FUDGEガールの憧れ、パリジェンヌの自分らしい暮らし

アイコンは《ドクターマーチン》のブーツ。ロンドン風キッチュなパリジェンヌ・スタイルが自慢のイゼは、本誌スナップの常連。人気のセレクトショップ〈メルシー〉から徒歩範囲というマレ地区で、愛猫とともに自由な暮らしを謳歌。

服や雑貨が盛りだくさん！といったフレンチ流カオス（!? ）が見られるイゼの小さなワンルームは見応えたっぷりで「収納棚が少ないことが問題」といわれるパリのアパルトマン事情にあり、どうしてもモノがむき出しになりがち。そんな環境下において、イゼは無理にモノを隠すのではなく、それを逆手にとってむき出しの状況を独自の感覚で整頓し、＂見せる収納＂にしているのが特徴的。また、部屋の広さの割に主役格の立派なキッチンもこの家ならではのつくり。実際、イゼ自身が健康食品を重要視しているために外食は控え気味で、このキッチンで料理をしてはお家ご飯を楽しんでいる様子。彼女の部屋づくりは東京をはじめとした都市圏における一人暮らしのいい参考になるかも!?

 

収納棚なきワンルームながらむき出しの収納をおしゃれに

 

FUDGEスナップ常連のクローゼットを拝見！

パリのファッションブロガーから購入した棚。むき出しながらもそれなりに規則があり、アイテムごとに整理。ブラックが多い中、イゼのチャームカラーのピンクがところどころに。

 

古いアパルトマンの魅力はこの暖炉。小さなワンルームにも健在。暖炉の上には最も頻繁に使う仕事道具のペン、床には大好きな《ドクターマーチン》のブーツがずらり。立体的な空間を利用してなんともデコラティヴに仕上げているのが特徴的。

 

ドアに引っ掛けるタイプのフックが大活躍。真ん中の多い黒袋は靴下入れなのだとか。

 

仕事で使うベッドとデスク回りには元気になるアイテムがいっぱい

仕事は基本ベッドの上か低い卓上。“使わずのデスク”周りにはフラワー型の鏡や、「見ると元気になる」というメッセージ入りのポスターが飾られている。

 

寝るのもイラストを描くのもベッドの上だというイゼ。狭いワンルームならではのライフスタイルが垣間見ることができる。ルームウエアはブラックのスウェットセットアップが多いとか。

 

部屋の大半を占めるベッドの下を利用するのは当然の策。イゼは手前に日常的に手にする本類、奥には何やら着ない服やら雑貨などがいっぱい詰まっている様子。

 

ランプの消灯、点灯は携帯のアプリで。この新旧のハイブリッドもイゼのお部屋ならでは！

 

パリジェンヌの一人暮らしのキッチン、覗いてみよう

20㎡のワンルームには不釣り合いの迫力あるシステムキッチン。自炊派のイゼにはちょうどいいサイズなのだとか。均整のとれた棚に置かれた瓶使いや無造作に垂れ下がった布巾までバランスが絶妙。

 

食器棚と見せかけ、扉の向こうはまさかの冷蔵庫！実はこれ＂パリのアパルトマンあるある＂。

 

愛猫ルナとのなごむ至福の時間。外に鳩を見つけては窓ガラスをグリグリするクセがなんとも可愛いルナに、「ガラスを傷めないで～ 」と笑いながら注意をする。もちろんルナはおかまいなし。

 

 

photograph_Ida Sumiyo
text&coordinate_Yokoshima Tomoko
edit_Suzuki Mikiya〈KIP Inc.〉

 

FUDGE vol.213 2021年4月号より

 

 

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