CULTURE & LIFE
まだ厳しい残暑が残る9月半ばに、友達と3人で軽井沢へ一泊女子旅に行ってきました。
軽井沢は東京からも気軽に行けるリゾートタウンで、避暑にはもってこいのところです。
1日目は早起きして東京駅で待ち合わせをし、新幹線に乗って移動し、
レンタカーを借りて数か所観光し、2日目はタクシーなどを利用してホテルや駅の周辺を回りました。
お天気にも恵まれ、最終的に2日間で行きたい個所はほとんど全部回れました。
異国情緒あふれる歴史的な観光名所なので、好きなところや印象深い個所はたくさんあるのですが、
今回は絞りに絞って『軽井沢タリアセン』内にある 『ペイネ美術館』 に展示されている
大好きなレイモン・ペイネについてスポットを当てたいと思います。
▼タリアセン内にある『ペイネ美術館』は規模は小さいですが、レトロな木造の建物で、何度でも訪れたくなるような美術館。
ここに、フランスの画家レイモン・ペイネ の原画やリトグラフ、愛用の画材などが展示されています。
ペイネはロマンティックで愛に溢れるメルヘンな世界の恋人たちの絵をたくさん描いており、
「ペイネの恋人たち」 は世界中で愛されています。
展示されてる絵などは撮影禁止なので、館内の様子をお伝えすることは出来ませんが・・・。
ペイネはフランスの美術学校を卒業後、広告代理店で イラストレーター・デザイナーとして働き、香水やチョコレートの箱のデザインなど幅広く手掛けていました。
その後結婚して独立しましたが、 ある日、取引先に重要書類を届けるためにヴァランス市にて相手を待っている間、
時間を潰すため、いつも携えていたスケッチブックにヴァランスのキオスク(野外音楽堂)を描き始めました。
音楽家やバイオリンを弾く男性、それを聴いている客の女性も描きました。
彼には、優しい音楽を奏でるバイオリン弾きや、うっとりとそれを聴き入る愛らしい女性がはっきりと見えていたのでしょう。
そこから「ペイネの恋人たち」は生まれました。
その キオスク(野外音楽堂)がこちら▼
音楽家や恋人たちは映ってませんが、イマジネーションを搔き立てるようなステキな建物です。
夜はライトアップされ、一層ロマンティックな雰囲気になります。
ペイネの絵には恋人たちと共に、度々キオスクが登場します。
▼こちらはフランスで発行されたペイネの切手。
これは私も持っているのですが、以前ペイネ好きの私に友達がプレゼントしてくれました。
以来ずっと大切に持っています。
こちらは彼が描いた表紙の本。ハートの枠など細かい個所の描き方も抜かりなく可愛い。
フランス語の手書き文字も加わって、色使いも可愛くておしゃれ。
また、彼の絵にはいつもどこか可愛いユーモアが隠れています。
私はユーモアというのは、生きていく上でとても重要な大切な要素だと思っています。
どの世界でも、ユーモアを持ち、それをうまく表現できる人や物にはとても尊敬の念を抱きます。
なので余計にペイネに惹かれるのかも知れません。
(1953年に国際ユーモア賞受賞を受賞しています)
私は、幼い頃からいつも画用紙に絵を描いて色鉛筆で色付けしたりして遊んでいる女の子で、
その絵はいつもどこかメルヘンちっくで色とりどりでした。
私の父は昭和堅気の頑固ジジイで、躾にはとても厳しく、そんな父を私はいつも怖がっていて、窮屈で仕方ありませんでした。
なので、自分の描く紙の上の想像の世界は、自由でカラフル、私の理想と平和の全てを表していたのだと思います。
不思議なもので、その頃から、多少の酸いも甘いも知ったような、あるいは叩けばホコリも出てくるような大人(笑)になってしまった今でもあまり好みが変わっていないようです。
ずっとおとぎ話のようなメルヘンな世界には胸がキュンとします。
ペイネの絵は、ときおり鋭い諷刺を見せる事もありますが、多くは人類の尊厳と生命の尊さを訴えるとともに、恋人たちの愛の世界を謳い上げる作品たちです。
そして私をすぐに、「ペイネの恋人たち」の住むビュアな世界に連れて行ってくれます。
9月の軽井沢では、こうやって1人ひっそり脳内旅行の時間も楽しんでいました。
「ペイネ美術館」を出た後は、ローズガーデンを散歩しながら薔薇とミツバチの写真を撮ったり、
森の中のレストランでランチしたり、旧三笠ホテルの見学、万平ホテルでジョンレノンのお気に入りcafeでお茶、夜は温泉・・・
などなど、3人女子旅をめいっぱい満喫しリフレッシュして来ました。
まだまだ軽井沢ではおススメやご紹介したい案件がいくつかありますが、それはまたの機会に・・・。
MICHU COQUETTE
Instagram:www.instagram.com/michu_coquette/
◆こだわり女子のモノコトWebマガジン「PeLuLu」より
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