FASHION
もはや説明不要の《A.P.C.(アー・ペー・セー)》から、ブランドの顔とも言えるデニムについてクローズアップ。
1987年にジャン・トゥイトゥによって設立された『A.P.C.』は、他には無い美と意識を持つリアルクローズを製造するブランド。スタジオとアトリエはパリに拠点を置きながら、ショップとオフィスはワールドワイドに展開するグローバルブランドへと成長を遂げました。
本質は変えずにアップデートされる、日本製ローデニム
コレクションの中でも創立当初からリリースしている日本製ローデニムは根強い人気を得続け、ブランドの大黒柱として君臨。
デザイナーのジャンは、ブランド開始直後に日本の特殊なデニムに関する知識を得て、独自のデニムの開発に着手。そして美しいカットのインディゴジーンズが誕生しました。
日本と提携して最初に開発されたA.P.C.デニムの生地は、創立から30年経った今でも変わっていません。
とはいえ何も変えていないわけではなく、本質はそのままに、時代の変化とともにウエスト位置やシルエットなどの改良を重ねてきています。
ストレッチデニムやジャケットなどもコレクションに新加入
そして2014年にストレッチデニムを導入すると、瞬く間にベストセラーに。これによって多くの女性たちが選択肢を広げ、新しいスタイルを生み出すことが可能になりました。
さらにデニム愛好家を2倍にするため、デニムジャケットもコレクションに仲間入り。A.P.C.デニムは現在ではパンツをはじめ、ジャケットやスカートなど、30を超える様々なバリエーションが展開されています。
人それぞれの好みでデニムの風合いや変化を楽しんで
また注目すべき取り組みについてもご紹介。A.P.C.デニムのファンは大きく二分化されていて、硬い生デニムを好み、あまり洗わずにオリジナルのインディゴカラーを保とうとする人。一方は履き込んだような洗った風合いを好む人。この2種類の要求にうまく折り合いをつけるため、「BUTLER WORN-OUT SERIES」を導入。カスタマーは履き込んだジーンズをA.P.C.に返却すると、新しいジーンズを半額で購入することが可能に。回収されたジーンズは適切に洗浄され必要なリペアを施し、販売されます。
質の良いものを長く愛用し、その後も無駄にすることなく、新たな命が吹き込まれ再生されるという素晴らしい取り組み。こういった行いもファンの心を掴んで離さない理由のひとつなのかもしれません。
日常着としていつの時代にも寄り添うA.P.C.のデニムを、ぜひワードローブに取り入れてみてください。経年変化も楽しみながら愛着のわくアイテムになること請け合いです。
お問い合わせ先:アー・ペー・セー カスタマーサービス
TEL:03-3710-7033
photograph_Kimyongduck
styling_Saori Kitagawa
hair&make_Aoi Nagasaki
model_Riona(AMAZONE)
text_Yu Konisho
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