CULTURE & LIFE

こんにちは。

前田エマです。

今月も谷根千エリアをぐるり。

 

今日やってきたのは昨年12月にオープンしたばかりのコーヒー屋さん《ignis》です。目からウロコ!と言いますか、舌からウロコ!と言いますか、私の中にあった「ブラックコーヒー」への概念が、崩れ落ちていきました。だってブラックじゃないんだもの!!私が知っていた「ブラックコーヒー」とは、なんだったのでしょうか?!!

 

 

至るところでお話していますけど、私はコーヒーがあまり得意ではありません。香りも味も好きなのですが、飲み終えた後に喉がイガイガしてしまうと言いますか、いつまでも喉にコーヒーの余韻がへばり付いて、気分が悪くなってしまうこともあるんです。そして、それはコーヒー特有の酸味のせいだと信じて疑いませんでした。

 

 

しかし《ignis》のコーヒーは、酸味を美味しいと思えるびっくりするような体験でした。いつもはカフェラテを頼んでミルクでごまかす私ですが、ここではミルクを入れずに絶対にそのままストレートで飲みたい。ジュースを飲んでいるみたいな、フルーティーなコーヒーなんです。

 

 

店内は科学の実験室のような雰囲気。ずらっと並んだコーヒー豆の香りをひとつずつ嗅ぎ、今日の一杯を選びます。

『ウイスキー イチゴジャム リッチで複雑な味わい』

『フレッシュトマト ジューシーで明るい酸味』

『ピーチティー エルダーフラワー 変化する味わいを楽しめる』

それぞれに店主が表現した豆のニュアンスが説明書きとして添えられています。

 

お湯を圧迫してコーヒーを抽出する器具。手間と時間がかかるため、起用してるお店は少ないそう。

 

「苦いというのは、本来のコーヒーの味ではない」と店主は言います。豆自体がすごいポテンシャルを持っているので、本来の香りや風味、特徴を出してあげることがコーヒー屋の仕事だという考えは、使う道具にも現れています。コーヒーの種類やお客さんの好みによって抽出する道具が変わるんです。

 

 

そして、抹茶を煎れる茶碗に淹れられたコーヒー。両手で茶碗を持って時間をかけて飲むと、味や香りに敏感になり丁寧に味わいたい気持ちになります。店主曰く「味を探しながら飲んでくれる」。

 

 

《ignis》のブラックコーヒーは、真っ黒でも濃い茶色でもなく、赤い色をしていたり、薄い色のものもあります。赤いから、薄い色だからと言って味が薄いわけではないんですね。でも、人は目からも味を感じる生き物です。青い茶碗は、色の薄さを紛らさせてくれるんだとか。

 

 

飲み終わったときに、こんなにもすっきりとしていて華やかな気持ちになるコーヒーははじめてでした。

 

《今週のぐるり服》

photograh_Osada Kasumi

超お気に入りのコートをメインに。こんなに冬っぽい格好は、もうおしまいですね。もうすぐ春がやってきます。

帽子/KANGOL、コート/ASEEDONCLOUD、靴/ARTS&SCIENCE、鞄/ARTS&SCIENCE

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モデル:前田エマ Maeda Emma

1992年、神奈川県生まれ。 東京造形大学卒業。オーストリア ウィーン芸術アカデミーに留学経験を持ち、在学中から、モデル、エッセイ、写真、ペインティング、朗読、ナレーションなど、その分野にとらわれない活動が注目を集めている。Instagram:@emma_maeda

写真:長田果純 Osada Kasumi

1991年、 静岡県生まれ。14歳の頃、実家の物置小屋から一台のフィルムカメラを発見し、独学で写真を撮り始める。現在はファッションのカタログやポートレート、映画のスチールなどで活躍中。プライベートでは自身の感覚を軸に写真を撮り続けている。Instagram:@osada__

information

《ignis》

東京都文京区千駄木3-44-11 よみせ通り
営業時間:8時30分 〜 18時(月〜金)、11時〜18時(土日祝)
定休日:不定休
Instagram:@igniscoffee
※最新の情報は店舗Instagramにてご確認ください。

 

谷根千エリアの3回目は、「よみせ通り」にあるモダンなコーヒースタンド《ignis》。朝早くから開店して谷中銀座界隈の人たちの新たなスポットになっている。

店主は千駄木の街並みが気に入り、この地域でお店を出すことを決めたそう。個性的な器具が陳列する姿はまるで実験室のような佇まい。常時10種類の豆を用意しており(本当はその倍ほどあるのだが、選ぶお客さんが大変なので減らしているそう)、好みを言えばその時の最適な豆、淹れ方で珠玉の一杯を楽しめる。

テイクアウトも良いが、店内のベンチでほっと一息イートインするのがおすすめ。店主厳選の陶器のうつわで飲むコーヒーは、いままでに体験したことのない、滑らかな舌触りとやわらかな味わい。片手で飲むカップとは異なり、両手で大切に包みながら飲む行為はとても新鮮。

コーヒーの新たな楽しみが見つけられる場所。

 

edit:Takehara Shizuka

 

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