CULTURE & LIFE
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FUDGEガールの憧れ、パリジェンヌの自分らしい暮らし
そのファンシーな容貌から、本誌の表紙を飾ったことのあるアリソンは、イギリス出身の現役パリジェンヌ。以前はパリのチャイナタウンと言われるベルヴィルに住んでいたものの、最近、パリで人気の蚤の市として知られる「クリニャンクール」のあるサン・トゥアン地区にお引越し。日本式1階の44㎡のアパルトマンには、祖母の家で見て憧れていたという同じテイストの籐の家具が配置され、淡いカラーの日用雑貨などアリソンらしい優しい空間だ。
エコロジー、ベジタルが彼女の生活のベースというナチュラル派。アパルトマンを彩る観葉植物は彼女の必須のデコレーションであり、愛する家族のよう。クールな生粋のパリジェンヌとは異なり、本国イギリスを彷彿とさせる、どこか大人の可愛らしさが生活の中に見られるのもアリソンならでは。モザイクの床も彼女のユニークな感性を引き立たせている。そんなアリソンのセンスの高さは『マリー・クレール』、『ヴォーグ』、『ミルク』といった媒体で大活躍していることが何よりの証。彼女のファンタジーな世界観つくりはとても参考になる。
色使いにセンスが光る!気になるお部屋を拝見
イギリスの祖母から受け継いだ《ウエッジウッド》のフルーツ用プレートの前には、イタリアの友人から届いたシャペルのカード。
紅茶党のアリソン「あなたはコーヒーを飲む、私は紅茶を飲むわよ。マイダーリン」と紅茶派の主張が書かれたカードがユニーク。
キッチンスペースも乙女心くすぐる要素がいっぱい
蚤の市で買ったヴィンテージのホーローのポットがさじ入れに早変わり。瓶や缶など素材の異なる容器を並べるのがアリソン流。
冷蔵庫の中にスープ入りの大鍋がダイナミックに保存されているのが斬新。
白と赤の左右の棚は蚤の市で購入し、サイズにあったプレートを工具店で買って完成させた手づくりのキッチン。
彼女の愛する植物がより自分らしさを演出して
《アーコール》の70年代のソファーは、イギリスで購入し、パリまで送ってもらったお気に入り。部屋にマッチした籐のテーブルはパリの蚤の市で購入。
特有なセンスによる空間づくりが興味深い。木箱は本がとりやすいように高さをつくるため。緑のヴィンテージ椅子は《ジョエ・コロンボ》、道で拾ったコンクリートブロック上の花瓶は田舎の古物市で見つけたもの。
10年前に住み始めたベルヴィルのアパルトマンが明るかったことから観葉植物を集め始めたとか。中には撮影で使ってそのまま家に持ってきたものもあるそう。
photograph_Ida Sumiyo
text&coordinate_Yokoshima Tomoko
edit_Suzuki Mikiya〈KIP Inc.〉
design_CIRCLEGRAPH
FUDGE vol.213 2021年4月号より
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