CULTURE & LIFE
都会から地方、そして今回また首都圏と3回の引っ越しを行いながらお部屋づくりを楽しまれているかやさんの一人暮らし。SNSではご自身の生活体験をユニークに発信されているのに対して、今回はそのこだわりのお部屋作りについてお話を伺ってきました。
住まいの景色を楽しむ
現在の住まいはこれまでの一人暮らしで都会の便利さと田舎ののどかさの両方を経験されたかやさんだからこそ、路線からその両方の恩恵を得られるエリアを決定。
お住まいは不動産サイトで探していた中でも写真で室内の雰囲気が魅力的に伝わらなかったため、直接足を運んでみたところ、写真とのギャップに惹かれたそう。
「実際に住まいを見て雰囲気が良かったんです。加えて自分の考えるインテリアを楽しめるお部屋の3ポイントが押さえられていたのも決め手になりました。1つは日当たりの良さ、次にクローゼットなど作り付けの家具などがインテリアをレイアウトする上で邪魔にならないこと、そして長方形の間取りです」
理想の物件をかやさんが手がけられた中で、最も好きだと話されるのがソファーからの景色。
「お部屋全体の景色が見えるので気に入っています。ソファに座っている時間が生活の中では一番長い分、目に入る景色も一番良い場所に考えてレイアウトしています」
日中はリビング、寝室ともに日当たりが良いので家で過ごすのがとても心地よさそうですね。
寝室はリビング同様にシンプルな空間でありながら、植物やアートを差し色として活用。
「ベッドサイドに飾っているスロバキア在住の写真家Maria Svarbovaさんの作品は、ポップで親しみやすいデザインが好みで、どんな部屋にも合うだろうと取り寄せたものです。国内で販売されておらず、他の方と被ることも少ないですね」
「アートもインテリアに関心を持つようになって興味を持ち始めました。よく美術館に足を運びますが、センスを磨いていく上では自分がセンスの良いと思える人から情報収集することが一番だと考えていて、日頃からSNSや友人とのコミュニケーションも大切にしています」
同じく窓があり、採光の良いスペースでありながらリビング、寝室のようにシンプルで洗練された作り方ではなく、意識的に生活感を出すようにされていると話されていたのがキッチンです。
「生活感のないシンプルなインテリアも好きなのですが、実際に生活している空間なので肩肘張らずに自分らしく、使う機会も多いキッチンはしっかり生活感を出したいと思っています」
キッチン用具は無理に隠そうとせず、取り出しやすさ、使いやすさを意識して見せる収納に。
好きなアートやレシピもディスプレイ。キッチンの色合いもあり、ここだけ見ると海外のキッチンのようです。
「住まいは職場と反対で一切仕事を持ち込まず、リラックス出来る空間になるよう意識しています。全てをかっちり決め切るというよりは、無造作に雑誌や本を積み重ねてもそれがインテリアとして成立しているような、そんな空間で生活が理想ですね」
日々の暮らしを大切にし、自分が好きになれる部屋をつくる。当たり前の話に聞こえるかもしれませんが、情報のインプットと必要なものをしっかり突き詰められている様子がお部屋から感じられました。
ラフに使えるアイテムとカラーでお部屋のバランスを整える
かやさんがお部屋作りに関心を持ったのは大学卒業後、一人暮らしを始めてから、それまで持たれていたインテリアに関する印象が大きく変わったのだそう。
「それまではインテリアを揃えて、部屋をつくるというのはお金がかかることというイメージがああったんです。ただ、初めてIKEAヘ足を運びインテリアコーディネート事例を見たときに想像より安価に揃えられることを知って徐々に自分で部屋をつくるということに関心が高くなっていきました」
インテリアを揃えられる上では敢えて無理しすぎないということを大切にされているかやさん。
「全てお気に入りのアイテムで揃えようとしてしまうと、自分の性格上、気に入ったものならどうやっても手に入れようとしてしまって経済的にも心理的にも疲弊することになると思うので無理のない範囲で楽しめたらと考えています」
「住まいの中心やサイズが大きくなってしまうものを高級なものや完成されたものではなく、あえてラフなもの選びをすることで無理しないもの選びのバランスが取れたらと考えています。例えば、住まいの真ん中にある本棚はりんご箱を活用。安価で手に入り、使い勝手も良いのでおすすめです」
逆に際立たせたいのは、住まいのメインカラーとなるインテリアたち。
「住まいのカラーテーマを寒色系にしていて、ブルーやグレーのアイテムたちがお部屋づくりではその色合いが映えたらと考えています」
お部屋写真の中でも印象的な家具もこうした色合いを意識。ポップなカラーとデザインがカラーテーマにもマッチした冷蔵庫は楽天で購入されたもの。
「これまで家電をインテリアとして配置することを考えてこなかったのですが、この冷蔵庫に出会ってからは、家電もインテリアの一役を担うものだと考えるようになりました。可愛くて気に入っています」
ダイニングテーブルを挟んで逆側ではドアとアラジンのトースターが冷蔵庫と同様に寒色でありながら柔らかな印象を与えていました。
寝室には先ほども紹介されていたアートが色合いとして際立っていたのに対して、リビングではラグが住まいのカラーと合わせたアイテムに。
このように、色合いを決めて全体のインテリアを選ぶようにすると住まいに置くインテリアも選びやすくて良いですね。
これまで、住まいは変わりつつも一人暮らしで集められてきたもので考えられてきたお部屋から、これから目指すのはご自身にあったインテリアでの住まい作り。
「今部屋にある家具は一人暮らしを始めた社会人1年目の時から使っているものも多くあります。その分、どれも愛着があるのですが、一方で年齢を重ねるにつれて好みやライフスタイルも少しづつ変わってきました。これからはビンテージの家具なども取り入れて、自分自身と同じように部屋もアップデートしていけたらと考えています。自分にとって居心地の良い空間を大切にしつつ、住まい作りを楽しんでいきたいです」
これまで作られてきた住まいから新たな変化を見せようとしているかやさん。
得られてきた情報を活用し、生活環境の変化を受けながら、今後どのような空間を作っていくのか。
これからもユニークな発信とともに住まいからも目が離せません。
かや(kaya.log)さんのInstagramアカウントはこちら
https://www.instagram.com/kaya.log/
text & photo : Tsubottlee
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出典: goodroom journal
記事提供元:リノベーション・デザイナーズ賃貸 goodroom(グッドルーム)
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