ONKUL
東奔西走の旅
今回は福岡。言わずとしれた美味しいもの(僕だけ?)がたくさんある都市。
友人も多く住むこのエリアで、東京から移住した友人が始めたショップに行きました。
あーなんとも言えないこの空気。やっぱり旅に来て、川沿いを歩くのって良いですね。
福岡は数年前に仕事で行って以来。近いのに遠い……そんな感覚です。個人的には。
陽射しが眩しいです。
けやき通りの木漏れ日。人もまばらでソーシャルディスタンス。
そしてたどり着いたのがこちら。薬院にあるオシャレビル。
1階にはECサイトでも何度か購入したことのあるeelさんも入っています。
今日はこのビルの5階に。
名前は、ポルトガル語。
OBG eu.= “obrigado eu” (こちらこそありがとう)
ポルトガルには行ったことないけど、一度行ってみたい国の1つです。
昔、F.C.ポルトというポルトガルのサッカーチームが東京にやってきた時、
国立競技場に試合を観に行きました。
当時、国民的大スターだったマジェール選手を観たいが為に深々と雪の降る寒い日に。
試合途中でボールが破裂するという前代未聞な出来事が起き記憶に残ってた感じで…(笑)
まぁ、さておきここは、そんなポルトガルの日常が感じられるショップです。
手前はポルトガルの最南Algarveで作られているバスケット。農作業の傍、
日々の生活の中で、代々編み継がれてきたバスケットを今もおばあさんたちが編み続けています。
Cane(カネ)という水場にはえる細い竹に似たアシの一種で作られたバスケットは、
農作業の収穫物を入れるために、市場やグロッサリーへの買い物に、昔から使われてきました。
あのジェーン・バーキンが愛用したことでバーキンバスケットとも呼ばれているそう。
こちらはポルトガルのワインいろいろ。
ポートワインやマデイラワインなどあまり日本では見かけないワインが揃っています。
飲みたい!!
ポルト北部の海の近くで活動されている木工作家João Graçaさんの作品。
以前は家具職人だったJoãoさんですが、数年前から作家として小物を作り始めたそう。
ポルトガルの木材をメインに使用し、ひとつひとつ丁寧に作り上げています。
ポルトガルのアヴェイロ近郊にある小さな工房「フォルミガ工房」の
マグとピッチャー。ポルトガルに伝わる、切り抜いた型紙の上から
染料を含ませた筆で染付をする型染め(ステンシル)の陶器。
干しタラと買い物袋を持ったお母さんのマグは、
ポルトガル語で“今日の夕食はタラよ”と書かれていて、
タラ料理が365種類以上というほどたくさんあるポルトガルらしいかわいい絵柄です。
上の段はポルトガルの作家 Anna Westerlundの陶器です。
不完全さや即興的な色のストローク、線画の素朴さがあります。
また、磁器にビーズやファブリックなど異素材を組み合わせることのおもしろさも
彼女ならではの作品の特徴だそう。日本ではなかなか見ることのできない、
大胆な彫りと色使いが魅力のひとつでもあります。
上段の脚のアイピローと、下段のポルトガルのおじさんカップは、
アーティストのbanryokuさんの作品です。カップはOBG eu.のために製作された限定品なのだそう!
ガラス作家 谷口嘉さんの作品。昨年4月に個展が開催されたそうです。
繊細で上品な佇まいの谷口嘉さんの作品は、
コンクリート型を用いて型吹きしたもので、
ガラスの表面のゆらぎがとても美しい!これは欲しい!!
京都のmaka herbさんのハーブティ、
神戸のUf-fuさんの紅茶などの食品もあります。
定期的に焼菓子も届くそう。写真は人気のkinonedoさんのもの。
小さな展示スペースもあり、定期的に個展やイベントが開催されているそうで、
昨年3月には、写真家・森本菜穂子さんの写真展を開催していましたよ。
こちらのスペースでは、写真展の他、陶器やガラス等の作家さんによる展示、
お菓子教室やワインの試飲会なども行っているそうですよ!
今年3月に開催されたFunatabi atelierさんのテキスタイル展。
植物や花の色が美しい植物染めとシックな色の墨染めのテキスタイル。
Funatabi atelier 染織家の大木もと子さんが1点1点手染めされた作品は、
まるでアートピースのようです。
とにかく、どこをみても新しいものばかり。
福岡に行った時にはぜひ立ち寄ってみてくださいね。
instagram@OBG_eu
Online Store@https://obg-eu.com
text:塚本太朗
RIDDLE DESIGN BANK/FOUNDER 。駅ナカなどの商業施設でライフスタイルを中心にディレクションしたりMDなどの編集。また、ドイツ語圏から買い付けてくる雑貨店「マルクト」も運営。同名の著書をはじめ、ウィーンのガイドブック「ウィーントラベルブック」(東京地図出版)。近著に「ウィーンこだわり旅ブック」(産業編集センター)など。
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