CULTURE & LIFE

新連載「週末アジア」は、アジアに精通している女性たちが、おしゃれなショップやカフェ、おすすめスポット、旬のニュースなどをピックアップして、まだまだ知られていないアジアの魅力をお伝えしていきます。週末にぷらっと行ける距離だから、今すぐ旅に出たくなっちゃうかも!?

 

 

「ローカルフードのお店を教えて」と尋ねられたときに、わたしが必ずリストアップするジャンルがあります。それはハイナニーズカレー。

 

 

ハイナン=海南。シンガポールには海南島からやってきた移民がおり、彼らの食文化がベースとなっていることも多々。代表例でいえば、海南チキンライス。

ただ、このハイナニーズカレーは海南島では食べられていなかった模様。ではなぜハイナニーズと冠されているのか。それは英国領時代、イギリス人の専属シェフを務めた海南移民が多く、彼らによってオリジナル洋食が生み出され、カレーもその1つだったから、と言われています。独特なのは、グレイビーソースをかけていただくこと。

 

さて、そんなハイナニーズカレーのお味やいかに。イメージしやすさで例えるなら、蕎麦屋でいただくカレーのような感じ。インドカレーのようにスパイスをきかせてあるわけではなく、マイルドで日本のカレーに近い。特に出汁の風味を感じる点が、蕎麦屋のカレーに似ているんです。

日本人の口になじみやすいので、ぜひ、お試しいただきたい! ということで、筆者お気に入りの2軒をご紹介。

 

1軒めは、人気のチョンバル・エリアにある老舗、1946年創業の「Loo’s Hainanese Curry Rice」。

 

 

生姜とレモングラスをきかせたスキッとした辛みのカレーソースに、醤油ベースのグレイビーソースやポークチョップの甘めのグレイビーソースなどをかける、奥行きを感じさせる仕上がり。

 

 

10種前後の具材から好みを選ぶのですが、個人的にお薦めしたいのはイカ。甘みがあって、とても美味。

 

 

朝早く開店し、15時ころには閉店(「夕方まで開けてたら、年齢的に疲れちゃうもの」と店主(笑))。ランチタイムは行列をなしますが、回転が早いのでご安心を。

 

2軒めは「Scissor-Cut Curry Rice」。

 

 

こちらのユニークなポイントは、Scissor=ハサミ。カレーの具材を、スタッフがハサミでちょきちょきと食べやすく切って提供してくれます。

 

 

ベスト・コンビネーションとして推したい具材は、ポークカツレツ・目玉焼き・煮込みキャベツ。濃厚でクリーミーなカレールーと相まって、食べ応えあるひと皿となるはず(なのにお安い!)。

 

どちらのお店でも、具材はショウケースに並べてあります。イートインか持ち帰りかを伝えたら(シンガポールではこれを「Having Here」、「Take Away」と表現します)、あとは食べたい具材を指差しオーダーするだけ。2名以上の場合はご飯と具を別盛りにしてくれるのですが、1名ぶんは白飯の上にドサっと盛りつけてくれるので、別盛り希望の場合は、その旨を伝えましょう(わたしはドカ盛り好きです)。

 

((スポットデータ))
Loo’s Hainanese Curry Rice
71 Seng Poh Road, #01-49, Singapore 160071

Scissor-Cut Curry Rice
229 Jalan Besar, Singapore 208905

 

 

text:Ayako Tada

編集&ライター。2006年、マガジンハウスに入社。雑誌『Hanako』『GINZA』編集部に勤務し、ビューティ、ファッション、グルメなどを担当。結婚を機に2016年よりシンガポールに移住。現在はフリーランスとして「Hanako.tokyo」やシンガポールのローカル誌などで活動中。

Instagram : @tadaayako

 

 

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