kiitos.
おりものやデリケートゾーンのケア、ピルのこと。そして出産のことなど、いつも気にはなっていたけれど、なかなか聞けない疑問を解決します。
Index
女性であることをもっと楽しむために知っておきたいフェムテック事情
女性として生まれたからには、自らの心とカラダに向き合い、
女性という“ 性”を長く大切にしていきたいもの。
デリケートゾーンにまつわる知識やケアをあらためておさらいして、
美のポテンシャルを引き出すフェミニニティを高めよう。
*フェムテックとは
フェムテック(Fem Tech)とは、Female(女性)・Technology(テクノロジー)の略語で、
現代のテクノロジーを駆使して、女性の健康にまつわる課題を解決するためのサービスやプロダクトのこと。
近年、海外での市場が急速に拡大し、日本でも盛り上がりを見せてきている。
教えてくれたのは……
日本産科婦人科学会専門医/高尾美穂さん
女性のための統合ヘルスクリニック「イーク表参道」副院長。内科・婦人科・乳腺の診療を通して女性の健康をサポートし、ライフステージ・ライフスタイルに合った治療法を提示し、選択をサポートしている。
日本産科婦人科学会専門医/福山千代子さん
「アヴェニューウィメンズクリニック」院長。的確なバドバイスのもと、女性ホルモンに影響される不調や悩みを抱える女性の生き生きとした生活をサポート。婦人科系のアンチエイジングケアにも精通。
Q. おりものに血が混じっています。
出血の時期によっては病気のサインかも
A. 排卵期のおりものや生理直前のおりものに、少量の血が混ざることがあります。これらは生理現象の範囲なので、特に心配ありあません。もしそれ以外で出血しているようなら、膣炎や子宮頸がん、クラミジアなどの病気の可能性があります。一度受診を。(福山先生)
Q. おりものが臭う気がします。
カンジタ膣炎や性感染症などの疑いも
A. おりものは月経のサイクルとともに変化します。排卵日や生理前にちょっと酸味がある臭いは正常の範囲内。黄色っぽかったり、いつもと違うきつい臭いの場合は注意です。性感染症や膣の細菌バランスが崩れて起こる細菌性膣炎などの可能性も。(福山先生)
Q. いずれは出産したいけれど、仕事が楽しくて……。
妊娠できる可能性は減ってきます
A. 今は妊娠・出産の適齢期に仕事にやりがいを感じている方がたくさん。40代の出産は不可能ではありませんが、確実なのは37-38歳くらいから妊娠できる可能性が下がること。本気で出産を考えているなら、ライフスタイルを見直すことも大切です。(高尾先生)
Q. 生理があっても排卵していないってことはありますか?
排卵していない場合でも生理がくることはあり得ます
A. 無排卵月経といい生理がなかなか来ない、生理の量が少なくダラダラと続くなどの症状が。無排卵月経かどうかは基礎体温をつけることで確認できます。正常な月経は排卵が起きるとプロゲステロンが分泌され基礎体温が上がりますが、低温のままの場合は要注意。(高尾先生)
Q. ピルって、気軽に使っていいものですか?
低用量ピルは上手に取り入れると体がラクに
A. 避妊薬というイメージが強いですが、今は処方される理由もさまざま。生理痛が軽減され、生理の周期が規則正しくなってタイミングをコントロールできます。がんの予防や貧血の改善、ニキビの改善など上手に使えば女性の味方になります。(福山先生)
Q. デリケートゾーンがかゆくて、石鹸でゴシゴシ洗っています。
洗い過ぎで菌を増やしてしまうことも
A. 膣内はつねにpH3~5の弱酸性に保たれ、病原体や雑菌の侵入や繁殖を防ぐ働きがあります。自浄作用もあるので、手でやさしく表面を洗う程度でOK。弱酸性で洗浄力が弱く、負担をかけないデリケートゾーン専用のソープを使って洗うのもおすすめです。(福山先生)
Q. 生理じゃないのに体がだるくなる気がします。
ホルモン分泌の変化は誰にでもあること
A. 排卵後に分泌されるプロゲステロンの影響で生理前になると体がだるく感じてしまうことがあります。ホルモンの変化を敏感に感じ取ってしまう場合は、リラックスして過ごせる方法を知っておきましょう。(福山先生)
デリケートゾーンはやさしくケアして
酸性・アルカリ性の強さを示すpH値という数値。女性のデリケートゾーンはpH3~5の弱酸性です。通常の洗浄料でデリケートゾーンを洗ったときにヒリヒリ感じるのは、強い洗浄成分が配合されているアルカリ性だから。弱酸性のやさしさでケアを。
天然クリアピンク色をしたジェルタイプのソープ。爽やかなハーブの香り。トレスマリア ソープ 180g ¥3,800/パルドゥッチ
アミノ酸系洗浄成分を配合。PRIZIA デリケートゾーン専用ソープ ジャスミン&リリーベルの香り 150ml ¥1,500/BUKOU
Illustration:Nozomi Yuasa edit&text:Chie Sakuma re-edit:Kaori Hasegawa
kiitos. vol.7より抜粋
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