CULTURE & LIFE

お子さんの成長に合わせて、歩き回ってもゆとりのあるお部屋へと引越しされたまいんテリアさん。家族が増える前は考えられなかったと話す、子どものおもちゃも馴染む住まいについてお話を伺っていきます。

 

おもちゃがあってもおしゃれな空間づくり

まいんテリアさんの住まいの決め手は、活気あるエリアと住まいの広さ。
「住まい探しの第一優先は立地でした。いい感じの飲み屋が近所に欲しいお酒好きの夫と、緑やお散歩できる公園があって仕事場に近い場所が良いわたし。どちらもある場所から探していきました」

 

「次がリビングの広さ。子どもが男の子なので大きくなるとともに、遊び回れるスペースが必要かなと思っていて、家具を置いても余白が取れる広さは条件に入れていましたね」

 

引越しの背景にお子さんの成長を考えてがあったということで、空間づくりも子どもが伸び伸び過ごせるよう考えられていました。

 

「以前は、リビングと隣接するお部屋の両方におもちゃ棚を置いていたのですが、片付ける部屋が二つになると大変なため、一部屋に集約しました」

 

「集約すると言っても隠すのではなくオープンに。子どもが好きなものを楽しめるようにしています。めざすのはおもちゃがあってもおしゃれな家です​​」

 

「子どもが生まれる前は、キャラクターを見えるところに置くなんて絶対いや。と思っていたのですが、いざ子どものいる生活がはじまると、我が子が嬉しいならそんな事どうでもいい。寧ろ何をしても泣き止まないのに、好きなおもちゃを見せるだけでピタッと泣き止むなどの経験を繰り返すうちに、親にとってもアンパンマンなどのおもちゃがヒーロー的な存在になっていきました」

 

「子どものおもちゃは鮮やかな色が多く、それまでのナチュラルで繊細な色合いで構成された部屋だと、色が目立ちすぎてしまい、バランスが難しい。おもちゃを箱に収納したり、隠すような工夫もしたけどやっぱり限界がある。それに、息子にとって大切なおもちゃを隠すことにも疑問を感じました」

 

「子どもには、好きなものを自分で選ぶこと。その選択を尊重される安心感を経験してほしい。そんな思いから部屋のインテリアにビビットな色を取り入れ“木を隠すなら森の中”作戦をしてみたり、おもちゃの雰囲気に合いやすいカジュアルな雰囲気に少しずつ変えてみたりと試行錯誤しています」

 

家族それぞれ好きなものは違えど、何かを諦めたり、排除するのではなく、それぞれが好きなものを楽しめるようにと考えられている、まいんテリアさん。
「趣味のものに限らず、素材やトーンを固めすぎないこと。距離を持たせてレイアウトすることで、偏りなく、空間にも広がりを持たせることができると思います」

 

眺めるだけで心弾むソファスペース

子どもスペースの対面に設けられているのがソファスペース。まいんテリアさんのお気に入りが詰まった空間になっています。
「ソファ周辺に好きなものが集まっていて、ただ眺めているだけでもウキウキした気持ちになります。ソファにゴロリと横になると、観葉植物が覗き込んできて、その感じも気に入っています」

 

お気に入りのソファはALGORHYTHMのAMANDA。
「この住まいでの生活がはじまって、しばらく経ってから購入したものです。ずっとソファは欲しいと思っていたのですが、お店で見て良いなと思ったのをきっかけに迎えいれました。」

 

「ゴロゴロしやすく、子どもも座れるソファがいいなと思い決めました。カバーを外して洗うことが出来るところも、ポイントが高いですね」

 

植物もセローム、ドラセナ、ストレリチアと住まいでの暮らしの中で、少しずつ数が増えてきたそう。
「子どもが小さいときは植物も数を減らそうとしていたのですが、気にしすぎても仕方がないと徐々に数を増やしていきました」

 

ソファにかけられたブランケットもお気に入りのアイテムのひとつ。
ARKETとTAKASHI TSUSHIMA さんのコラボアイテムです。鮮やかなブルーが部屋にアクセントを与えてくれています。日本の作家さんというのも嬉しいポイントですね。昔から海外ブランドの日本にはない形や色のアプローチが大好きなのですが、最近は日本のものも取り入れていきたいと考えています」

 

今となっては好みの空間となったリビングですが、少し前まではまた違った雰囲気だったそう。
「今とは全然違っていて、昔流行ったインダストリアルぽい雰囲気でスチール系の素材感やモノトーンの色合いがインテリアが中心になっていました。そこから一度、キレイめのインテリアでまとめようとしたこともありましたが、今度は家族の雰囲気と合わなくなってしまって再度考えることに」

 

「夫の雰囲気に合わせてカジュアルやストリートっぽいインテリアを加えようと考えた中で、加えていったアイテムの中で気に入っているのがMontana(モンタナ)のPanton Wire(パントンワイヤー)です」

 

「我が家は、明るめの木と白で構成されているので、下手するとぼやけた雰囲気になってしまいます。そこにピリッとアクセントを効かせてくれているのがこのパントンワイヤーシェルフです。メタルのキラッと感もお気に入りポイントのひとつとなっています」

 

お部屋のスタイルチェンジに加え、お子さんの成長も相まって飾れるようになったと話すのが花井祐介さんのフィギュア。
「ストリートっぽい要素を入れていこうとする中で、子どもも何でも口に入れたりしなくなってきたので、ディスプレイで楽しめるものになりました」

 

「陰鬱なおじさんと陽気なおじさんの2人が我が家にはいます。なんとも言えない表情と愛嬌のあるフォルムが好きですね」

 

リビングスペースは在宅ワーク時の仕事スペースでもあるという、まいんテリアさん。お部屋時間が長くなる中で、アクセントを加えてくれているのがお花なのだそう。
「住まいのハード面は揃ってきたので、ソフト面をということで、今年からお花を楽しめる暮らしを意識しています」

 

「ずっと憧れていた花器のアアルトベースを今年こそお花のある暮らしをしたい!という意気込みで渾身の力でポチりました。曲線が光の屈折を複雑にして、キラキラするところが綺麗でお花を飾りたいというモチベーションも上げてくれていますね」

 

ベッドカバーで部屋の雰囲気が変わった寝室

少しずつ理想の空間に近づいていきたLDKと子どもスペースに対して、今後整えていけたらと話すのがベッドルーム。インテリアを加えることで印象が変わることに気づき、少しずつ着手していけたらと考えられているそう。
「ベッドルームはシングルとセミダブルのベッドをくっつけて、ベッドだけのお部屋になっています。そのため、何かしようにも、やりがいのない部屋だと思っていました」

 

「ただ最近になって、PAMMのベッドカバーを購入してかけてみたところ、部屋の雰囲気が一変してお気に入りの空間の1つになってきています」

 

寝室の隅には飾り棚を設けて、お気に入りをディスプレイ。

 

ブラインドで外からの光りを調節できるところも良いところ。寝るのが大好きだということで、長く寛げる環境づくりをされていました。

 

「寝室や書斎はまだまだ発展途上です。子どもも意思疎通ができるくらいになってきたので、これからはメインルーム以外のスペースも整えていけたらと考えています」

 

自分自身はもちろん、家族も無理なく、好きになれる空間づくりを意識されているまいんテリアさん。
それぞれの好みを擦り合わせながら、嗜好も変化する中で、どんなお部屋がつくりあげられていくのか。これからの発信も楽しみですね。

 

まいんテリアさん(@main_terior)さんのInstagramアカウントはこちら
https://www.instagram.com/main_terior/

 

text & photo : Tsubottle

 

*

出典: goodroom journal 

記事提供元:リノベーション・デザイナーズ賃貸 goodroom(グッドルーム)

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