CULTURE & LIFE
社宅として提供され、事前情報の全くなかった、まさにゼロからお部屋を考える。在宅が中心の仕事に集中出来る環境でありながら、好きな音楽や愛着あるインテリアも楽しむ。この先も5年後、10年後と長く楽しんでいける住まい作りについてお話を伺っていきます。
作業に集中できるデスクスペース
秋庭さんが就職をきっかけに住み始めた住まいは、大きな窓を中心としたよくある1Kのお部屋。
「社宅として提供されたこともあり、自分で住まいも場所も選ぶことが出来ませんでした。そのため、最初からどうやってこの空間を自分好みに楽しむかというところからスタートしましたね」
お仕事はSEとして、在宅が中心ということから大切にされていたのは仕事環境。集中できる空間づくりを考えられていました。
「実家住まいの時は、ずっと無印の木のデスクだったこともあり、白いデスクに憧れがあったんです。そのためまず、なかでもお気に入りだったHAYのデスクを購入して、そこからその白の色合いに合うものを考えていくことにしました」
デスク上は白でアイテムを合わせながら、極力シンプルさを意識。
「デスク周りで重要なアイテムとしてvertebra03のワークチェアがあります。ずっと座っての作業だというのは分かっていたので座り心地の良いものにしようという思いがあり、このチェアを選びました」
「合わせて大切にしていたのがお部屋全体の中で合うかどうかということです。お部屋を引いて見た時に背もたれが大きなものは圧迫感が出てしまうと思い、長く部屋にいる以上、空間全体もスッキリしたものが良いと思っていたので、その点でもこのチェアが正解だったと思います」
スペースで役割を分けて考える
仕事も暮らしも全てこの部屋で行われている秋庭さんだからこそ、メリハリのある空間作りを大切に考えられていました。
「居住空間として1部屋をどう使うか考える必要があったため、スペースごとに使い方を分けて暮らせるようにしました」
仕事のある平日はお部屋の右半分が、生活の中心になっているそう。
「デスク横に位置するベッドは無印を使っています。寝心地の良さはもちろん、見た目も良くて、SNSに載せるとよくどこのものか聞かれますね」
休息の役割を果たしている左半分のうち、使い勝手が良いことからお気に入りと話されていたのがmore tressのスツール。サイドテーブルとして、植物を飾るスペースとしてお部屋の中で活躍していました。
「Twitterで知ったのがきっかけで購入したのですが、届いた時の木の香りの良さが印象的でした。使い勝手も良く、プラスでもう1つ買い足したほどです」
お部屋の奥には、好きなレコードを楽しめるアナログターンテーブルがありました。
「もともとレコードは持っていたのでずっと欲しくて、冬のボーナスで奮発して購入したものです。機能性はもちろんシルバーの色合いが、先にこのスペース用にと購入していた無印のワゴンとも合って気に入っています」
「スペースはあるので、レコードはこれからも増やして行きたいですね」
レコードスペースの隣に位置する、LIFE FURNITUREのハンガーラックもお気に入りのアイテムの1つ。
「洋服屋さんのような収納ができる点が気に入っています。黒のインテリアはあまりお部屋にないのですが、これくらいであれば目立たないので良いかなと思っています。ハンガーは無印で統一させて、よりシンプルに見せていますね」
統一感あるお部屋のために、こうした色合いにも意識を向けられている秋庭さん。お部屋の中は白とグレーと木の色合いの3色で構成されています。
アイテム選びも色が基準になっていて、時間をかけて悩まれたというFreshServiceと壁掛け時計も、木の色合いとシンプルなデザインが決め手になっていました。住まいの色合いが決まっていると、もの選びのポイントも定まって良いですね。
長く付き合い続けられるアイテム選び
ここまで伺ってきた空間づくりの中で、際立つアイテムたちもまた思い入れのあるものばかり、秋庭さんにとって住まいに置かれるものには一時的な選択ではなく、長く付き合い続けたいという思いがありました。
「自分がものを購入する時に愛着が湧いて捨てられないタイプだと思っているので、5年後、10年後に自分が使っている姿を想像できるもの選びをしたいと考えています」
「そのため、どんな住まいになっても合わせることが出来るよう、ものの素材感は大切にしていますね。一方で、値段でものを決めないようにしています。手に入るもので空間をどう良くできるかが、お部屋づくりの醍醐味だと思っています」
長く、どんな住まいにも合うようにという思いは選ばれているアイテムの特徴としても表れています。
「アイテムもフレキシブルな使い方ができるものを選ぶようにしています。例えば先ほどの無印のベッドは背もたれをつければソファにもなってくれます」
ベンチだったインテリアが今では本を中心とした収納棚へ。
デスク横のDRAW A LINEは当初、シューズラックとして購入されたもの。こちらも柔軟な使い方が出来ることから、今ではパソコンや書籍の収納も兼ねた全く違う目的で使われるようになっていました。
「物欲が強いということもあってか、購入を悩んだ際、最後に踏み切る理由付けとして、様々な用途が思い浮かんでしまうんです。そうなると最後、使い方が複数あるなら長く使えるとなって購入する流れになっていますね。笑」
それでもそうした選択で、実際に長く使われているものが多いということなので、そこは流石のもの選びです。モノの活躍の場を常に用意出来るのは、愛着を持って長く使うことにも繋がるため、付き合い続けるには大切なポイントですね。
現在のお部屋から既に引っ越しを決められている秋庭さん。新しい住まいでは、現在の住まいで選ばれたものを中心に、新しい空間づくりにも取り組んでいかれたいそう。
「在宅での仕事と住空間を考えていく時に、作業を居心地の良いオシャレなカフェにしに行くのではなく。住まいを居心地の良いカフェのような空間にして仕事も行えたらという思いがあります」
「現在のワンルームでは、住まいの中でそもそもの使い分けが出来ないので、新居ではお部屋を分けて、これまでできなかった空間づくりにも挑戦していきたいですね」
長く付き合っていける相棒のようなアイテムやインテリアを引き連れて、新たな住まいづくりに挑戦されようとしている秋庭さん。広く、使い分け出来る住まいでどんな空間が生み出されるのか。今からとても楽しみです。
秋庭(izyukeikaku)さんのInstagramアカウントはこちら
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text & photo : Tsubottlee
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出典: goodroom journal
記事提供元:リノベーション・デザイナーズ賃貸 goodroom(グッドルーム)
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