CULTURE & LIFE
パリから車で1時間ちょっとの場所にある小さな村、ジヴェルニー。
そんなジヴェルニーに、クロード・モネのお家とお庭があります。
雲ひとつない晴天の中、小さな村に寄り道しながら気持ちいいドライブを楽しんできました!
6月はバラの季節なので村中がバラに包まれています。
ここは印象派の巨匠、モネが亡くなるまで43年間過ごした家です。
バラのアーチが連なっていて油絵を描きたくなる風景。庭師の方数名がせっせとお庭の手入れをしています。
9年前の6月の同じ時期に来た時よりもバラが増えていました。
モネの家に入ると広いサロンの壁一面に絵がびっしり飾られています。
2枚だけ本物があり、その他は複写だそうです。どれが本物かは教えてもらえませんでした(笑)
階段やダイニングのお部屋には、モネが生涯集めた北斎や広重などの浮世絵コレクションが壁中並べられていました。生涯集めた浮世絵の数は231点だとか。浮世絵の構図や鮮やかな色に影響を受けていたのは確かです。
「ラ・ジャポネーズ」という2mもの大きさの作品は、モネの最初の妻カミーユをモデルにした肖像画で、着物を着て扇を持った美人画のように描き上げています。
キッチンの壁は青いタイルで統一されています。
モネが最高傑作と自負した睡蓮の池がこちらです。
晩年視力低下してからも描いていた睡蓮は光を描いていたんでしょうね。
モネが日本庭園を意識して作られた「Le pont japonais」。太鼓橋をはじめ柳の木、睡蓮、竹林、藤棚などがあって、本当に心穏やかになれる場所です。
モネがよく描いた太鼓橋の絵の中に入ってみます。
モネは小舟に乗って池を散策していたかも。
このひなげし畑を見るとモネの代表的な絵を思い浮かべますね。
睡蓮の大作数枚はパリのオランジュリー美術館で見ることができます。
庭をキャンバスにして全ての花の色を入れたモネの庭と睡蓮の池は、モネが一生をかけて創り上げた作品そのものだと言えます。
近くに訪れた際には、是非立ち寄ってみてください。
クロード・モネの家と庭園
84 rue Claude Monet 27620 Giverny
オランジュリー美術館
Jardin Tuileries 75001 Paris
text:竹内 仁海
パリ在住11年目。
イタリア人の夫とパリ4区にあるカリグラフィー専門店 “メロディ グラフィック”を経営する傍らカリグラファーとして活躍。結婚式やパーティ、パリコレの招待状や宛名書き、メッセージの代筆、ロゴ制作、フランス映画・コマーシャルの演出アイテムとしてカリグラフィーを担当。
パリから“暮らしの美学”をお届けします。
Instagram:@melodiesgraphiques
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