CULTURE & LIFE
豊かな自然と素朴な南の島の文化が味わえる数少ない希少な島、世界自然遺産「徳之島」
2021年に世界自然遺産に登録された鹿児島県奄美群島にある徳之島は、鹿児島市から南へ468キロメートル離れたところに位置する離島。徳之島を囲むコバルトブルーの美しい海では、クジラやウミガメを間近に見ることができます。
山々のすそ野に広がる平地では、400年以上前に伝えられたとされるサトウキビの栽培が今でも盛んに行われ、人口約22,000人の島の経済を支えています。徳之島が位置する南西諸島の島々は、1000万年以上前には大陸と繋がっていたとされ、その後の地殻変動で分離や結合を繰り返し、現在の姿になりました。他の地域から隔離された歴史は長く続き、取り残された生き物がそれぞれ独自の進化を遂げ、国の特別天然記念物のアマミノクロウサギやトクノシマトゲネズミなど固有性の高い、多様な動植物が育まれました。
徳之島は過去から現在に至るまで出生率が常に全国トップクラスを誇ります!この島には生まれる子達を家族だけではなく集落の人々が分け隔てなく大切に育てるという文化が今も受け継がれています。そのおかげでなんと空港の名前も「徳之島子宝空港」なのです。
そんな徳之島に仕事で伺うことがありました。羽田空港から鹿児島空港へ。鹿児島空港から徳之島子宝空港へ。一度乗り継ぎをし、約3時間で到着します。そこはまるで沖縄のような碧い海、大自然。奄美群島特有の建築や伝統的・伝説的な集落文化を次世代に残し伝えていきたいという想いを込めて古民家を改装した宿も、どこか沖縄のような雰囲気。
幻のお酒になってしまった「ルリカケス ラム40」と、色鮮やかな「徳之島リキュール マルシカ」
そんな美しい島、徳之島のお土産にどうしても購入したかったのが島のお酒たち。
左が松永酒造場のリキュール「マルシカ」。右が高岡醸造のラム「ルリカケス」。それぞれもう箱がかわいい!ジャケ買い必至。
箱から瓶を出してみるとこんな感じです。左の「マルシカ」はシンプルデザイン。カラフルな色がかわいい!右のレトロなラベルの「ルリカケス」は伝統と歴史を感じる渋カワラベル。茶色の瓶もラムというより焼酎のようでかっこいい!
「ルリカケス」は徳之島で造られる手造りラム。日本で初めてラム酒を造ったのがなんとこの高岡醸造なのだそう。サトウキビから作られた黒糖を原料とするラム酒。1979年日本初のゴールドラム酒が高岡醸造より製造販売されました。サトウキビのみを原料とし、3回の蒸留を行い、オーク樽で熟成させた純日本製のゴールド・ラム。ラム単独の蒸留所は国内ではまだまだ少ないのが現状です。
「ルリカケス」とは美しい瑠璃色の羽を持つ鳥の名で、奄美の固有種として天然記念物に指定されています。世界中の島マニアたちが、この鳥を見るために奄美を訪れているほどの人気者です。
ほんのり琥珀色の国産ラム酒「ルリカケス」。香りはキャラメルと蜂蜜のようであり樽の香りも感じます。アルコール度数が40%と高いですが、味もクセがなく、まろやかに甘みが広がり、のちに爽やかに樽の香りが抜けていきます。ロックまたは小量の水と氷で楽しむのが良さそうです。その他にもバニラアイスにかけたり、お菓子作りの隠し味に入れても、ドライフルーツを漬け込んでおつまみにしても◎。
しかし、実は4月より酒税法改定により終売となってしまった!?という情報が。今後はアルコール度数30%未満での販売となってしまうそう。40%は、もはや幻のお酒となってしまったルリカケス。。もしどこかで40の数字のラベルを見つけたらとってもラッキーです!
もう一つのお酒が「徳之島産無農薬グァバ茶リキュールマルシカ」と「徳之島産無農薬シークニンリキュールマルシカ」。手掛けるのは徳之島の松永酒造場です。
松永酒造場は太平洋戦争後、奄美群島が米軍政下にあった昭和27年、伊仙町の鹿浦という港町で創業。地名から「まる鹿」と命名され長年親しまれていました。しかし、昭和40年に徳之島の5つの酒蔵が共同瓶詰め会社を設立し統一銘柄となったことを機に「まる鹿」という銘柄は販売中止へ。それから半世紀の時を経て、令和2年12月に三代目が先祖から受け継いできた熱い想いを胸に「マルシカ」は復活を遂げました。
奄美群島では酒造りはもともと女性たちの仕事だったのだそう。「杜氏」の語源は酒造りをはじめ家事全てを司る女性を指す「刀自」といわれ、その精神は「妻」を表す「トゥジ」という島の方言に今も息づいています。女性ならではの感性で手掛けたリキュールは無農薬栽培にこだわり、美しいあざやかな色彩が印象的です。手作りで少数生産の貴重なリキュールは瓶も小さめでお土産にぴったりです。
「徳之島産無農薬グァバ茶リキュールマルシカ」
黒糖焼酎マルシカと徳之島産有機グァバ茶のリキュール。有機栽培にこだわったグァバ茶にはビタミンやミネラルが多く含まれています。 徳之島の大地を思わせる豊潤で豊かな味わいを楽しめます。島の大地の香りと共に、ビタミンやミネラルをたっぷり摂れるリキュールです。甘みはなく、大人の香りがブランデーのようでもあります。よく冷やしてストレートで飲むのがおすすめです。
「徳之島産無農薬シークニンリキュールマルシカ」
黒糖焼酎マルシカと徳之島産無農薬シークニン(徳之島に自生するシークワーサーのような柑橘)のリキュール。無農薬栽培にこだわったシークニンは、ビタミンC、フラボノイド、ノビレチンの含有量が圧倒的に多いスーパーフード。徳之島の太陽を思わせる、爽やかでフルーティーな香りを楽しめます。徳之島に自生する「シークニン」は、美容と健康に良い成分が豊富に含まれています。爽やかでフローラルな香りと酸味、苦みが楽しめるリキュールです。こちらもよく冷やしてストレートで飲むのがおすすめです。
ゴールデンウィークも終わり、次は夏休み!南の島に行きたい方には徳之島、おすすめです。
身近な日本の軌跡と奇跡。旅するデザイナーrumiのInstagram。
@find_rumi
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