CULTURE & LIFE

こんにちは。

前田エマです。

 

 

先週から職人の街ともよばれる

蔵前エリアを特集しています。

 

 

さて、今回お邪魔したのは

珈琲とチョコレートの店《蕪木(かぶき)》。

 

 

こんなに贅沢で穏やかな静寂を、ひとりひとりが持てる場所があること。

そのうれしさを何度噛みしめても足りないくらい、店での記憶をいくら撫でても幻だったのかなあと思うくらい、ぎゅっと抱きしめたいの時間をくれる場所です。

 

  

 一杯一杯、目の前で丁寧に淹れてもらう珈琲。

映画を観ていると、なんてことのないワンシーンが脳裏に焼きついて離れないことがときどきあるけれど、そんな類なのです、ここで珈琲が淹れられている姿は。

その姿を眺めていると、いつもの時間の感覚がだんだんぼやけてくる、ふわんとした気持ちになります。

 

 

机の上に置かれた一杯の珈琲。その匂いを思い切り吸い込んで、さあ!いざ舌の上をするすると滑っていく苦みと甘み。

  

珈琲に合わせて選んでいただいたチョコレートを、合間に挟みながらいただきます。少しずつパキッと噛んで、舌の上で転がして、その豊潤さに満足すると、また珈琲を新鮮な気持ちで堪能するのです。

 

 

お酒とチョコレートの組み合わせも、また違った大人の夜(私は昼にお酒を愉しみに行きましたが!!笑)を、引き連れてきてくれます。

舌がほどよく痺れるコニャックやウイスキーと、シンプルだからこそ味わい深いチョコレートを心の中で鼻唄をうたいながら、溶かして馴染ませ、そして高揚していく気持ちは、誰にも邪魔されたくない幸せ感。

 

 

いい日も、ちょっと悲しい日も、腹立つ日も、そのまま家に帰るのはちょっとやり切れないような日がある。

そんなときに、誰かに会ったり、電話をしたりするのも素敵だけれど、自分だけに与えられたとっておきの気持ちを、丁寧に包んであげたり、さよならをしてあげる時間があってもいい。

そういう時間を、こんな空間で過ごすことは、とても幸せなことなのかもしれません。

 

《今週のぐるり服》

photograh_Osada Kasumi

すいません!お店が素敵すぎて、うっとり癒されまして、うつつを抜かしていていたら、全身コーデの写真を撮り忘れるという大失態!!連載がはじまってはじめてのことでした…。この日はヒールの黒いブーツを合わせていました。

カーディガン/agnès b、パンツ/mini matters、スカーフ/ヴィンテージ

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モデル:前田エマ Maeda Emma

1992年、神奈川県生まれ。 東京造形大学卒業。オーストリア ウィーン芸術アカデミーに留学経験を持ち、在学中から、モデル、エッセイ、写真、ペインティング、朗読、ナレーションなど、その分野にとらわれない活動が注目を集めている。Instagram:@emma_maeda

写真:長田果純 Osada Kasumi

1991年、 静岡県生まれ。14歳の頃、実家の物置小屋から一台のフィルムカメラを発見し、独学で写真を撮り始める。現在はファッションのカタログやポートレート、映画のスチールなどで活躍中。プライベートでは自身の感覚を軸に写真を撮り続けている。Instagram:@osada__

information

蕪木

東京都台東区三筋1-12-12
営業時間:11時〜20時
定休日:火
TEL:03-5809-3918
Instagram:@kabuki__

 

蔵前を巡る、2回目は珈琲の焙煎、チョコレート製造を行い販売、そして喫茶店も営む「蕪木」。

店主の蕪木さんが学生時代に憩いの場だった喫茶店があったから、いまがあると言う。気持ちが落ち込んだり、ちょっとまっすぐ家に帰るのは惜しい……。誰しもが経験したことのある、そんなタイミングに救われたことから、好きだった珈琲の焙煎とチョコレートの製造、販売をしながら、喫茶店を併設することにしたそう。

喫茶室は1階の工房兼小売スペースから入って、2階へあがっていく。古びたドアを開けると、喫茶「蕪木」ならではの落ち着いた、ほっとする空気感が迎えてくれる。

常連を含めて、来てくれたお客さんにゆっくりと自分だけの時間を味わって欲しいという思いから、必要以上のことは話さない。付かず離れず、その心地良い距離感がたまらない。

友人や大切な人と行くのも良いですが、おすすめはぜひ”おひとり”で。
ネルドリップで入れた美味しい珈琲と、ペアリングした自家製のチョコレートに向き合い、じっくりと噛み締める。そんな時間をたまに過ごしてみてはいかがでしょうか?

 

【蔵前にきたら、こちらにも!】

時を感じて《SyuRo》

カヌレ色のインク《カキモリ》

お湯が滑る《NAKAMURA TEA LIFE STORE》

きらめきの雨粒《大森商店》

 

 

edit:Takehara Shizuka

 

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