FASHION

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連載『お洒落さんのためのファッション用語辞典』では、トラッドファッションから最新のファッションまで、FUDGEでおなじみのファッション用語についてわかりやすく解説します。第48回目は「フリース」について。そもそも「ノルディックセーター」ってどんなものなのでしょう? そんな謎をひも解きます。この連載を読んでファッション用語の背景や起源を知れば、毎日のお洒落がより楽しくなること間違いなし!

 

【用語解説】まずは「フリース」を知ろう。

出典:オーバーサイズを選べばこなれて見える!ゆるフリース×ロールアップパンツスタイル【マイスタンダードブック】

「フリース」とは、紡績工程中の薄いシート状の繊維群や、1頭分の羊の毛を刈ったままで1枚の形になっている状態の毛をいうが、昨今は、このような状態にした合成繊維のことをさしても、「フリース」と呼ぶ。

 

【歴史】ペットボトルを再利用したできたはじめての衣類

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「フリース」の誕生は1970年代のこと。《パタゴニア》の創業者イヴォン・シュイナードの思い付きに端を発するのだそうです。

イヴォンが汗や雨などを吸って重くなってしまうウールのセーターに嫌気が差してしまい、代用できるものはないかと思いを巡らせていました。そこで思い出したのが、漁師たちが着ていたパイル地のセーター。それを海以外のアウトドアシーンで着てみてはどうだろうと思いついたのだといいます。

こうして1977年にリリースされた、パイル地のアウターが現代の「フリース」のルーツ。ただし当時はまだ衣類に向くパイル素材が誕生していなかったため、《モルデン・ミルズ(現在のポーラテック社)》というファブリックメーカーが‟便座カバー”用に扱っていた生地を採用しました。毛足が長く、保温性に優れ、速乾性も高い。そんなことから登山などのアウトドアシーンにはぴったりの服が出来上がりました。

1985年には同じく《モルデン・ミルズ》と誕生させた「シンチラ・フリース」が大ヒット。1990年代になると、早くも企業としてはじめて、回収したリサイクルペットボトルを再利用し「フリース」にすることにも成功しています。

同じ頃、日本でも「フリース」は街で日常的に着るアイテムとして定着しますが、そのきっかけを作ったのは、《パタゴニア》以外にもう1社、《ユニクロ》が挙げられるでしょう。今でこそ《ユニクロ》はどんなアイテムでも揃うファッションブランドとして知られていますが、1994年から2000年代初頭にかけては、《ユニクロ》が販売する「フリース」が爆発的に売れた時期だったため、「《ユニクロ》といえば『フリース』」と認知されていたほどです。

 

【雑学】ジャミロクワイのJKのファッションも「フリース」人気の火付け役になった!?

イギリス出身のアーティスト、ジャミロクワイが1996年にリリースした「Virtual Insanity」のMVを観たことがある人も多いのではないでしょうか。動く床の上でジェイソン・ケイ(JK)が躍る、あのMVです。

そのMVの中でJKはイギリスの《バーグハウス》のネイビーのフリースを身に着けていました。1990年代はまだ、一般的にはフリースやジャージなどのアイテム=アウトドアユースメインと捉えられていた時代。彼がこのMVの中でフリースをおしゃれに着こなしたことは、そういった概念を覆し、フリースを‟日常的に街で着るもの”、‟おしゃれに着ることのできるもの”という、あらたな価値観を生むきっかけの一片になっていたかもしれません。

事実、前述のように、時を同じくして、さまざまな企業が「フリース」をリリースし、爆発的ヒットにつながっています。

 

 

監修:朝日 真(あさひ しん)

文化服装学院専任教授、専門は西洋服飾史、ファッション文化論。早稲田大学文学部卒業後、文化服装学院服飾研究科にて学ぶ。『もっとも影響力を持つ50人ファッションデザイナー』共同監修。NHK『テレビでフランス語』テキスト「あなたの知らないファッション史」連載。文化出版局『SOEN』他ファッション誌へ寄稿多数。NHK「美の壺」他テレビ出演。

 

illustration_Sakai Maori
edit & text_Koba.A

 

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