“大人を自由にする住まい”がコンセプトのリノベーション会社「ゼロリノベ」が、お洒落なリノベーション事例や、ある人のお部屋を通して心地よい暮らし方のヒントをお届けします。

 

落ち着いた雰囲気の住宅が立ち並ぶ大田区馬込。都心へのアクセスがよく、自然も多いゆったりとした環境で、暮らしやすい街です。

この街にCさん家族が移り住んだのは、2017年夏のこと。1972年築の中古マンションをフルリノベーションした2軒目の我が家です。

 

馴染みのあったエリアで、予算内の物件に買い替え

ご主人が独身のときに都営浅草線の隣駅「西馬込」に暮らしており、エリアにも馴染みがあったそう。

ご主人いわく、「実家も都内、台東区根岸でいわゆる下町。子どもと老人が多く、東京でも静かで落ち着いた街でした。この辺は、その根岸に雰囲気が近いので親近感もあり、気に入りました」

奥様も、実家が横浜市戸塚で、できれば神奈川県に近い城南エリアに住みたかったのだそう。そこで二人の希望を前提に大田区、品川区、世田谷区、港区、目黒区あたりの城南エリアで物件をリサーチ。希望する価格で選ぶと大田区が最適でした。

転居を考えるようになったきっかけは出産。子どもが産まれることになり、それまで暮らしていたご主人所有の分譲マンションが手狭になったため、新居を探すことになりました。

 

中古マンション購入ならフルリノベに、というのは事前に決めていた

新婚や初めての子どもが産まれる時期は、住まいの購入を検討するタイミングでもあります。その際、最も多く考えられる選択肢は新築分譲マンションですが、Cさん夫妻は最初から新築の購入を考えていませんでした。

「私の仕事の関係で、フルリノベーションを請け負う専門会社の設計士さんと数年前に知り合ったんです。それでリノベのメリットや実際の事例も知っていたので。自分たちの住まいを買うなら、中古マンションを購入してフルリノベしようと決めていました。最初からそれしか念頭になかったというのが正しいですね」と奥様。

ご主人も、奥様の意見に賛成。所有していたマンションのローンを払っていたので、二重ローンを避けるため、自宅を売ってその金額にプラスして新たな物件を購入しようと考えました。「中古マンションのリノベ」は、二人にとってなんの問題もなくスムーズに決定しました。

 

広いルーフバルコニー、白が基調の気持ちいい室内空間がお気に入り

Cさんの住まいで注目したいのは、なんといっても広いルーフバルコニー！　居住スペースの面積約50平米に対して、ルーフバルコニーは約60平米。まるで、もうひとつ開放的なおうちがあるようなイメージです。

「住まいを購入するなら、なにか付加価値がある物件しか買わないと決めていました。だから、ルーフバルコニーがついていたのが、まさに選んだポイントです」（奥様）

「ルーフバルコニーの広さがお気に入りで、天気のいい日は家族でくつろいだり、友人を招いてバーベキューやガーデンパーティーを楽しんでいます」（ご主人）

 

もちろんルーフバルコニーは選択の大きなポイントでしたが、住まいに対するこだわりはそれだけではありません。予算内で自分たちの理想をできるだけ実現できるよう、設計担当と一緒に考え抜きました。

「私たちは予算重視で、今あるものは有効的に利用しようというのが基本でした。元々キッチンは既存のものを使う予定だったのですが、新しいキッチンが意外に安く入れられることが分かり、そちらを選択しました。できるだけシンプルに清潔感のある空間にして、あとは家具など、こだわりのものを選んで魅せたいと思ったので」（奥様）

住まいの室内空間は、白を基調とした清潔感のあるものに。広いルーフバルコニーからたっぷりと入り込む明るい日差しが、気持ちのいい空間をつくりだしています。

また、一般的に風が通りにくく暗い印象の玄関にも光と風が届くよう、あえてドアなどを設けずオープンな設計にしました。

キッチンは使い勝手を考えて、Ｌ字型のカウンターを設置。最小限の動線でシンクとコンロの間を移動でき、機能的にお料理ができる奥様お気に入りのポイントです。

ダイニングテーブルとは別に、カウンター前に座ってちょっとのんびりできるスペースも確保。お茶を飲みながらゆったりできる場所です。

 

水まわりのこだわりは、ゆったり入浴できるよう浴室をできるだけ広めにすること。洗面台は、浴室やトイレなどが集まる水まわりスペースに置かず、玄関から入ってすぐのところに設置したことで、帰宅後すぐに手洗いできるようになりました。

中古マンションの購入からフルリノベーションの我が家が完成するまでの思いを、奥様はこう話します。

「購入自体のハードルはあまり高くなかったですし、中古マンションのリノベに対する不安もありませんでした。気にしたのはマンション自体の場所。それから、夫所有のマンションが売れるかどうかだけが心配でした。今、賃貸マンションに住んでいる方なら、リノベーション専門会社をよく選ぶことをおすすめします。気に入った物件を選んで、設計士さんと相談しながら、自分たちの住まいへのこだわりを実現していければ、大して不安はないだろうと思います」

住みたいエリアや選ぶポイントは最初は曖昧なもの。付加価値の高い物件を探していった結果、ルーフバルコニーのある家に出会うことができたCさんのように、進めていくうちに徐々にこだわりを明確にしていきましょう。

 

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出典：ゼロリノベ

記事提供元：株式会社 groove agent【ゼロリノベ】

「大人を自由にする住まい」がコンセプトの、不動産仲介・リノベーション設計・施工を提供するオールワンストップリノベーション会社。おしゃれなリノベーション事例や、知っておきたいお金のこと、リノベ知識などを発信しています。

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