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こんな時代に
朝起きていちばんにリモコンの赤い丸ボタンを押すのはもう習慣。
電波に乗って流れてくるは毎朝同じようなニュース。
どこにいても聞こえてくるカタカナ3文字に朝からため息出てしまう。
日に日に増える白髪が彼の苦労を物語るけど、いやしかしそのマスク、どう見たって小さいよ。
がらがらの観光地と、まったく輝かないゴールデンウィーク。
他県ナンバーにいたずらするような捻じ曲がった正義感。
声高に「何日連続で感染者数が2桁におさまりました」なんていっても、
そこには無機質な数字しかなくて、
でもそこにいるのはたしかに人間であって、命であって。
はあ、なにかと辛いよねえ。
これからも長い闘いになりそうだけれども、日々は日常は生活は続くのでありまして。
いま元気なわたしたちがやるべきは、なるべく明るく、かつ実り多い毎日をそれぞれで送ること。
そしてトンネルの先を信じること。
「STAY HOME」から「ENJOY HOME」へ。
というわけで今回もおうち時間を少しでも楽しくしたいなと、そんな企画。
前回はNの文字でしたが、今回はG!そう、我らがGoogleです!
(Googleの毎日変わるロゴデザイン、だいすき!)
グーグルでできること
今回紹介したいのは、2011年に始動したGoogleアートプロジェクト。
アートに情熱を持つ Google 社員が集まって、世界中にアートの美しさや素晴らしさを広めたいっていう。それがもう美しくて素晴らしくない?
いい大人達があの手この手で世界を面白くしようとしてるのが、グッとくる。
そんなGoogleの巨大オンラインプラットフォーム「Google Arts & Culture」の、お家にいながら最高の世界規模的アート体験ができる機能をご紹介。
世界中の美術館を独り占め バーチャルツアー
実は今年の夏は海外の美術館巡りをしたいなと思ってて、
やっぱりフランスでルーブル、オルセー、オランジュリー、
それともせっかくなら数ヶ国まわって大英、ウフィツィ、バチカン、プラド、
それともニューヨークでグッゲンハイム、MoMA、メトロポリタン… エトセトラエトセトラ。
なんて妄想していたのに、近所の美術館すら行けなくなってしまったよ。
がっくりきていた私だけど、発見した時に思わず「最高かよ」って声が出たGoogleの機能がこれ。

オルセー美術館をひとりじめ 好きなだけ名画を鑑賞
Google Mapでおなじみのストリートビューを使って、こんなふうに世界各国の美術館を散策できるこの機能。
もちろん自分の眼で本物を見ることだって大事だけど、激混み必至な有名美術館が誰にもじゃまされず、しかも自宅のソファの上で楽しめるのって、これはこれですごい体験よ。
素晴らしい時代よね。
高解像度で絵画をドアップに
さらに現実ではありえないアート体験を叶えるもう1つの機能が「Art Camera」。

エドゥアール・マネの作品も…

こんなにドアップで!
高解像度の絵画をドアップで見られるこの機能。
実際の美術館では額縁に入れられているし、ここから入ってはいけませんよの柵があったり、人気の名画だと人と人の間から見るのが精一杯の時だってあるけれど、これならありえないくらい近くで見られるの。しかも高解像度で。

モネの睡蓮も…

筆のタッチがわかるほど近くで見れちゃう
生々しい筆跡、絵の具の盛り上がり、色の重なりがめちゃくちゃ高解像度で迫ってきて、胸がざわざわしてくる。
有名コレクションを一気見!
さらにさらに、これもオンラインのアーカイブならでは機能、「コレクション」。
例えばメトロポリタン美術館の膨大な数のコレクションを
時代順に並び替えるのも…
カラースケールでまとめるのも…

ていうか色ごとに見られるこれ、絵的にめっちゃ可愛くないか?
クリック1つで簡単にできてしまう。そう、Googleならね(なんか違う)
この並び替えの機能は「画家」で検索することもできて、好きな画家の作風の変遷が一目でわかる。これもまたすごく面白いんです。
例えばゴッホ。

初期から→

→後期へ
こうしてみると、初期の暗い色彩から、後期には明るい色使いに変わっていったのが一目瞭然。
こうやってひとりの画家の作品を生涯で並べると、その人物の苦悩・試行錯誤・出会い・発見・個性が透けて見えてくる気がする。
芸術に捧げた画家の一生、彼らを「画家」たらしめるもの。並んだ画像から漏れ出るドラマが胸アツ。
PCのデスクトップを美術館に
テレワークで家のPCを使う機会が増えたというそこのあなたに紹介したいのが、このGoogle Chromeの拡張機能。
Google Chromeで新しいタブを開く度に、こんな感じで世界の名画がランダムに表示されます。

アンリ・ルソーや…

葛飾北斎まで…

エドワード・ホッパーなんかも。その他充実のラインナップ!
ふとした時に素敵な名画と出会えるこの機能。
仕事の合間のリフレッシュにもなるし、とってもおすすめ!
さーて、次回の「アートのはなし」は〜?
カトートシです。OK, Google【後半戦】!
Googleのアプリを使って、もっともっとアートを楽しんじゃおうというおはなしです。
さて次回は、
「色であそぼう」「お家を美術館に」「そっくり絵画みいつけた」
の3本です(うそ、本当はもっと盛りだくさん)
次回もぜひ見てくださいね〜、じゃん・ケン・ぽん!
カトートシ
1991年生まれ
大学時代は文学批評を専攻。
書店員や美術館スタッフ、カナダでのライター経験を経た後、
2018年よりカトートシとして活動を開始。
現在は大学で働く傍ら、カルチャー関連のエッセイ等を執筆。
カトートシという名前は、俳人である祖父に由来するもの。
Instagram:@toshi_kato_z
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