泉で重曹成分を含む「塩泉」。「塩泉」は海岸付近が中心の、海水成分に似た食塩を含む無色透明の温泉で、塩分が肌に付着して汗の蒸発を防ぐため高い保温効果で入浴後もポカポカ感が続く。身体がよく温まるので「熱の湯」や「温まりの湯」とも呼ばれている。
大浴場には四季折々の草木の様子を楽しめる庭園を眺めながら浸かる露天風呂と内風呂を備えている。内風呂は源泉かけ流しの「あつ湯」と、温泉成分を身体に浸透させるための「ぬる湯」のふたつの湯船が。2,000以上の源泉がある別府温泉の中でも肌に優しい泉質なので、さまざまな泉質の湯めぐりをした後に仕上げの湯として入浴するのにもおすすめだ。

角質を軟化させ、肌をなめらかに整えてくれる。

内湯には8種類の山の花をモチーフにした臼杵(うすき)焼の壁が。ふたつだけお地蔵様が隠れているので探してみよう。
温泉に浸かるだけでなく、体験を通じて温泉に親しむことができるのも魅力のひとつ。別府の街中にある温泉の配管をモチーフにした空間「ラボ」では、昼間の時間帯に「温泉ミスト」を作るワークショップが開催されている。別府温泉の泉質や入浴法を学びながら、温泉水と好みの精油を組み合わせて作るオリジナルのミストは自分へのお土産に。
「界」では温泉そのものを楽しみながら効果を感じてもらいたいとの思いから、1泊2日で湯治体験が可能な「うるはし現代湯治」を提供している。「うるはし現代湯治」を体験した感想や旅の記録を書き込むことができる「お湯印帳」も必携。温泉地名とご当地のモチーフがイラストで表現されたスタンプ「お湯印」のコレクションを楽しもう。「お湯印帳」は各施設のフロントやショップにて1冊300円(※)で購入できる。※入浴方法などを学ぶプログラム「温泉いろは」参加者へは無料配布。
(左)精油が香る温泉ミストは気分の切り替えにもおすすめ。(右)滞在中に体験したことを記録したり温泉の好みをチェック。思い出も書き留めておける。
次回は「界 別府」の夜の様子などをお届け。童心にかえって滞在を楽しむドラマティックな“温泉街の夜”をお楽しみに!
星野リゾートの温泉旅館ブランド「界」
心地よさを知っている現代人に、感動できる日本の旅を提案する、星野リゾートの温泉旅館ブランド「界」。“王道なのに、あたらしい。”をテーマに、和の趣を大切にしながらも洗練を叶え、伝統を継承しながらも自由にくつろげる空間のための創意工夫を凝らした温泉旅館は、ゆったりと過ごせるよう客室数は少なく、しかも小さくて上質。地域の魅力を再発見できる、ご当地ならではの食材や湯浴み、そして文化体験を提案し、その季節にしかない魅力を伝えることが、界のおもてなしへのこだわりだ。全国の界を巡ると、日本の温泉旅を満喫することができる。
公式ウェブサイト https://hoshinoresorts.com/ja/brands/kai/
今回訪れたのは…
界 別府
住所/大分県別府市北浜2-14-29
料金/1泊2食付 1名¥35,000〜(2名1室利用時)
界予約センター/tel:050-3134-8092
界 別府/https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/kaibeppu/
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