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「小さな頃からの夢はお菓子屋さん。ケーキに焼菓子に作りたいものはたくさんあるものの、きづけばグラノーラの魅力にすっかりハマっていました」

と言うのはneige(ネージュ)の三宅さん。『真夜中のグラノーラ』という商品名でグラノーラをメインとしたネット販売をしている。

 

三宅さんにとって、はじめグラノーラといえばオシャレな朝のイメージだったそう。ヨーグルトと合わせたり、ミルクをかけたり、それ単体で食べるというよりは朝食のオプション的な存在であり、おやつにするには少し物足りない。

 

なのになぜ、グラノーラを作りだしたのだろう。それは、数年前に友人宅で「はい、おやつ」とだしてもらったグラノーラがあまりにおいしかったからだとか。

 

「グラノーラって朝のイメージだったのに立派なおやつになるんだって、目からうろこでした。それまで食べてきたサラサラのグラノーラとは違って、ビスケットみたいに手でつかんでポリポリ食べる。その香ばしさもやみつきで、もう止まらないんです。きづけばあっというまに一皿食べていました」

 

おいしいグラノーラと出会ったその日、友人からレシピを教わり、すぐに家で作ってみた。

 

「これまでおやつタイムに食べていたのはケーキやクッキー、アイス、たまに和菓子。甘いもの全般が大好きだけど、いつも頭のどこかで、太るな、体に悪いな、って罪悪感がセットになっていました。今でも洋菓子愛は変わらずですが、それは時々のご褒美として。日々食べるおやつは、体を想ったものを……そんな気持ちにピタッとはまったのがグラノーラだったんです」

作り方はとてもシンプル。オーツ麦、粉、油、甘味、塩。基本の材料はたったの5つ(※粉や塩を混ぜないレシピもあり)。そこにナッツやドライフルーツなど好みのものを混ぜ、好きに変化させていく。

「最初は小麦粉で作っていたけれど、玄米粉で作ってみたら、あらおいしい! じゃあ、太白ごま油をオリーブオイルに変えてみたら? アレンジの奥深さに気づけたのはグラノーラだからこそ。工程が多い複雑なお菓子だったら最後まで完成させることに集中して、素材を変えてみる面白さに気づかなかったかもしれません」

 

工程がシンプルだからこそ、粉一つ変えても幾通りもの味ができる。油も様々な種類があるし、塩にしたって日本で作られたものから海外のものまで。「グラノーラ」という、いち食べもののはずなのに、そこからできることが無限に広がっていく。これはよもやお菓子作りを通り越して、実験に近いのでは?と三宅さんは思ったそう。

 

「本当に近々工房で着るユニフォームを白衣に変えて作ってみたいなと企んでいるくらいです(笑)。そのくらいグラノーラってなんだか実験っぽい。シナモン、カルダモン、ローズマリー……スパイスに重点を置くこともできれば、ドライフルーツやドライベジタブル、何と合わせるかでも全く違った表情を魅せる。コーヒー、紅茶、日本茶、ドリンクとのペアリングで味を考えるのも面白い」

今販売しているのは、プレーンと『to India』というカレー味の2種類。近々ドライトマトとドライバジルを混ぜ込んだ『to Italy』。その後はチーズ味の『to Swiss』、セイロンシナモンを混ぜ込んだ『to Sri Lanka』と続いていきます。

 

「スリランカの次は何処にしようかな。様々な可能性を秘めたグラノーラですが、まずは『旅』に重点を置いて味を増やしていこうと思っています」

 

ところで、朝でなく『真夜中のグラノーラ』と名付けた理由を尋ねてみたところ、まずはグラノーラをプレゼントした友人から「これおやつにもいいけど、お酒に合うよ!」と言われたこと。そして「真夜中」というひびきが持つ特別感を気に入っているからだそう。

 

「おやつって普通3時だけど、それを真夜中に移すだけでなんだか特別なことをしている感じがしませんか? ちょっぴりいけないことをしているような。もう先生にも親にも怒られることはないいい大人なんだけど、真夜中におやつを食べるってだけで、こどもの頃のいたずら心を思い出してワクワクしちゃうんです。しかもこのグラノーラ、なんといってもノンシュガーだから、真夜中に食べても罪悪感が薄いんですよ! そこもいいところだと思っています」

 

さて旅するグラノーラ、海外のほかに、現在国内バージョンもすすめているそう。そんな国内第一弾は、三宅さんが住む街、福岡。

 

「馴染みのある街の味を考えることもあれば、未踏の地に想いを馳せて味を考えることもあります。皆さんにもグラノーラを通じていろんな街に旅するワクワク感を口の中で感じてもらえたら嬉しいです」

 

真夜中のグラノーラの旅はまだ始まったばかり。

 


しっかり火を入れたグラノーラ。ザックリと香ばしい。


ロゴは三宅さんの祖父が昔描いた絵を使用。グラノーラが入っている袋はひとつひとつスタンプしている。


ワインにもビールにも合うグラノーラ。果たして焼酎とは?

 

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『neige』(ネージュ)

福岡市在住

グラノーラは下記のonline storeで販売。

ほかに、バースデークッキーを作ったり、紙モノ(製本や貼り箱など)を作ったり、

日々作ったものをinstagramに記録している。

online store : https://neige-sweets-papers.stores.jp/

instagram : https://www.instagram.com/n.e.i.g.e/

 

writer: Amelie

 

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