CULTURE & LIFE
より良い住環境を求めて現在の住まいへ引越されたという夕街さん。立地と間取りから選ばれた住まいはオープンな収納を意識してつくられていました。お気に入りのアイテムたちを使っても、飾っても楽しめるよう考えられたお部屋についてお話を伺っていきます。
オンオフが切り替えられる身支度スペース
夕街さんのお住まいは、住環境で気になっていたところをクリアにするところから始まっています。
「前の住まいが南向きで明るいのは良かったのですが、すごく暑くて困っていました。家にいる時間も長いため、より良い環境をめざして住まいを探すようになりました」
「この住まいは、駅が近いのに静かな場所だったこと、複数路線使えるというアクセスの良さもポイントでした。引越したおかげで行きたい場所にストレスなく行けるようになり、移動時間も短縮されて時間を有効利用できるようになりましたね」
お出かけの際の身支度を整えるためのスペースは、お部屋の中でもお気に入りの空間の1つ。オープンクローゼットとチェストを並べ、衣類から小物までが揃っています。
「住まいのスペースが少なかったこともあり、思い切ってオープンな収納にしました。身支度に必要なすべてのアイテムを集約させて、身支度を整え、出かけるまでの準備がすべて完結できるようにしています」
「洋服やアクセサリーはあえて見せる収納にして、お気に入りのものがいつも目に入るように。そのことで気分も上がるし、コーデに迷うこともなくなりました。1日を気持ちよく始めて、ほっとした気持ちで終えられる大切な場所になっています」
出かける前の気持ちのオンオフには、お気に入りのアイテムも一役買っていました。
「pot and tea さんのバッグは、おでかけのときに使っていて、わたしにとっては気持ちのオンオフの切り替えのアイテムになっています」
「キュートな花柄模様のバッグは飾っておくだけで可愛いですね。小さいけれど収納力は意外とあるので、文庫本を入れてちょっとカフェまで読書しに行くときなどに重宝しています」
バッグと合わせて、身支度時のアイテムでお気に入りだと話されていたのがイソップのボディスプレー。
「香水が苦手なわたしが毎日つけている香りものです。香水ほど強い香りではないけれど、ひと吹きするとさわやかな香りがまとえます」
「制汗剤として使うのもいいですし、わたしのように香水が苦手な方がつけるにはちょうど良いアイテムだと思います。お値段も香水ほど高くないところが良いですね」
身支度スペースを1ヶ所にまとめることで、服装も気分も切り替えることのできるキースポットになっていました。
見える化で物の管理をしやすく
身支度スペースと同様に、オープンな食器棚も夕街さんお気に入りのスペース。
「料理が苦手なこともあり台所を少しでも居心地の良い場所にしたいと思い、食器も見せる収納にしました」
「北欧の食器が好きなので、見るたびに嬉しい気持ちになりますし、料理を作るやる気も湧くようになりましたね。食器はこの一段に入る分だけと決めています。見せる収納のせいか、お気に入りがちゃんと“ある”という感覚が生まれるようになりました」
収納の見える化は、物の管理から日々の暮らしを整えることにも影響しているのだそう。
「オープンクローゼットやオープン食器棚にしてから“足りないから欲しい”と思うことがなくなりました。買い換えることはあれど、数が増えていくということがなくなったのは『見える化』したおかげだと思っています」
「いつも目に入ることで“ある”という安心感が生まれ、もっと欲しいと思うことが減ったのです。すべてのものを見える化することはできないのですが、引き出しの中も“開けたらそのカテゴリーのものはすべてを把握できる”状態にしたら、無駄に買ったり逆に買ったものを忘れてしまったりすることもなくなりました」
1日で一番長く過ごすと話すダイニングテーブルスペース。必要なものがすぐに取り出せて、なおかつ常にすっきりさせることを心がけられているそう。
IDEEで購入されたダイニングテーブルの引き出しのなかには手帳や筆記用具、メモ帳、リップクリームなど作業中に必要なものがすぐに取り出せるようひと工夫。
「見える化は備蓄食品なども同様に意識しています。スペースを2つのかごに決めて収納することで、うまくローリングストックできるようになりました」
夕街さんにとって収納方法の変化が、自身にとって必要なものに気づき、日々の暮らしを大切にするためのきっかけになっている様子が印象的でした。
「飾る」と「使う」を兼ね備えたもの選び
オープンな収納で、物数を管理されているからこそ、厳選するアイテムもマイルールに基づいて決められている夕街さん。
「小さい部屋に住んでいるためどうしても物を増やせません。少ないものでも気分が上がる暮らしを実現させるために思いついたことは“実用性があってかつインテリアにもなる物を選ぶこと”でした」
「実用性もありながら、使わないときはインテリアとしても機能するものを選ぶようにすること。その意識で、持ち物の総量は少なくなりました。見て嬉しく、使って便利。“飾る”と“使う”を兼ね備えているものが考えるときの指針になっています」
2つを兼ね備えたお気に入りのアイテムは、各スペースにありました。身支度スペースからはYARNの四つ葉の壁掛け鏡。
「DRAW A LINEに引っ掛けている四つ葉の形のミラーは、手のひらほどのサイズですが、スペースにかわいらしさをプラスしてくれるすてきなアイテムです」
「イヤリングをつけたり、メイクを確かめたりするときにあると非常に便利ですし、遠目から見たとき、部屋の印象を作ってくれるシンボル的存在でもあります」
ダイニングスペースの保温ポット「RIVERS サーモジャグキート1600」は、機能性も高さもポイント。
「ウッドハンドルと黒いフォルムの佇まいがすてきで気に入りました。いつもお茶を入れています」
「テーブルの上に置いておくだけで絵になるし、保温性も抜群なので好きなお茶をいつでも温かく飲むことができます。お茶が大好きなので生活に必須のアイテムでありながら、見てもうれしい、使って便利でとても重宝しています」
ダイニングスペースに彩りを加えてくれていたのが、イラストレーター・西淑さんのカレンダー。カレンダーとしてはもちろん、毎月変わるアート作品としても楽しまれていました。
自身の暮らしに合わせて、住む場所も考えていけるよう身軽でありたいと話す夕街さん。
生活の中で、必要なものだけを選び、大切に使われている姿は、そうした理想の暮らしの考え方があるからこそだと感じさせられます。
ライフスタイルや嗜好が空間へどのように反映されていくのか、今後も楽しみなお部屋でした。
夕街さん(@sayayuumachi)さんのInstagramアカウントはこちら
https://www.instagram.com/sayayuumachi/
text&photo : Tsubottle
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出典: goodroom journal
記事提供元:リノベーション・デザイナーズ賃貸 goodroom(グッドルーム)
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