CULTURE & LIFE
毎日をごきげんに暮らしているあの人に、生活にプラスの影響を与えてくれたモノ、最近買ってよかったアイテムを教えてもらう連載。今回は香川県で暮らす、acoさん。ドラマチックな出会いがあった、3つのアイテム。出会いや熱い想いなどを聞かせてもらいました。
今回アイテムを紹介してくださったのは、香川県で旦那様と二人暮らしをしていらっしゃる、acoさん(Instagram:@acosmix)。普段はイベンター・執筆業・デザイン業など多岐にわたって活動していらっしゃいます。
Instagramでは、他に類をみない、素敵なインテリアに囲まれた様子を日々発信していらっしゃる、acoさん。
「ただただ好きなものを集めて15年ほどが経っただけですよ」と話すacoさんに、最近買ってよかったモノ、豊かな生活をもたらしてくれたアイテムについて教えていただきました。
Index
1. 温かみのある部屋づくりのきっかけになった。TRUCK FURNITUREの「レザーソファ」
まず一つ目に紹介してくださったのは、大阪にある「TRUCK FURNITURE」で購入されたという、レザーのソファ。
ガッチリと組み上げられたホワイトオーク材のフレームと、牛革クッションを組み合わせたソファだそう。使い込むほどに味が出て、色と艶が深まっていきます。
FURROWED-LEATHER OAK FRAME SOFA 3-SEATER/約650000円
お部屋のシンボルとして存在感をはなっている、こちらのソファ。acoさんはこのソファに並々ならぬ想いがあるのだと、お話を聞いて知りました。
「このソファを購入した『TRUCK』との出会いは、今からおよそ20年前。書店で見つけた『TRUCK WORKS』という一冊のカタログ本でした。本の装丁から紙質、レイアウト、写真に至るまで全てが完璧過ぎて、とにかく鼻息荒くページをめくったのを、今でも鮮明に覚えています。
その冊子のなかでひときわ目を引いたのがこのソファでした。威厳のある風格を漂わせるレザーのソファは、私の好みにドンピシャで、とにかく“様になる一生モノのソファ”を探していた私にとっては、これ以外考えられなかったんです。
いつかこの完璧すぎるソファーを手にしたい……そう思って紙が擦り減るくらいカタログをめくって、眺めて、数年迷ってお金を貯め、この本を握りしめて大阪にあるTRUCKのショールームへようやく行き、購入しました」
すごく高い買い物だったけれど、今眺めてみても「TRUCKの家具達は、本当にカッコいいなぁ〜」と惚れ惚れするのだそう。そんな運命のような出会い、うらやましいなぁ。
「たくさん座って、心地よくうたた寝して、本を読んで……。当時からはすっかり革の色も、木の色も変化してしまったけれど、人生と共に成長していくこのソファは、今ではうちのシンボル家具になりました。
これからおばあちゃんになっても、ずっと大事にしたい。そう思える初めての一生モノ、そんな思いの詰まったソファです」
今の生活の原点は、間違いなくこのソファです、と断言されたacoさん。このソファが似合うように、自分の部屋を整え始めたからだといいます。
「当たり前のことだけど、まずはきちんと掃除をすること。その積み重ねが、自分らしい温かみのある部屋づくりのきっかけになったんじゃないかなと思うんです」
2. 先入観にとらわれない、使い方をしよう。THE NORTH FACEの「キャンプチェア」
二つ目に紹介してくださったのは、香川県高松市にあるセレクトショップ「GooMix (グーミックス)」にて購入した、THE NORTH FACEの黒のキャンプチェア。
丈夫なアルミフレームや高強度なファブリックを採用しているため、軽量ながらしっかりとした座り心地。アウトドアでもインドアでも使用可能なのだそう。
THE NORTH FACEのキャンプチェア/約24000円
もともとキャンプ用のチェアを探していた時に出会い、男前の風貌にトキメキ、すぐに購入してしまったのだとか。
「実際のキャンプでも使用していたんですが、部屋の中に置いてもかなりしっくりきたので、夫のリビング用チェアに変身しました」
うん、たしかにお部屋のなかになじんでますね。
「キャンプ用だけあって軽量で無駄なデザインがなく、シンプルなのに座り心地は最高!というわけで、食事中もリラックスタイムも、常に夫の居場所に。
もともと木や革、アイアン等をメインに部屋のコーディネートをしていたので、何の違和感もなく日常で使用しています」
3. 心のゆとりや、生活の温かみを得られた。山口一郎さんの「ドローイング絵画」
最後に紹介してくださったのは、山口一郎さんの個展でこれだ!と決めた、チーターがあしらわれたドローイング絵画。縦112cm×横80cmと、お部屋のなかに飾るには、比較的大きな絵ですね。
どんなきっかけで、絵を飾ろうと思われたんでしょう?
山口一郎さんのドローイング絵画/約50000円~60000円
「私自身が美大に通っていたこともあり、絵を見たり描いたりすることが好きでした。美術館も大好物!そんななかカフェに飾ってあった山口一郎さんの作品に一目惚れして、情報を収集しはじめたんです。
部屋に飾る大きめの絵を探していたこともあり、何度か個展に通い『コレ!』と決めたこの作品を購入。自分が動物占いで“チーター”ということもあり、かなりたくさんの生き物の中からチーターを選びました(笑)」
現在は和室にある棚の上に飾られていました。
絵を買うって、なんだか大人な行為だよなぁとずっと思っていました……。そんな方って多いと思うんです。
acoさんにとって、「絵を飾る」ってどんな風に暮らしを彩ってくれましたか?
「誤解を恐れずに言うならば、芸術作品というものは、生活になくても生きていけるものなのかもしれないですね。
では何の為にあるか?きっと人の心を豊かにする為である、と私は思うんです。生まれて初めて自分が誰かの“表現”に対して、決して安くはない対価を払ったのが、この作品でした。
でもそんな対価を払った気持ちはあっという間に消化され、それを上回る心のゆとりや、生活の温かみを得ることができた気がします。
“絵を愉む”という余裕や余韻が、今の生活を楽しめているんだという一つの指標となりました。そしてこの絵を和室に置くことで、野暮ったい和室のイメージが払拭され、インテリアにおける“自分らしさ“という表現方法を見出だせたような気がしているんです。
ほんと、いろんな意味で生活に幅を持たせてくれたモノだな、と感じています」
*
たくさんの想いを聞かせてもらった、acoさんの大切な3つのアイテム。
心から「必要だ」「好きだ」と思えるモノとの出会いって、そう多くはないかと思います。そんな魂を揺さぶるような、一つ一つのアイテムとの出会いを積み重ねていった先に、いまのacoさんの暮らし、生き方があるんだろうなぁ、なんてことをふと思ったのでした。
acoさん
屋外広告のデザイナーを経て、雑誌の編集に携わる。その後音楽の世界へ転職し、身を置くこと20年。現在は今までやってきた自分のノウハウを活かし、イベントを企画しつつミュージシャンなどの取材やプロモーションツールの作成、グッズのデザイン等を手がけるなどの何でも屋。
Instagram:@acosmix
text : ASAKO SAKURAI
*
出典: goodroom journal
記事提供元:リノベーション・デザイナーズ賃貸 goodroom(グッドルーム)
デザイナーズ、リノベーションなど、おしゃれな賃貸サイト・アプリ「goodroom」を運営しています。
インテリアや、ひとり暮らし、ふたり暮らしのアイディアなど、賃貸でも自分らしい暮らしを楽しむためのヒントをお届けします。
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goodroom journal
https://www.goodrooms.jp/journal/
goodroom journal 暮らしの実例
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