CULTURE & LIFE
クリスマスシーズンを迎えたパリはキラキラしたイルミネーションに包まれて、より一層華やかな街並みになっています。
当店メロディグラフィックもクリスマスのデコレーションでお店を飾り、一年で1番の繁忙期を迎えています。
毎日クリスマスギフトやカードを求めに来るお客様、数年ぶりに再会するお客様も沢山いらっしゃいます。
カリグラフィーでカードを書いて欲しいというご依頼もほぼ毎日、それに加えて毎日のカリグラフィーレッスン、ロゴ制作、毎年年末にご依頼いただく1200通の宛名書きが同時進行です。
忙しさで心に余裕がなくなる時期ですが、パリ中のイルミネーションを見たい衝動も抑えきれず、仕事の合間をぬって外に出ます。
近所のパリ市庁舎は数日間の工事でメリーゴーランドが2つと沢山のツリーが設置されました。
メリーゴーランドは大人も子供も無料なので家族連れやカップル、友達同士でも楽しめます!
市庁舎の壁面にはプロジェクターで雪が降っているイメージが投影されて幻想的な雰囲気。
街中のツリーもシンプルなものからカラフルなものまで様々です。
クリスマスツリーの装飾の歴史はこの500年で進化してきました。
16世紀のクリスマスツリーはというと、アダムとイブの原罪に触発された赤いリンゴで飾られていました。
その後17世紀には、モミの木の装飾が紙の花で進化して、これも宗教的な意味がありました。
18世紀に人気になったのは光沢のある金属の刀などで、ナッツの詰め物やジンジャーブレッドなどの子供向けのおやつもツリーに登場。
19世紀になると金色の天使、藁を星型にしたもの、金色の松ぼっくりが作られました。現在電飾になっている装飾は元々天使の髪をイメージしたものだったそうです。とても詩的ですね。ツリーにろうそくが現れたのもこの頃でした。
干ばつのためにその年に使用できなかったリンゴを指すためにクリスマスボールが普及したのは1858年になってから。
20世紀には、電球がキャンドルに取って代わって、人工のクリスマスツリーも登場しました。
そして、現代。今は個人がそれぞれ自由にツリーをデザインできて、オーナメント選びは楽しいですね。
今年はパリに訪れることができない日本のお客様から毎日のように商品やクリスマスギフトのお問い合わせがありました。
「お友達が病気になったから心躍るものを送ってあげたい」「パリ行きが中止になったのでメロディグラフィックの商品を送って欲しい」というメールをいただいて、商品を発送して受け取った皆さんがお喜びのメッセージを送ってくださいます。
そのやりとりが嬉しくて励みになっています。
2020年も残りわずか、またまっさらな気持ちで2021年をスタートしたいです。
text:竹内 仁海
パリ在住8年目。
イタリア人の夫とパリ4区にあるカリグラフィー専門店 “メロディ グラフィック”を経営する傍らカリグラファーとして活躍。結婚式やパーティ、パリコレの招待状や宛名書き、メッセージの代筆、ロゴ制作、フランス映画・コマーシャルの演出アイテムとしてカリグラフィーを担当。
パリから“暮らしの美学”をお届けします。
Instagram:@melodiesgraphiques
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