CULTURE & LIFE
こんにちは、MARIEです。
このコラムでは、色んな文化や価値観に触れたいという思いで夫婦で世界一周をしている私が、旅を通して感じたことや実際に足を運んだ素敵なスポットをご紹介。一緒に旅をしている気分になって楽しめたり、みなさんの生活がより豊かになるような情報をお届けしていきます。
寒さが苦手な私が北欧のエストニアに来て1番楽しみにしていたのが、クリスマスマーケット。
エストニアの首都タリンで開催されるクリスマスマーケットは、1997年から始まりました。11月の最後の週から翌年の1月の最初の週まで開いていて、世界中から観光客が訪れます。
なんとタリンは2019年にヨーロッパでベストクリスマスマーケットに選ばれているんです!
ラエコヤ広場の中心にある存在感のあるクリスマスツリーは1441年から飾られていて、ヨーロッパで初めて展示されたクリスマスツリーだそう。昔から人々のクリスマスと寄り添っていたかと思うと歴史を感じますね。
エストニアでもコロナウイルスの感染者が増えてきたこともあり今年は中止される予定でしたが、無事に開催されました。
とは言っても規模を縮小しての開催なので写真で見ていたよりは控えめですが、初めての海外のクリスマスマーケットということもあってとても心に残る思い出になりました。
今年は食べ物を売っている屋台は一店舗だけでしたが、ソーセージやポテトなど北欧らしい食べ物が並んでいました。湯気がほかほか出ていて食欲をそそります。
スタンディングの屋根付きの席があるので雪が降っても安心です。
日本ではクリスマスはカップルで過ごす方が多いですが、ヨーロッパでは家族で過ごすのが一般的。クリスマスマーケットにもお子さん連れやワンちゃんと一緒に来ている方で賑わっていました。私も犬を飼っているお友達と遊びに行きました。
エストニアではペットショップで動物が売られることはなく、保護施設から譲ってもらったそう。日本生まれで縁あってエストニアにきた柴犬のりこちゃんは街でも大人気です。
クリスマスマーケットと言えばホットワイン。北欧では「グレッグ」とも呼ばれている伝統的な飲み物で、クリスマスの時期になるといたるところで楽しむことができます。クローブ、シナモン、カルダモンなどのスパイスとシロップが入った甘いホットワインは体を温めてくれます。ナッツやレーズンを入れるのをおすすめされたので飲んで見ると、甘くて美味しい。最後にホットワインの味が染み込んだレーズンは柔らかくて大人のデザートのようです。
動物やトナカイなどクリスマスらしい絵柄のクッキーもワインと一緒に売られています。見ても楽しいクッキーはつい買って帰りたくなりますね。
食べ物だけでなく雑貨も充実しています。ガラスで作られたサンタクロースや家のオーナメントはエストニアで手作りされたもの。ツリーの飾りはマーケットで買うのもいいかも。
猫好きの知人へのお土産で猫ちゃんを一匹お持ち帰りしました。ハンドメイドってどうしてこんなに惹かれてしまうんでしょう。
ブローチやスノードーム、サンタさんのお人形などキラキラしていてつい手に取りたくなってしまう雑貨がぎっしりと並んでいます。見ているだけでも心躍ります。
エストニアは国土の多くが森林であり、木に関わる産業が盛んな国です。お土産屋さんでも木工芸品がよく売られており、マーケットにも実用的な木工品が勢揃い。キッチンがこんなにかわいいグッズで囲まれていたら料理も楽しくなりそう。
木でできたおもちゃも売っていました。温かみのある木製のおもちゃはお子さんへのお土産におすすめです。
昔は−20度まで冷え込んでいたエストニアでは、ニット製品も名物のひとつ。エストニアンニットとも呼ばれ、ノルディック柄の手袋やマフラー、ニット帽など寒い北欧の冬を越すための様々なニット製品が並びます。
北欧ならではのサウナハットも。最近日本でもサウナブームが来ているのでお土産で買っていったら喜ばれるかもしれません。
猫やパンダなどかわいらしいものからシンプルで使いやすいものまで。私もエストニアのサウナグッズ専門店で購入して持っているのですが、サウナハットを被るのと被らないのでは全然体感が違うんです。サウナの中で石に水をかける「ロウリュ」をすると熱い蒸気が上に上がるので頭が熱くなるのですが、頭を帽子で守ることで熱すぎずに楽しむことができます。
会場ではメリーゴーランドも設置してあり、遊園地のような非日常感も味わえます。子どもたちが楽しそうに乗っているのを見てこちらも思わず嬉しくなってしまいます。
予約制のガラス張りの部屋もありました。こんなところでロマンチックな時間を過ごしたら忘れられない時間になりそう。
すぐ近くにはアイススケートの会場もあるので、クリスマスマーケットに行ってからその流れでスケートに行く人もたくさん。
北欧のは寒いので身近な遊びなのか、みんなスイスイと軽やかに滑っていました。私は手を引っ張ってもらってゆっくり滑るのがやっと。でもキラキラと輝いた景色の中で体を動かすのはとても充実した時間になりました。
イルミネーションに囲まれる中で小さいサンタさんがピアノを弾いていてほっこり。
今年は予測できないことが多い一年でしたが、変化を受け入れながら楽しむことを覚えた一年でもありました。エストニアでのクリスマスマーケットも規模を縮小する代わりに街全体にクリスマスツリーが並べられたりと、現状の中で楽しむ大切さを感じました。
来年も予想できない状況は続きますが、工夫して生活を楽しんでいこうと改めて思いました。
皆さんも素敵なクリスマスをお過ごしくださいね。
text:MARIE
モデルとしてショーや広告などで活動。イタリアやシンガポールでもモデル活動をしたことがあり、旅行も含め訪れた国は11ヶ国。今年は夫婦で世界を旅しながら日々の暮らしや感じたことを発信している。自然と動物が好きで旅をしながら環境に優しい生活を取り入れ中。 instagram / YouTube
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