こんにちは。

上からよんでも

下からよんでも

前田エマです。

 

 

今日、やって来たのは

秘密の図書室です。

 

 

「代官山って、何色？」

そう聞かれたら、私は

「しろいろ」って答える。

そして、その後

「待って。みどりも」と、付け足してしまうと思う。

 

 

代官山には「ヒルサイドテラス」という

今年、50周年を迎える、白くて長い建築がある。

３０年かけて、すこしずつ、すこしずつ

長く、大きくなっていった。

ここには、人が住んでいる。暮らしをしている。

そして、それだけじゃなくて

ギャラリー、美容院、デザイン事務所、

花屋、サンドイッチ屋、洋服屋、レストラン、パン屋…

いろんな「仕事」をする人と

その「仕事」に会いに来た人を

迎え入れたり、見送ったりしてきた。

 

 

ここを歩いていると、気持ちがスンってなる。

 

木漏れ日が、建物の白い壁に反射して

きらきら光ったかと思えば、

建物の暗い陰のほうへ行くと、

白い壁に縁取られて

向こうに見える木々の様子が

深い森を描いた風景画に見えたりする。

 

 

渋谷のとなり。大都会東京のど真ん中なのに

清潔なそよ風が、髪をふわっと撫でていくような気分になる。

優しい光が降り注ぐ森の中で

柔らかくて気持ちのいいワンピースを着ているような、そんな感じ。

 

 

ここ、ヒルサイドテラスにある

「ヒルサイドライブラリー」は

会員制の静かな図書室だ。

 

 

文学、アート、建築など

様々な世界で活躍する100人の

とっておきの10冊が置いてある。

 

 

少しお名前を挙げると

写真家の森山大道さん、

文筆家の松浦弥太郎さん、

作家の大宮エリーさん、

音楽家の菊地成孔さん、

建築家の伊東豊雄さん、などなど…。

 

 

その人の頭の中を少し覗きみるような…

人生を疑似体験しているような…

そんな申し訳ない「嬉しい勘違い」な気持ちを持ってしまう

楽しい場所。

 

この図書室には

本を読む人、仕事をする人

打ち合わせをする人…いろんな人が居るけれど

みんな、風みたいだと思う。透明な人間みたいで、心地いい。

 

《今週のぐるり服》

ゆるり図書館スタイルです。このワンピースは、いろんな素材が組み合わさっていて面白い。この図書館には、ミナペルホネンのソファーやテーブルがあるので、ミナの鞄を持ってきました。

ワンピース／シアタープロダクツ、中に着たタートルネック／ビワコットン、靴下／ミナペルホネン、靴／アーツアンドサイエンス、トートバッグ／ミナペルホネン、メガネ／ゾフ

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モデル：前田エマ　Maeda Emma

1992年、神奈川県生まれ。 東京造形大学卒業。オーストリア ウィーン芸術アカデミーに留学経験を持ち、在学中から、モデル、エッセイ、写真、ペインティング、朗読、ナレーションなど、その分野にとらわれない活動が注目を集めている。Instagram：@emma_maeda

 

写真：長田果純　Osada Kasumi

1991年、 静岡県生まれ。14歳の頃、実家の物置小屋から一台のフィルムカメラを発見し、独学で写真を撮り始める。現在はファッションのカタログやポートレート、映画のスチールなどで活躍中。プライベートでは自身の感覚を軸に写真を撮り続けている。Instagram：@osada__

SHOP information

ヒルサイドライブラリー

東京都渋谷区猿楽町30-2
会館時間：11時～21時
定休日：月
※ご利用にはクラブヒルサイドの入会が必要です。

http://hillsideterrace.com/club/library/

 

【展覧会のお知らせ】

「HILLSIDE TERRACE 1969-2019 －アーバンヴィレッジ代官山のすべて－」

期間：開催中〜2019年12月8日(日)
場所：ヒルサイドフォーラム、エキシビションルーム

代官山ヒルサイドテラスは、1969年にA・B棟が竣工してから1998年までの30年間で計14棟を建設し、今年で50周年を迎えます。それを記念して、展覧会を開催中。
朝倉家、ヒルサイドテラスの150年にわたる歩みを、ジオラマ、映像、写真から紐解き、建築やまちづくり、文化活動、商業活動など様々な角度から紹介しています。

また同名の書籍も出版。それを記念して代官山蔦屋書店2号館 1階 建築・デザインフロアにて、フェアを開催中。(2019年11月18日まで)ヒルサイドテラスゆかりの各界50人の寄稿、ヒルサイドテラス前史としての朝倉家の歴史、新津保建秀の写真によるヒルサイドテラスの建築・風景、時代の先端を切り拓いてきたテナント、様々なパブリックスペースを活用した文化活動、ヒルサイドテラスを核とした代官山のまちづくりの記録を一冊の書籍にしました。

現在の代官山の風景を作り出してきた、歩みを垣間見れる貴重な機会。ぜひお散歩がてら代官山へ！
↓50周年記念事業特設サイト
http://50th.hillsideterrace.com/

 

 

edit：Takehara Shizuka

 

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