kiitos.

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古来の生活の知恵であった“手当て”とは、手のひらから伝わる温もりを用いた、もっとも身近なセルフメディケーション。それだけで、心は鎮まり身体は不思議と癒されるもの。疲れた部分にそっと手を当て、体内に秘めた回復力を高めていきましょう。

マッサージの歴史を見てみよう

動物の毛づくろいを見てわかるように、手当ての原点とは、皮膚に触れて行う愛情表現です。太古の時代、人間の祖先も同じように行ってきたこの行為がどのように発展しいまに至るのかを、西洋と東洋の手当の歴史の視点から「あさいマッサージ教育研究所」所長・浅井隆彦先生に伺いました。

「西洋の手当てであるマッサージは、医学の発達に伴い進化してきました。発祥は古代ギリシャと考えられており、ローマ風呂から上がった後に、主人に使用人が香油を塗る習慣が特権階級を中心に広がったことがはじまりです。科学的な医学の基礎を築いた医聖・ヒポクラテスも“あらゆる医療のほどこしにマッサージは必要不可欠”だとして、医師の必修技術だと説いています」(浅井先生、以下同)

時を隔て、マッサージが医療として応用されるようになったのが15〜16世紀頃のルネッサンス以降のこと。ヨーロッパ諸国の医療の進歩とともに、解剖学や生理学の研究成果が科学的実証に基づくマッサージの体系化に貢献すると、本格的に医療に組み込まれるようになりました。

「一方で東洋の手当ては、古代中国で発祥した丹田呼吸や太極拳のような体育療法をベースに発展し、鍼・灸・あん摩と枝分かれして日本には奈良時代に伝わりました」

江戸時代には庶民にも広がり、大正時代には江戸時代に民間で行われてきた療術(あん摩)に整体術などの療術を取り入れた日本独自の指圧法も確立されたのだそう。

日本に西洋のマッサージが入ってきたのは明治20年頃。富国強兵政策のもと、医学研究で渡欧した軍医がフランス流のマッサージを軍隊の健康管理に取り入れるように。しかしこれと同時期、明治新政府は軍隊の健康問題として脚気の流行に悩んでいました。そこで、軍医・森鴎外は、西洋と東洋の療法を競い合わせて従来の伝統的医療を封じ込めようとし、臨床成績を比べたところ、養生を前提とした東洋療法は慢性疾患によって本来の効果を発揮するもののため、即効性を求めた脚気闘争に敗北。結果として日本でもドイツ医学が台頭するようになり、あん摩術などのマッサージは国策とは外れて、民間療法のひとつになったという歴史的経緯があります。

しかし、心の時代とも言われる昨今、リラクゼーションを求めた健康法が再び注目されていると言います。

「西洋医学では、検査が確立されたものでないと診断も処方もすることができません。いまの医学をカバーする代替医療として原点回帰されていることと、自分に合ったリラクゼーションの方法を探す人たちが増えたことが理由として考えらえます」

心を通わせる手段として生まれた手当ては、いままた、伝統と進化を取り合わせ、人々の暮らしに求められているのかもしれません。

TIPS|西洋式“スウェーデン式マッサージ”と日本の“指圧”

近代マッサージの転換期に大きな役割を果たしたのがスウェーデン式マッサージ。これはオイルマッサージの源でもあります。一つひとつのテクニックの意味合いを体系化し、現代のあらゆるマッサージの基本に。日本でも、明治の文明開花の時代に、伝統的なマッサージであるあん摩に変わり医療の中に取り込まれたという流れがあります。また、指圧は日本発の独特の療術として広まり、世界でも人気のある手技(しゅぎ)。体表に一点圧を加える技法で、大正時代にアメリカの整体療術の理論と手法を取り入れ、独自に改良を加えて編み出し体系化されました。

 

TEACHER|「あさいマッサージ教育研究所」所長 浅井隆彦先生

鍼灸、あん摩マッサージ指圧師。介護アロマテラピーの人材育成やエッセンシャルオイル「アロマ コンプレックス」の監修など、多方面で活躍。著書に『世界のマッサージ』(フレグランスジャーナル社)などがある。

photograph : Masahiro Tamura[FREAKS] hair&make-up : Takuma Suga styling:Mina Takaue model : Yura Anno
edit&text : Ai Watanabe re-edit:Yuri Iwata[press lab]
※kiitos. vol.22(2021年12月23日発売)より抜粋。

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