CULTURE & LIFE
連載「週末アジア」は、アジアに精通している女性たちが、おしゃれなショップやカフェ、おすすめスポット、旬のニュースなどをピックアップして、まだまだ知られていないアジアの魅力をお伝えしていきます。いますぐに旅立つことはできないけれど、また旅ができる日々を楽しみに。
おしゃれなブーランジェリーが増えるシンガポールですが、今回ご紹介したいのは、昔ながらのパン屋さん。こちらの人は「Old-School Bakery」と表現します。
このOld-School Bakeryは、そう多くあるわけではありません。家族によって地元密着型で経営してきたこういったパン屋さんは、後継者問題や家賃高騰などから、むしろ減少傾向に。というわけで、微力ながら食べて応援しております。
皆さんにぜひ足を運んでもらいたいのは、「Jie Traditional Bread Bakery」。名物は、虹色の食パンです。
この虹色食パンは、シンガポールの繁華街、オーチャード地区で見かけるアイスクリームワゴンにて、アイスサンドとして見かけます。これに使用される虹色食パンを製造しているベーカリーのひとつがこちら。
虹色といっても、フレーバーがついているわけではなく、あくまで小麦の味がたっています。
特徴的なのは食感で、ものすごくエアリー。ふわっっっふわ! 口に入れた瞬間に「消えた?」と思うほど。
ゆえに、そのままいただくよりは、カヤジャムやピーナッツバターなど、味や食感に厚みや重さのあるジャムを塗るのがおすすめ。店頭にジャムがあり、購入時に塗ってもらうことが可能です。色合いは、緑×ピンク、ピンク×黄色など豊富にそろいます。
お店は午前7時から営業していますが、スタッフによると、「虹色パンの焼き上がりは午後2時半。そこからさらに、冷まして、ミミの部分をそぎ落とす作業などがあるから、好みの色が選べるベストタイムは午後3時ころかな」とのこと(知らずに朝10時に訪問し、「虹色食パン、もう売り切れちゃった⁉」と焦ったのはわたしです)。
食卓を華やかに彩る楽しいパン、一度召し上がってみてください!
Jie Traditional Bread Bakery(ジエ・トラディショナル・ブレッド・ベーカリー)
123 Upper Paya Lebar Road, Singapore 534837
text:Ayako Tada
編集&ライター。2006年、マガジンハウスに入社。雑誌『Hanako』『GINZA』編集部に勤務し、ビューティ、ファッション、グルメなどを担当。結婚を機に2016年よりシンガポールに移住。現在はフリーランスとして「Hanako.tokyo」やシンガポールのローカル誌などで活動中。
Instagram : @tadaayako
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