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気ままに出歩けない今、本当に会いたい人には、家を訪問して会いに行く。そんな大切な相手への手土産に、ブランド卵「幸せたまご」を紹介したい。
お土産に卵?そう、なにせ卵は茹でても焼いても万能な食材。お互い飽き飽きしている内食の食卓で、幸せたまごの特別な美味しさを知ってほしい。
それもある。でも、一番に伝えたいのは、幸せたまごを産む鶏たちについて。
今この時も、風が吹き抜ける鶏舎を駆け回り、地面をつつき、ジャンプしたかと思うと、振り返って砂浴びをする。雨だろうが晴れだろうが、思うままに動き回り、安心な巣箱で卵を産む。
自由で、自然。
毎度皿にこびりつくのがうらめしい、濃厚な黄身の美味しさは、そんな鶏からのギフト。鶏の幸せが先、という嬉々とした思いを合わせ、手土産にしたいと思うのだ。
・・・
緑が豊かで、野菜や果物の直売所もよく見かける、東京都にありながらちょっと小田舎な雰囲気がある、小平市。パンケーキで有名な eggg (えぐぅ~) は、新小金井街道にへばりつくように立つかわいい店だ。
卵を買いに行くならスーパーでなくてegggに。スイーツを買いに行くならコンビニではなくegggに。地元のお客さまにとって、小平を代表する自慢のお店にしたいというeggg cafe 小平本店の店長、栗林さんにお話を伺った。
Index
割ってわかる 黄身の色つや 白身のコシ
egggの幸せたまごを割ると、こんもりとした卵白に、オレンジ色の黄身がころんと盛り上がる。栗林さんはパティシエの出身で、幸せたまごを初めて割った瞬間、弾力と濃い色のダブルインパクトに驚いたという。
卵黄の弾力はもちろん、卵白にもコシがある。パンケーキに使うメレンゲは、通常砂糖や安定剤を使ってしっかりさせるが、もともとコシがある幸せたまごはそのままでメレンゲがしっかり立つ。シェフの経験もある栗林さんの説明には説得力がある。
オレンジ色の黄身の美味しさを味わうなら、先ずは生で、卵かけご飯がお勧めだ。できれば一度、黄身だけで。ねっとりとコクがあるのに卵臭さのない黄身はご飯との相性もよく、専用の醤油で出汁の風味が加わると、ご飯をさらさらと何杯でもいける。生卵が苦手な子供でも食べられるという話にも納得だ。
卵白がしっかりしているのでポーチドエッグもまとまりやすいとのこと。試してみると、確かにごろんとした卵黄が卵白をまとってきちんと固まる。白いポーチドエッグからどろりと流れる鮮やかなオレンジ色にテンションが上がる。ぜひ、お試しを。
濃厚な黄身としっかりとしたコシの幸せたまご。その秘密は、卵を産む鶏にある。
養鶏場に暮らす 元気あふれる鶏たち
eggg直営の養鶏場は茨城県にある。ケージ飼いの養鶏所が大多数を占める中、egggの鶏は地面に放して飼う、平飼い。しかも、鶏が自由に動き回れるよう、一坪(畳2枚分)あたり13羽まで数を減らしている。
鶏舎は特殊な空調は用いず、冬寒ければ寒いまま、夏暑ければ暑いまま、自然環境とカーテン一枚の空間だ。床にはもみ殻を敷き、日差しはたっぷり入り、飲み水は新鮮な井戸水が常に流れている。
鶏たちは思うままに駆け回り、地面をつつき、砂浴びをして、止まり木にジャンプ、気が向けばお世話をしてくれる人にも飛び乗る。卵を産みたくなったら清潔な巣箱で産む。卵を産みたい鶏が巣箱の順番待ちをする姿は微笑ましい。
鶏になって皆と一緒に背筋を伸ばして暮らしたい、そんな環境なのである。
4棟ある鶏舎で暮らす3200羽の世話をするのは3名で、毎日朝早くから餌をやり、巣箱から転がる卵を廊下から集卵し、地面に産んだ卵を探しに鶏をかきわけ る。人と鶏の距離が近い
抜群の運動量が卵の弾力やコシの強さに表れるが、黄身の色の濃さや味わいに直結するのは餌。
メーカー既成の配合飼料ではなく、トウモロコシを中心に米ぬか、大豆や胡麻のカスなどで自家製造、季節ごとに配合を変えている。割る度に感じるしっかりとした卵の殻は、餌に加えた牡蠣殻による硬さだ。
鶏たちが産み落とした幸せたまごを買えるのは、eggg cafe小平本店とオンラインストアのみ。せっかくなら、カフェに足を運んでみてほしい。
幸せたまごでいっぱいの eggg cafe 小平本店
道沿いのショップには、幸せたまごと一緒にプリンやエッグタルトなどの焼き菓子、パンや調味料も並ぶ。
幸せたまごは全てLサイズ。白か黒を選べるロゴ入りエコバッグは、持参すると卵を1パック(10個入)買う度にプラス2個もらえる。地元リピーターへの粋な計らいがいい。
ショップの奥にあるカフェは、京都駅を手掛けた原広司氏による設計。シックな色合いの幼稚園のようなイメージで、落ち着ける。
メニューは、ふんだんなカスタードがとろりと流れるブリュレパンケーキや、トロトロの半熟卵のオムライスなど、見た目に派手な構成だが、
「フランスで修業経験のある統括シェフを始め、料理人やパティシエも複数いて、レストランが開けるようなメンバーがそろっています。料理、商品自体の力も実はあります」と栗林さん。
卵という素材だけに頼らない、美味しさの満足度は高い。
egggから 常に新鮮な楽しみを
カフェの窓から見える木はオープン以来、3年でずいぶん大きくなったが、いずれ10年、20年経つと、小さな森になる構想とのこと。
「幸せたまご」という絶対的な中心を持つegggは、こんなご時世だからといって止まっていない。それぞれの経験を携えたメンバーを巻き込み、卵のコスメや熟成肉のミートキープサービスなど、新たな渦に挑んでいる。
・・・
現状上等、何があっても青空は青く、黄身は黄色い。
そんな気概が湧いてくる、あの、自由な鶏たちと、穏やかで居心地のよいegggカフェ。10年先もまた、楽しみである。
eggg (えぐぅ~) cafe小平本店
〒187-0011東京都小平市鈴木町
1丁目466番地16号
Phone:042-321-6999
Email:info@eggg.jp
Instagram:eggg2016
text:谷井百合子
会社員からライターへ転向。腰の軽さで興味に乗っかる行動力で、ビジネストレンドやブックレビュー、食や旅にも題材を広げている。過密な情報を言葉のテンポで軽くして、ちょっとした「へぇ」を届けたい。
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