CULTURE & LIFE

クリエイティブチームDo it Theater(ドゥイット・シアター)がテーマごとにおすすめの映画を3作品紹介する、連載《土曜日のシネマサロン》。第6回目のテーマは現在発売中の『FUDGE』10月号のロンドン特集と連動して、「憧れのロンドンに行きたくなる映画」。脳内トリップできるイギリス映画をご紹介します!
Do it Theaterのやべさやです。この連載はDo it Theater 女子部が様々な切り口のテーマで、おすすめ映画をリレー方式でご紹介しています。
第6回目のテーマは「憧れのロンドンに行きたくなる映画」ということで、『さらば青春の光』『マッチポイント』『プライドと偏見』の3作品をセレクトしました。
タイトルごとに物語の設定や撮影した年代が異なるので、シーンに映し出される様々なイギリス・ロンドンの街並み、時代ごとの風景を楽しむことができます。映画を観てトリップ気分を楽しみましょう!
Index
60年代のファッション・音楽・カルチャーが詰まってる!

Design: ©2006 Universal Studios. All Rights Reserved. Film ©1979 Who Films, Inc. All Rights Reserved.
title:『さらば青春の光』
【story】
ザ・フーのアルバム「四重人格」(Quadrophenia)をモチーフに、1960年代のイギリスの若者たちの姿を描いた青春ドラマ。友達と遊び、クラブに行き、ケンカやナンパ、恋をしつつも、どんどんドラッグに溺れていく。家族に見放され、友人や仕事、家までも失ってしまう主人公ジミーは、衝撃的なラストシーンへと向かっていく……。
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主にロンドンとブライトンで撮影された、60年代のイギリス・ファッションや音楽やカルチャーが詰まっている作品。若者たちが抱えているモヤモヤや、どうしようもない失望感、やるせなさが痛いほどに伝わってくる感じも本作の魅力なんです。そして一部の『さらば青春の光』ファンの聖地にもなっているという、路地やクラブ、カフェ、食堂など、60年代ロンドンのかっこいいおしゃれな街並みは見所。画面の隅々まで楽しむ事ができます。また、ブライトンのビーチで起こるモッズVSロッカーズの対立シーンやバイクでの競争シーン、THE WHOの音楽と共に高まって行く終盤はとてつもなくエモい気持ちになりますよ。
ウディ・アレン監督が初めてロンドンで全編撮影した衝撃作

©JADA PRODUCTIONS 2005
title:『マッチポイント』
【story】
野心家のクリスは大金持ちの息子・トムと親しくなり、妹クロエと付き合うようになる。しかし、トムの別荘で出会った婚約者のノラとも関係を持ってしまう。クリスはクロエと結婚し、上流階級の道を歩んでいくが、ある日偶然ノラと再会。そして、再び関係を持ち始めてしまう。今の裕福な生活を、手放すこともできないクリスの想いは激しく揺れ動き、驚くべき結末へと向かってしまうのだった。
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数々の恋愛映画を撮られているウディ・アレン監督が描いた、衝撃の結末が待っている恋愛サスペンスムービー。ウディ・アレン監督が初めて全編ロンドンで撮影を行った作品でもあり、上流階級の人々が暮らしている家から見える景色や庭園、美しいロンドンの街並みがたくさん出てくるところは見所です。映像全体を通しておしゃれで気品溢れる雰囲気なのですが、一筋縄ではいかないストーリー展開にぐいぐい引き込まれていくのが本作の魅力であり面白さ。要所要所で感じる意味深なショットや冒頭のテニスシーンが、後からじわじわ響いてきます。
ロケーションがとっても素敵。映画のロケ地を巡りたくなる

©2005 Universal Studios and Scion Films (P&P) Production Partnership. All Rights Reserved.
title:『プライドと偏見』
【story】
18世紀後半のイギリス。ベネット家の5人の娘たちは、王子様を探していた。次女のエリザベスは、ダンスパーティー出会ったダーシーに求婚される。互いに気になっている二人だったが、エリザベスはダーシーの高慢な態度に腹をたて、ダーシーもエリザベスお金持ちへの偏見に苛立ちを覚えていた。その後、ある事件をきっかけに知らなかった彼の一面を知ることになり……。
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ロンドンに行ったついでに寄りたくなるのが、本作のロケ地。ジェーン・オースティンの小説『高慢と偏見』が原作で、階級社会を背景に、お金持ちやカーストへの偏見を、ちょっぴり皮肉交じりに描いたロマンチックな恋愛映画です。何気ないやり取りから二人の気持ちが見え隠れしつつも、徐々に距離が縮んでいく感じが素敵。主演のエリザベス演じるキーラ・ナイトレイが纏う気品や、うっとりする世界観がステキな風景・音楽・衣装などから細部のこだわりが感じられて、どこを切り取ってもロケーションが美しいんです…。その中でも「Haddon Hall(ハドン・ホール)」はイギリスでも人気の高い映画のロケ地の1つ。ロンドンからは少し離れますが、本作を観たらきっと映画のロケ地巡りをしてみたくなるはずですよ!
背景に映る景色やロケーションは、映画を楽しむ魅力の1つです。今回は、イギリスの様々な時代の街並みを楽しめる、ロケーションが魅力的な映画をセレクトしてみました。今度イギリスへ旅行に行く時は、お気に入りの映画のワンシーンを思い浮かべながら、ロケ地巡りをしてみるのはいかがでしょう?忙しくてなかなか旅行に行けないという方も、お休みの日に映画を観ていろんな景色を楽しみながら、旅行気分を味わいましょう!



Design: ©2006 Universal Studios. All Rights Reserved. Film ©1979 Who Films, Inc. All Rights Reserved.
『さらば青春の光』
1979年 イギリス映画 117分
配給:コピアポア・フィルム 宣伝:VALERIA
『さらば青春の光 デジタルリマスター版』10/11よりシネマート新宿、立川シネマシティほか全国順次公開

©JADA PRODUCTIONS 2005
『マッチポイント』

©2005 Universal Studios and Scion Films (P&P) Production Partnership. All Rights Reserved.
『プライドと偏見』


text : やべさや(Do it Theater)
●Do it Theater(ドゥイット・シアター)
“あたらしいシーンは、Theaterからはじまる”をテーマに、シアター体験を作り出すプロデュースチーム。今年も10月26、27日に開催する「Holiday Circus(ホリデーサーカス)」では2年連続で野外シアターを上映!また 累計4万人以上が来場した野外シアター「品川オープンシアター」や横浜赤レンガ倉庫とマリンアンドウォークヨコハマの2会場同時開催の「シーサイドシネマ」、 ロックバンドSuchmosとタッグを組んだ「DRIVE IN THEATER Suchmos」など、映画を観るだけではない、総合演出された新しいスタイルのシアター体験を全国に作り出しているチームです。
www.ditjapan.com
design_Koinuma Kenichi
Illustration_MARU
edit_Takehara Shizuka
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