CULTURE & LIFE
お気に入りのエリアで二人暮らしのための住まいを探されたSuguruさんとRisakoさん。二人のお気に入りを持ち寄って、日々が気持ちよく過ごせるようつくられているお部屋についてお話を伺っていきます。
二人のお気に入りを集めた本棚
SuguruさんとRisakoさんの住まい選びの決め手は、エリアと間取りの使い勝手の良さ。
「もともと私が一人暮らしをしていたエリアであり、妻の実家も近いことから場所ありきで住まいを探しました。人気のエリアで物件を見つけてもすぐに埋まってしまうことが多かったですね」(Suguruさん)
「このお部屋は申し込み自体は複数有りながら、最終的にはオーナーさんが私たちのことを見て選んでくださったこと。二人それぞれリモートワークのしやすい間取りであったことから決めました」(Suguruさん)
ご縁のあるお部屋でお気に入りだと話すのがリビングスペース。
「この部屋で一番気持ちのいい場所です。採光面が広々と取られた窓の脇に、引っ越しを機に購入したお気に入りの本棚とソファを配置しています。二人とも寛ぎたいときはここで過ごし、昼は日光浴、夜はプロジェクターで映画鑑賞などで過ごすことが多いです」(Suguruさん)
本棚は木の主張が強く、存在感のあるものを探してセミオーダーで購入されたもの。
「二人が持っている書籍をディスプレイしながら収納できるような本棚を探し、MINATO FACTORYというオリジナル家具を手掛けるクリエイターさんにセミオーダーで制作してもらいました。金属釘を使わず木材だけで仕上げられているため、雰囲気が良く、気に入っています」(Suguruさん)
本棚はカテゴリに分けて収納。お二人の好きな衣食住やアートの雑誌から、Risakoさんの好きな小説やSFコーナー。Suguruさんの仕事関連のものまで多岐にわたっていました。
特に驚かされたのが、映画好きのRisakoさんが集められた映画関連のものたち。分厚い板のようになっていた映画のチラシ。
過去に鑑賞したチケットの半券も大切に保管されていました。映画館では、年間100本ほど。自宅のサブスクも合わせると600本ほど鑑賞されたこともあるということで愛を感じるスペースになっていました。
また本棚の上にはSuguruさん監修のディスプレイスペースに。
「お気に入りの花瓶や香水、オブジェなど置いてあるものは妻のものが多いのですが、それをいろいろ考えながらディスプレイを考える時間が好きです」(Suguruさん)
取材撮影中もお二人仲良く、ディスプレイを考えられている様子にほっこり。
好きなものが常に目に入る場所にあると日常の暮らしも楽しくなりますね。
こだわりのアートとインテリアを楽しむ
休日はお二人で美術館や展示に足を運ぶことも多いというお二人。住まいの中ではそうしたインプットを経て、反映されたものも多々ありました。
ディスプレイスペースには、Risakoさんが好きなマルセルデュシャンの『泉』のオブジェ、ゲルハルトリヒターのフォトペインティング『トルソ』のポストカード。
他にもポストカードはストックされていて、季節やディスプレイに合わせて変えても楽しめるようになっていました。
またSuguruさんはインテリアにこだわりを持って集められています。
「デザイナーズチェア・テーブルは、アアルトやボーエ・モーエンセンら巨匠による不朽の名作と、ブルレック兄弟・グルチッチなど気鋭のデザイナーによる新しいデザイン、どちらも好きで一人暮らしの時から少しずつお部屋に迎え入れています」(Suguruさん)
「形は様々ですが、どれも一貫してクリーンで必要十分なデザインで気に入っています、デザイナーに敬意を払いながら使っています」
チェアの中で、引越し後に買い足されたのが、コンスタンチン・グルチッチによる「オールスター」。従来のオフィスチェアにはない丸みを持った親しみやすいデザインが特徴的。
こちらは仕事中はRisakoさんのワークスペースで、食事をする際にはダイニングスペースでSuguruさんがダイニングチェアとして、二人で仲良く利用されていました。
お二人一緒に、リビングでの時間を楽しむ際に集うソファは個性的なフォルムが特徴的なarflexのMARENCOを使用。
「新居に合わせて購入したものです。ソフトモジュラーソファとも迷ったのですが、どんなお部屋にも合わせやすいこと。納品も早かったところがポイントで最終決定しましたね」(Suguruさん)
Risakoさんはまだまだアートを増やして飾りたい派、Suguruさんはごちゃつきのないシンプルな空間を大切にしたい派ということで、違いの意見を尊重しながら丁寧にお部屋の充実に取り組まれていました。
二人で一緒に暮らしを整える
お二人とも家で過ごす時間が長いからこそ、家事も共同で行われることが多いのだそう。二人一緒でも使いやすいキッチンはお気に入りのスペースの1つになっていました。
「二人並んで作業できる程度の広さが気に入っています。対面式では無いですが、リビングとひと続きになっているため、どちらかがソファに座っていても顔を合わせられるのが良いですね」(Risakoさん)
「同居を始めてから自炊をするようになり、週末に何品か作り置きをしつつ、平日も仕事終わりに1~3品程度を作るサイクルを続けています。2人で世間話をしながら作業ができ、仕事がある平日にも息抜きになるので、楽しみな時間です」(Suguruさん)
空間を整えるのはディスプレイスペース同様にSuguruさんが担当。
「昔、アパレルで働いていた頃は、服のテイストや背景にあるストーリーを意識してディスプレイするよう教えられていました。ただ、自分の部屋を考える上では素材感やテイストを無理に統一するのではなく、好きなものを手に入れてコーディネートを楽しんだほうが、結果的に魅力的な部屋になると思っています。」(Suguruさん)
「ソファのリネン、花瓶と香水のガラス、箸置きのメタリックな金属など素材感を混ぜてうまく調和するように工夫しています」(Suguruさん)
空間をどう作るかだけでなく、毎日の掃除で綺麗なお部屋を維持することも大切にしているとお二人は話します。
「オシャレなお部屋を作っても、お客さんが来たときだけ、写真を撮るときだけ綺麗になっているのでは、その部屋を楽しめていないと思っています。そのため日々綺麗な空間が保てるよう夫婦で心がけていますね」(Suguruさん)
「実家で暮らしていた時は家族が掃除をしていてくれたこともあり、あまり気にしていませんでした。ただ自分達の住まいでの暮らしとなった今、床の色が明るいこともあり、気になることが多くなって、毎日お昼の時間を使って掃除をするようになりました」(Risakoさん)
「手が届かないところは週末に取り組むようにして、できる限り毎週綺麗な空間が保てるようにしています。やり始めると、気持ちが良くて精神衛生上も良くて。手間をかける分、お部屋もより愛せるようになりましたね」(Risakoさん)
生活も落ち着いて来たこともあり、今後はラグなどで変化をつけつつ、将来的な住まいのことも考えていきたいと話すお二人。より日々を楽しめる暮らしをめざして、まだまだお部屋も進化していきそうですね。
Suguruさん(@studio_walmio)さんのInstagramアカウントはこちら
https://www.instagram.com/studio_walmio
text&photo : Tsubottle
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出典: goodroom journal
記事提供元:リノベーション・デザイナーズ賃貸 goodroom(グッドルーム)
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