CULTURE & LIFE

「蔵前」という街での暮らしを愉しめる人が実践する、6つの習慣をご紹介します。

 

蔵前の雑貨屋さん

 

自分が自分らしくいられるように、心地よく暮らせる街は自分で選ぼう。今回ご紹介するのは、“東京のブルックリン”という愛称で親しまれ、土日には多くの観光客が訪れる街、「蔵前」です。蔵前に根付く様々なお店や風景を切り取り、この街で「暮らす」ということについて考えてみました。

 

goodroomのスタッフが住んで本当に良かった街を紹介する連載。第11回目は、蔵前です。都営浅草線と都営大江戸線が走るこの街は、近くに大きな隅田川が流れていて、個性的な一面をもつ文化の発信地としても人気を集めています。まるでアメリカのイーストリバー沿いにある街「ブルックリン」のような雰囲気があるということもあり、現在は「東京のブルックリン」という愛称でも親しまれています。週末のおでかけ先として、蔵前の街あるきを愉しんだことがある方も多くいらっしゃるでしょう。

ひとつひとつのお店を巡るなかで見えてきた、蔵前という街での暮らしを愉しめるひとって、どういう人なんだろう。そんなことを考えながら歩いてきた、「蔵前暮らし」の6つの習慣をご紹介します。

 

 

その1. 街の人との会話を愉しむ

蔵前を歩いていると、実に様々な場所でテイクアウトのできるコーヒーショップがたくさんあります。

 

LEAVES COFFEE APARTMENT

駅前にある、「LEAVES COFFEE APARTMENT」

 

路地裏にひっそりとお店を構える、「SOL’S COFFEE」は、蔵前の中で3店舗のお店があります。それぞれコンセプトが異なりますが、今回訪れたのは蔵前駅から徒歩2分の所にある、SOL’S COFFEE STAND。コーヒーは焙煎した豆から、季節のフルーツを使ったジュースなど、気軽に立ち寄れるドリンクを多数そろえています。

 

SOL’S COFFEE

気さくなスタッフの方の優しさがうれしいお店。

 

お店の前にベンチも置かれていて、ホッと一息。「蔵前の街あるきですか?」と、初めて訪れた私にも気さくに声をかけていただき、街のこと、コーヒーのこと……、いろいろなことをおしゃべりしました。普段は近所の方や、向かいにある雑貨屋さんなどがよく来て、みんなコーヒーを飲みながら少しの気分転換を愉しんでいるそうです。

 

SOL’S COFFEE

じめじめした季節だったので、さっぱり「しそジュース」をいただきました。

 

平日は朝8時からオープンしているということなので「お仕事、いってらっしゃい!」、そんな会話が普段は飛び交っているんでしょうね。自分のことを知ってくれている人が、住んでいる街にいるっていいなぁ。行きつけの飲み屋に通うことだけが、街に顔なじみを作ることではないのだと、教えてもらったような気がします。

 

SOL’S COFFEE STAND

住所:東京都台東区蔵前3-19-4
https://www.sols-coffee.com/#/stores/stand/

 

 

*

その2. 器のある暮らしを始める

初めてひとり暮らしを始めた時、「まずは生活できるレベルで」と100円均一で食器を揃える方ってきっと多いですよね。それからだんだんと料理を覚えていき、“食べるために必要な食器”から“食べることをより愉しめる食器”への関心も高まっていくときがくるでしょう。

形や質、色などにこだわりたくても、わざわざ時間をつかって雑貨屋さんへ向かうことまではしていない、という方へ。蔵前には、多くの器屋さんがあるのでおすすめなんです。

 

SyuRo

 

蔵前駅からは徒歩13分の所にある、「SyuRo」。ここではオリジナルの商品をはじめ、五感に響く日常の生活用品をセレクトし、販売しています。しーんと静かな店内は、町工場だった場所をリノベーションして造られたとあって、天井がとっても高いのも気持ちの良い空間を作り出しているのかもしれません。食器だけではなく、ファブリック、日用品、スピーカーなど、様々なものに巡り合うことができます。

 

SyuRo

シンプルな内装の店内。落ち着きます。

 

SyuRo

天井がとっても高い!

 

SyuRo

使い勝手のよさそうな食器がそろっていました。

 

ほかにも、「道具屋nobori」「proto 器トタカラモノ」、など。どこも丁寧にセレクトされた食器や雑貨が静かに誰かに持ち帰ってもらえる日を待っているような、そんな雰囲気。定期的に訪れて、その日、心のアンテナにひっかかった1枚を選んで帰る生活も、素敵ですね。

 

道具屋nobori

「道具屋nobori」美濃焼きで作られたシンプルな食器が欲しくなってしまいました…。

 

proto 器トタカラモノ

「proto 器トタカラモノ」こちらも古いビルの2階にある器屋さん。

 

SyuRo

住所:東京都台東区鳥越1丁目16-5
http://www.syuro.info/

 

 

*

その3.  予約必至のパン屋に通う生活を

 

蔵前駅と、銀座線・田原町駅の間に位置する、パン屋さん「ペリカン」。パン好きの方は一度はその名を聞いたことがあるでしょう。

 

ペリカン

14時過ぎにも多くの人が訪れていました。

 

このペリカン、毎日予約の絶えないパン屋として人気です。しかも売られているのは食パンと、ロールパンのたった2つだけ。近所の方から遠方の方まで、その味を愛する人たちがひっきりなしにパンを取りに来ます。もちろん、予約をしていない方向けの分も用意はありますが、数はかなり限りがあるのであまりおすすめはしません。土日に翌一週間分を手に入れて、また翌週訪れる……。そんな生活ができるのも、蔵前にいるからこそ、なのかもしれません。

 

ペリカン

住所:東京都台東区寿4-7-4
https://www.bakerpelican.com/

 

 

*

その4. 便箋と、お気に入りのペンをいつも手元に置いておく

まわりの誰かが「今日がお誕生日だった!」と知ったとき、大事な書類を封筒に入れて取引先の方に送るとき、もちろん、大切な家族や友人に手紙をふと書きたくなったとき。いつもわたしは「ああ、なんであの時便箋を買っておかなかったんだろう!」と頭をかかえて、結局なんてことのない付箋やレターセットで済ませてしまうことも多いんです。

 

カキモリ

以前も蔵前にありましたが、移転してより広々としたお店に生まれ変わりました。

 

でも蔵前に住んだなら、人気のショップ「カキモリ」があります。カキモリには便箋や万年筆やボールペン、インクだけではなく、紙とカバーを選んで自分オリジナルのノートを作ることができるサービスもあります。広い店内を巡っていたらあっという間に時間がなくなってしまうほど。カキモリが調合した絶妙な色合いのインクは、ひとつは持っておきたい一品です。普段使いだけではなく、お友達へのプレゼントにもいいかもしれません。「あなたらしい色を作ってみたよ」と渡されたら、その方にとっても一生忘れられないプレゼントのひとつとなるでしょう。

 

カキモリ

住所:台東区三筋1-6-2
https://kakimori.com/

 

 

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その5. まるで外国にいるみたいな、夜のバーを愉しみたい

蔵前駅から徒歩2分。隅田川沿いから1本路地を入ったところにあるのは、「Nui」です。ここも、もとは町工場だった場所をリノベーションし、1階はカフェ&バー、2階から上には外国の方もよく訪れる、ゲストハウスを運営しています。

 

Nui

外で談笑する人の姿も。

 

1階部分は天井が高く、大きな木が中央にそびえたっています。木の質感が気持ちの良いカウンターで談笑している人も多くいらっしゃいます。夜の時間帯にはバー空間となり、宿泊者だけではなく、近所の方もよく飲みに来られます。ゲストハウスの受付部分を眺めていると、観光帰りの旅人たちがひっきりなしに入ってきて、そのまま夜時間をここで愉しむ姿も見られます。店内には様々な言語が飛び交っているので、なんだかまるで異国の地に来たかのよう。きっとたまたま隣の席にいた方と意気投合して友人になることもあるでしょう。様々な人や文化が入り混じる、蔵前ならではの光景がきっと見られるはずです。

 

Nui

 

Nui

住所:東京都台東区蔵前2-14-13
https://backpackersjapan.co.jp/nuihostel/

 

 

*

その6. 悩み事は、川の流れに流してしまう

最後にご紹介したいのは、隅田川。蔵前の駅を出てすぐのところにある「厩橋」に向かえばすぐに隅田川が見えてきます。東京を代表する大きな河川とあって、橋の中央から見える景色は圧巻の一言。両岸約47㎞の内、約28㎞の区間で整備された「隅田川テラス」は、都心の貴重な水辺の空間として多くの人に親しまれています。

 

隅田川テラス

観光用の船も多く走っています。

 

隅田川テラス

隅田川テラス。散歩する人もちらほら。

 

隅田川テラスを考え事をしながら歩くもよし、ベンチに座ってぼーっとただただ川を眺めるもよし。嫌なことがあったって、ここに来ればなんだかすべてどうでもいい気がしてきます。水が人に与えてくれるパワーって、こんなに大きいんですね。都内ではなかなかここまで大きな川沿いに暮らす、ということはできません。数ある自然の中でも、水のそばにいることが好きな方にはきっとぴったりの街ですよ。

 

隅田川テラス

 

*

蔵前は、東京のブルックリンというだけあって、古くからあるお店だけではなく、新しい風も多く入って来ている、不思議な街。歩いていても、古くから商業を営んでいるいまだ元気な工場から、その跡地を生まれ変わらせ、新たな生業を興している場所まで様々あります。そんな街だからこそ、外からの人にどこか寛容なところもあるのかも。自分を変えたい、暮らしをちょっとアップデートしてみたい、自然のそばで暮らしてみたい。そんな方にぜひ一度足を運んでみてほしい、そんな気持ちになりました。

 

結わえる

体に良い食材を買える「結わえる」。カフェも併設されています。

 

NAKAMURA TEA LIFE STORE

静岡県でとれた茶葉を買える「NAKAMURA TEA LIFE STORE」

 

蔵前

商店街もありました。

 

シエロイリオ

隅田川を眺めながら食事が楽しめるレストラン「シエロイリオ」

 

シエロイリオ

昔ながらの照明を残す、粋なリノベーション。

 

 

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蔵前の住み心地って?

実際に蔵前に住んだことのある人に、聞いてみました!

 

・意外と思われますが、交通網が発達しています。都営大江戸線、都営浅草線が通っていて、日本橋方面や新宿、新橋などにも行きやすく便利です。バスもよく活用します。
・最近注目されてきているので、お洒落なカフェやレストラン、雑貨屋などが増えてきていて楽しく、よく散歩がてら面白いお店を見つけに行きます。
・夜は人通りが少ないですが、マンションなども比較的多いので治安は安心。
・スーパーが少なく、商店街の店も早く閉まるため、日常的な買い物は少し不便かも。
・隅田川の自然は感じられるが、大きな公園や庭園などの緑はあまりない。

 

 

蔵前の街データ

利用可能な沿線:都営大江戸線・都営浅草線
家賃相場:ワンルーム・1K・1DK/10.59万円、1LDK・2K・2DK/15.43万円、2LDK・3K・3DK/19.09万円
物価の高さ:★★★★☆
治安の良さ:★★★★☆
子育て環境の良さ:★★★☆☆
街にある施設:商店街, 個人経営の飲食店が豊富, 子連れで行けるカフェ, パン屋, おしゃれな雑貨屋, スポーツジム,銭湯

 

 

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*

 

出典: goodroom journal 

記事提供元:リノベーション・デザイナーズ賃貸 goodroom(グッドルーム)

デザイナーズ、リノベーションなど、おしゃれな賃貸サイト・アプリ「goodroom」を運営しています。

インテリアや、ひとり暮らし、ふたり暮らしのアイディアなど、賃貸でも自分らしい暮らしを楽しむためのヒントをお届けします。

おしゃれ賃貸サイト・アプリ goodroom

https://www.goodrooms.jp/

goodroom journal

https://www.goodrooms.jp/journal/

goodroom journal 暮らしの実例

https://www.goodrooms.jp/journal/?cat=101

 

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◆こだわり女子のモノコトWebマガジン「PeLuLu」より

 

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