FASHION

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連載『お洒落さんのためのファッション用語辞典』では、トラッドファッションから最新のファッションまで、FUDGEでおなじみのファッション用語についてわかりやすく解説します。第26回目は「リバティプリント」について。どこで生まれ、どのようにして世界じゅうに広まっていったか、その歴史をひも解きます。この連載を読んでファッション用語の背景や起源を知れば、毎日のお洒落がより楽しくなること間違いなし!

 

【用語解説】

まずは「リバティプリント」を知ろう。

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「リバティプリント」とはイギリス・ロンドンの《リバティ社》製のプリントのこと、あるいは今日では一般に生地などの全面に小さな花柄をぎゅっと配した柄のことをさしていいます。

 

【歴史】

オリジナルプリントのファブリックは、当初、日本の小紋柄にもインスパイアされていた

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「リバティプリント」の歴史は、その名の通り、イギリスのロンドンの老舗百貨店《Liberty(リバティ)》から始まります。1875年にイギリスのロンドンで創立された、創業時の名で《リバティ商会》は、当初東洋の装飾品や美術品などを扱うセレクトショップでした。詩人でもあるデザイナーで「モダンデザインの父」と称されるウィリアム・モリスなどアーツ&クラフト運動の中心となったデザイナーたちと共に、さまざまな美術工芸品や良質な日用品を広く世の中に送り出すうち、どんどんとその名を知らしめていき、いつしかロンドンで最も人気のショップのひとつになったといいます。

その中に東洋やインドの布地もあったようなのですが、東洋のものは繊細過ぎ、インドのものは退色しやすいと英国内で人気のわりに扱いづらかったこともあって、オリジナルで東洋風のプリントを始めることになったようです。前述のウィリアム・モリスなどもプリントデザイナーとして参加してできたインドの小花柄・アラブの更紗柄・日本の小紋柄などに影響を受けた異国情緒あふれる美しい東洋風のプリントは多くのファンを魅了しました。

その後、1920年代に入ると、ファブリック部門は急成長、1960年代には《マリー・クワント》、《キャシャレル》、《イブ・サンローラン》などの著名なデザイナーたちからも高い評価を受け、彼らのコレクションにも「リバティプリント」が採用されました。日本へも輸入されるようになったのは1970年代後半、1980年代には日本国内での「リバティプリント」の生産も開始しました(ライセンス契約)。いまでは《ミナ ペルホネン》、《ツモリチサト》などFUDGE GIRLもよく知っているブランドとコラボレーションなども珍しくなくなり、トレンドのひとつとして語られるようになり、確固たる地位を築いています。

 

【雑学】

「リバティプリント」のマスクまで! 英国王室にとっても定番


クッションカバー、ベッドリネン、衣類など「リバティプリント」の様々なコレクションは広くイギリスの人々にとってスタンダードとして浸透していますが、英国王室にとってもそれは同じと言ったら、みなさん驚くでしょうか。

事実、王室の人々、エリザベス女王は公式な場で「リバティプリント」のセットアップやドレスを着ていますし、キャサリン妃やシャーロット王女はプライベートでも「リバティプリント」のアイテムを多く愛用しています。最近だと「リバティプリント」のマスクをして登場したキャサリン妃に注目が集まっていましたよ!

 

 

監修:朝日 真(あさひ しん)

文化服装学院専任教授、専門は西洋服飾史、ファッション文化論。早稲田大学文学部卒業後、文化服装学院服飾研究科にて学ぶ。『もっとも影響力を持つ50人ファッションデザイナー』共同監修。NHK『テレビでフランス語』テキスト「あなたの知らないファッション史」連載。文化出版局『SOEN』他ファッション誌へ寄稿多数。NHK「美の壺」他テレビ出演。

 

illustration_Sakai Maori
edit & text_Koba.A

 

 

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