CULTURE & LIFE
築50年以上の昭和レトロを感じられる物件に手を加えて、自分らしく穏やかに暮らしている4名のお部屋を紹介いたします。
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■ROOM1.築50年超の物件で和室と洋室を巧みにミックス。1DK29㎡、一人暮らしのインテリア
畳とフローリングの対照的な空間を1部屋に融合させ、自身の居心地の良い空間を創り出す。仕事の音楽活動と日々の生活を両立させたリュウさんのお部屋を紹介します。
ミュージシャンとして活動されるリュウさんのお部屋はフローリングと畳で構成されたお住まい。築50年を超える物件のフローリング部分は音楽活動を行うためのワークスペースとして、和室は寝室、収納を主に使い分けがされていました。ただ空間としては広々使えるように1部屋としての意識を大切にされているそう。「以前住んでいたお部屋が1Kということもあり、広い住まいだと良いなと考えていました。和室があるのは少し悩みましたが、家を決める時にはインテリアが好きだったので自分で色々やればいいかと思い決めましたね。住み始めにまず、間の襖を外すことでより広さを実感出来るようにしました」
畳とフローリング、全く異なる部屋が違和感少なく見えるのは、インテリアやアイテムの色合いに工夫があるそう。 「引っ越した当初は、以前の住まいで使っていた白やガラスを中心としたインテリアやアイテムが多かったんです。ただそれだと和室とはどうしても合わないので色合いをブラウン系で落ち着かせ、ダイニングの色合いも統一することで1つの空間にすることを意識しました」
リュウさんのお住まいにはアートも所々に散りばめられていました。 「数年前に行ったフランシス・ベーコンの展示で作品がとにかく気に入って、その後、少しずつ買い足しています」
落ち着いたトーンのお住まいに、印象的なタッチの絵画が良いアクセントになっていそうです。
リュウさん自身の好きを突き詰めて空間を作っているからこそ、全体のバランスを損なわず好きなお部屋が作れているのだと感じました。
今のお部屋のレイアウトは生活に合わせて落ち着いてきたと話すリュウさん。「平家で今のレトロな空間をより広げて住んでみたいという気持ちもありますが、今の住まいも長く、愛着も湧いてるので、この住まいを磨いていく暮らしになると思います」テイストの異なる和と洋の空間をご自身の仕事ともミックスされながら、スッキリとしたお部屋に帰られているリュウさん。また次のライフスタイルの変化の中で住まいもどう変わっていくのかとても楽しみです。
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■ROOM2.築50年の古民家で楽しく暮らす。古い建物の良さを活かした二人暮らしのインテリア
お友達の伝手があって借りることができたという念願の庭つき一軒家。誰が遊びに来ても自由にくつろげるように意識されているという、古道具や古家具、民芸品に彩られたお部屋を拝見しました。cano さんがご夫婦で二人暮らしをしていらっしゃるのは、東京郊外にある築50年の一軒家。ご近所に住んでいらっしゃるという地元のお友達の伝手があって借りられたおうちは、古いけれども原状回復なしで自由に改装できることが魅力。縁側のある12畳のお部屋は旦那様、canoさんはキッチン・ダイニングと担当を決められて、古い建物の良さを活かしながら素敵な空間をつくっていらっしゃいます。
こちらは旦那様担当のお部屋。畳だった6畳二間の空間を襖を外して12畳の板間にDIY。キャンプ道具をおいたり、お客さんがきたときに集まるお部屋として使われています。板だけが浮いてしまわないように、もともとあった障子や壁の質感と馴染むような素材選びをしているという旦那様。おいてあるものも、古いものとうまく調和するように、蚤の市などで良い風合いのものを選ばれています。
押し入れ部分にぴったりと収まったレコード棚もDIY。棚をつくるときも、塗料選びなど、もともとの雰囲気に馴染むものを慎重に選ばれているんだそう。
「庭が広いことが決め手だった」というお二人。雑木林を開墾して畑も作られたそう。縁側でこんなふうに楽しむ時間、素敵です。古い建物なので、夏は湿気がすごかったり(業務用の除湿機を買われたそう)、冬は寒かったりと大変なこともあるそうですが、一軒家だからこその暮らしを満喫されている様子を拝見すると、自分もいつかはと憧れてしまいますね。
こちらは、canoさんがインテリアを担当されているキッチン・ダイニング。食器棚はテーブルを買いに行った際に同じお店で見つけて、その場で購入を決めたもの。「木の色がすごく好きで。奥行きが21cmとあまりなく、圧迫感がないところも気に入っています」
キッチンは、扉の把手だけ、部屋に馴染むものに交換。収納が多いので見せたくないものは隠し、よく使うものは吊るして収納。特に木のかごなどは湿気に弱く、一番風通しの良い場所に吊るしていらっしゃいます。
友達がきたら、きた瞬間に馴染めるような実家のような雰囲気の家にしたい、とcanoさん。ダイニングでは勝手に棚から食器を並べたり、板間のお部屋ではレコードをかけたり。触ってはいけないものはおかずに、自由に、どこで飲んで食べていてもいい、ラフな感じを意識されているそう。古い建物の良さを活かし、民芸品や古道具、古家具など、自然と居心地の良さをつくってくれるものがたくさん集まったお部屋だからこそ生まれている、ラフで自由な雰囲気がとても素敵でした。
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■ROOM3.築57年の団地を、DIYと古道具で楽しく彩る。カフェのような3DKインテリア
家賃の安さ、子育てのしやすさに惹かれた築57年の団地。気になる部分にはDIYで少し手を加えて、経年変化を楽しめる木の家具を中心にカフェのような雰囲気をつくられている、3DKのお部屋を拝見しました。nanaさんが、旦那様と生まれたばかりのお子様と暮らしていらっしゃるのは、築57年の団地。3DKのお部屋です。「少し家賃を下げようと部屋探しをしたときに、築古の団地が選択肢にあがりました。団地は近くにお子さん連れのご家族も多くて、子育てがしやすいところもいいのかな、と思いました」
お部屋は、広めのキッチンにプラスして6畳の洋室が3部屋の3DK。こちらは仕切りを外してキッチンとつながっているダイニングスペース。そしてもう1部屋は寝室、という間取りです。「古い団地ですが、この部屋はリノベされて全部洋室になっていて、壁の色なども白に統一されていたところも決め手になりました」
グレー、黒、シルバーで色味を統一していらっしゃるキッチン。キッチンのシンク下収納の扉にはリメイクシートを貼ってイメージを変えられています。カフェっぽい雰囲気にしたいと取り入れられているステンレスのキッチンワゴンもお気に入り。
洗面台もDIY。もともとのミラーセットを取り外してはがせる壁紙を貼り、ミラーと収納をとりつけていらっしゃいました。
古い団地も、DIYで少し手を加えて、古くて味わいのある家具を中心にカフェのような空間をつくられていたnanaさん。古いお部屋でもこんなふうに楽しんで、カフェのような素敵な雰囲気をつくることができるんだな、と、とても参考になるアイデアをたくさんもらいました。
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■ROOM4.築50年の団地のレトロな雰囲気を楽しむ。一人暮らしの1LDKインテリア
レトロな雰囲気に憧れて住み始めた、築50年の団地。DIYでつくった、木の雰囲気が感じられる家具をあわせて、団地の雰囲気を活かした部屋づくりをされていらっしゃる、一人暮らしの1LDKを拝見しました。Futabaさんが一人暮らしをしていらっしゃるのは、築50年の団地の1LDK。レトロな空間が好きで、団地でお部屋を探されていたというFutabaさん。団地の雰囲気を大切にしながら、お部屋づくりをされています。
お部屋は、10畳のLDKに7畳の寝室がひとつの1LDKの間取り。
リビングのお隣に7畳の寝室。
寝室は真ん中にベッドを置いて、シンプルに。
自宅でお仕事をされているFutabaさん。押入れはデスクとして使われています。
こちらがDIYされているキッチンカウンター。収納としても作業スペースやテーブルとしても使える、シンプルで便利な家具です。キッチンも、もともとついていたシルバーの把手をはずし、原状回復できる形で白いつまみに変えているそう。
デスク代わりの押入れの中には、サイズを合わせて作った棚。「押入れの中に入れると、全体をひいてみたときに木の色だと同化してしまうので、ブルーグレーにしました」ふすまを取り外し、代わりにとりつけたカーテンも明るいピンクで、良いアクセントになっています。
テレビボードもDIY。白い脚は、木材を組んで白に塗装しているのだそう。「本物の木を使った家具が好きなんですが、購入すると高くなってしまうので。自分で作ることで費用も抑えられるし、好きなデザインも叶えられるんです」と教えてくれたFutabaさん。築50年の団地の雰囲気をうまく活かして、DIYでデザインも機能性も暮らしにぴったりの家具をつくって楽しんでいらっしゃる、素敵な空間でした。
出典: goodroom journal
記事提供元:リノベーション・デザイナーズ賃貸 goodroom(グッドルーム)
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