FASHION

もしもこの世にデニムがなかったら……そんなことを考えると恐ろしくなるくらい、私にはデニムが欠かせない。このデニム愛が行き着いたのは“ヴィンテージデニム”。その異なる色落ちに、ディテールに、それぞれの物語とロマンがぎゅっと詰まっている。

Levi’s ’50s Denim Jacket 506XX

デニムの歴史を語る上で欠かせないもののひとつが「リーバイス 506XX」、通称“ファースト” モデル。左胸のみに設けられたフラップポケット、フィット感を調整する背面のバックルベルト……1953 年にセカントモデルが生まれるまでの間、Gデニムジャケットといえばこの形。これこそが、今や世界中で愛されるすべてのデニムジャケットの原型なのだ。いつか見たアメリカ映画で、カウボーイたちが着こなしていたあのかっこよさったら!

デニムジャケット¥437800 / Levi’s[Vintage](ベルベルジン)、T シャツ¥1100 / UnitedAthle( キャブ)、パンツ¥22000 / Lee( リー・ジャパン カスタマーサービス)、ハット¥26400 / STETSON(ステットソン ジャパン)、バンダナ¥16500 / TOUJOURS(トゥジュー代官山ストア)

 

Lee ’50s Denim Pants 101 Z

すっきりとしたストレートシルエットが特徴。アメリカ映画史に残る伝説のスター、ジェームス・ディーンが公私ともに愛用したことでも知られる《リー》の代表モデル「101Z」。ちなみにロットナンバーの“Z”は、同ブランドが1926 年に世界で初めて採用した“ジッパーフライ”の頭文字なんだって。《リー》といえば、なんといっても“左綾”で織り上げられる生地。これによって、縦方向に線を描くようなきれいな色落ちが育つのです。この魅力、わかるかなぁ?

デニムパンツ¥54780 / Lee[Vintage](ベルベルジン)、ブラウス¥37400、ジャケット¥121000/ともにScye(マスターピースショールーム)、ベルト¥15400 / Martin Faizey(グラストンベリーショールーム)、シューズ¥7150 / ARMEN(ビューカリック & フロリック)、バンダナ/スタイリスト私物

 

CAN’T BUST’EM ’40~50s Denim Overalls

オーバーオールを着たニワトリのキャラクター“ルースター” がブランドアイコンの《キャントバステム》。1876 年に誕生し、1946 年に《リー》により買収、その後消滅してしまった今はなきワークブランド。この黄色いタグがかわいいでしょ? 動きやすいようライトオンスで仕立てられた生地に、左サイドにはハンマーをひっかける“ハンマーフック”、右サイドには定規を入れる“スケールポケット”。ワークウエアとしてのディテールも、よきアクセント。

オーバーオール¥43780 / CAN’T BUST’EM[Vintage](ベルベルジン)、シャツ¥15400/ ARMEN(ビューカリック & フロリック)、キャスケット¥6930 / OVERRIDE( オーバーライド 神宮前)、シューズ¥26400 / ClarksORIGINALS(クラークスジャパン)、ソックス¥2970 / PANTHERELLA(真下商事)

 

Levi’s ’70s Denim Pants 517

誰もが知っている“ブーツカット” の大もとがこちら。カウボーイたちのウエスタンブーツがパンツの下にきれいに収まるよう、裾を広くデザインした「リーバイス517」。1971 年、カウボーイのために生まれたモデルながら、世に広がるきっかけとなったのは同時期に全盛を迎えたヒッピームーブメント。自由で開放的なヒッピーたちの着こなしに取り入れられ、70年代を象徴するファッションアイテムに。足が長く見える美脚効果も嬉しいよね!

デニムパンツ¥17380 / Levi’s[Vintage](ベルベルジン)、ブラウス¥35200 / POLO RalphLauren(ラルフ ローレン)、ベルト¥17600 /Martin Faizey(グラストンベリーショールーム)、シューズ¥7150 / CONVERSE(コンバースインフォメーションセンター)、バッグ¥58300 /A.P.C.(アー・ペー・セー カスタマーサービス)

 

Levi’s ’40s Denim Pants 501 XX

1890 年の誕生より愛され続ける、言わずと知れたジーンズの原点「リーバイス 501」。中でもヴィンテージとして人気が高いのが、40年代後半から60 年代後半に生産された“Extra Exceed=最高品質”を表す「XX」モデル。味わい深く育つこの色落ちが、私のデニム愛をまた掻き立てるのだ。イエローステッチに、背面の革パッチ……この年代ならではのディテールもたまらない!私なら、アメリカの不良少年みたいにちょっぴりやんちゃに着こなしたい。

デニムパンツ¥217800/Levis’[Vintage] (ベルベルジン)、ジャケット¥83600 / SCYEBASICS(マスターピースショールーム)、タンクトップ¥9900 / SLOANE(スローン)、シューズ¥7700 / CONVERSE(コンバースインフォメーションセンター)

 

Lee ’60s Denim Coverall 91-J

ワークウエアブランドとしての地位を確立していた《リー》。カバーオール「91-J」も、タフに働くワーカー達のために生み出された傑作のひとつ。フロントには4つの丸いポケット、袖口に並ぶ3つのボタン……この特徴的なデザインは、発売当時からほとんど変わっていないんだって。これってつまり、働く人にとっての理想の形が誕生時にすでに完成されていたってこと。さすがは《リー》先生。ガバッと着られるサイジングも、ワークウエアらしくていい!

カバーオール¥39380 / Lee[Vintage](ベルベルジン)、シャツ¥5500 / Arnold Palmer(水甚)、ネクタイ¥27500 / Drake’s、ベルト¥15400 / GLENROYAL(ともにブリティッシュメイド 銀座店)、パンツ¥40700 /A.P.C.(アー・ペー・セー カスタマーサービス)、キャップ¥7700 /TI CCA(アッシュプラスエリオトロープ)

 

 

photograph_Furuya Akihiro
styling_Kitagawa Saori
hair&make-up_Nagasawa Aoi
model_Ksenia
edit_Shibata Moe <KIP Inc.〉
design_Yamamoto Katsura

 

FUDGE vol.225 2022年4月号より

 

 

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