CULTURE & LIFE
日本全国いろいろと旅をすると、オススメしたいお土産があっという間にどんどん増えてきて、お土産情報をストックするようにいつか本を書きたいなあと最近妄想をしています。何代も続き、想いを受け継いでいる酒屋さん。地元を想い、Uターンをして始めた洋菓子屋さん。津波で工場もお店も被災してしまったけど、もう一度やり直そうと熱い思いを持って立ち上がったお菓子屋さん。お土産にはたくさんの物語が詰まっています。今、なかなか外出することができなくなってしまい、全国各地の飲食店やお土産屋さんはとても大変な状況になってしまっています。本当だったら、ぜひ現地でお買い物をして欲しいけれど、伝統や文化、その土地の名産品がなくなることはとても悲しいことです。今回はお取り寄せ可能なお土産を、過去の記事を振り返ってご紹介したいと思います。
Index
1.本家菊屋(奈良)
奈良県大和郡山市は金魚で有名な街。この街に老舗和菓子店「本家菊屋(ほんけきくや)」の本店があります。豊臣秀吉や千利休の時代、天正13年(1585年)創業。400年を越える歴史を持つ奈良県最古の和菓子屋です。代表作である「鹿もなか」のパッケージは色鮮やかなグリーンの色使いが印象的で「レトロかわいい」デザイン。和菓子のパッケージデザインといえばシンプルで渋いものが多いのですが「鹿もなか」は鹿や鳥、花の模様が描かれています。これはシルクロードから運ばれた正倉院宝物の模様がモチーフとなっているそう。
あっさりとした上品な甘さに練り上げたこし餡がたっぷり詰まっている昔ながらの最中。皮はサックリとした食感で餅米がふわっと香ばしく香り、餡は北海道十勝産や丹波産の厳選した小豆を使用し、滑らかな餡が口いっぱいに広がります。食べやすく品のある厚さもオススメのポイントです。奈良が好き、昔ながらの「レトロかわいい」デザインが好き、という方にぜひオススメしたいお土産です。
2.佐渡乳業 幻の佐渡バター(新潟佐渡島)
佐渡島のオススメお土産は佐渡乳業が作る「佐渡バター」。島内はとにかくどこも売り切れで売っていない!お土産売り場でも大きめのスーパーでも棚は空っぽ。自然豊かな佐渡島で飼育された乳牛のミルクから作られたバターは量産ができないため、地元の人にも愛されるなかなか出会えない幻のバターとなっているのです。
「佐渡バター」は厳選された佐渡産生乳と佐渡海洋深層水で出来た食塩を使用し、風味を醸し出す樽型の木製バターチャーンでチャーニングしています。ミルク感たっぷりのやさしい味わいで、見た目は通常のバターより白く、なんだかクリームチーズのよう。オンラインショップで出会えたらラッキーです。
3.三木製菓 猫の舌(静岡熱海)
熱海に来たら絶対に立ち寄りたいのが老舗製菓店三木製菓。中でもイチオシの逸品が「ネコの舌」という名前のラングドシャ。なんともインパクトのあるネーミング。一度聞いたら忘れられません。パッケージもレトロで可愛らしいデザインです。昔から変わらず愛されている様子が伺えます。
このお菓子は昭和23年の開業時からある人気のラングドシャ。新鮮なバターとタマゴをたっぷりと使った手造りのお菓子です。口の中に入れるとバターの香りが広がり、想像以上にサクサクと軽い食感で、キメ細かな舌ざわり。さらりと溶けるように食べられる上品で不思議なお菓子です。口に入れたときの舌ざわりが子猫の舌のあの感触に似ているところからこの変わった名前がついているのだそう。またふらりと熱海に来たくなる、そんな懐かしさと優しさがたくさん詰まっています。
4.オーガニックコスメ rosa rugosa(北海道浦幌)
夏が訪れると浦幌町の海沿いは甘くたおやかな香りを纏った「ハマナス」の鮮やかな紅紫色に染まります。「ハマナス」は、日本原種のバラ。英名で“Japanese Rose”と呼ばれています。「rosa rugosa」は、ハマナスと天然由来成分を原料とした北海道・浦幌町生まれのオーガニックコスメブランド。乾燥しがちな肌に潤いを与え、バランスを整えながら角質層まで浸透。オーガニックのため、大人から子どもまで安心して使うことができます。
浦幌町では「未来を担う子どもたちが、夢や希望を抱ける町をつくりたい」という理念を掲げ、小中学校・行政・住民が協働した取り組みを続けています。小中学生が栽培したハマナスを原料に子どもと大人が一緒になって商品開発に関わり、プロモーションを行っていき、それによって生じる新しい仕事は将来若者の選択肢のひとつとなるはず。今回の商品開発の主役は浦幌町に住む子どもたち。パッケージのイラストは子どもたちに写生大会でハマナスの絵を描いてもらったものなのです。お家でゆっくりと、ご家族でスキンケアを楽しめるラインナップになっています。
5.沖縄おもしろかるた(沖縄本島)
沖縄本島を巡っていると、とても気になるカルタを発見!その名も「沖縄おもしろカルタ」。カルタの作者は、沖縄の琉球張子作家の豊永盛人さん。イラストが独創的で見ているだけで面白いのですが、何よりもっと気になるのが読み札。沖縄の言葉で書かれているので、ほぼ解読不可能。読み札の内容はイラストとのギャップが激しく、シュールな解説にじわじわと面白さを噛みしめることに。豊永さんの感性溢れる表現で綴られた沖縄の方言と沖縄の文化を垣間見ることができ、地元沖縄の人でも思わず笑ってしまうそう。ついつい一つ一つの文章にツッコミを入れたくなり、もうカルタどころではありません。
沖縄方言を学びながらカルタを楽しめるので、お家でみんなで遊ぶのもいいですね。旅行のお供にも大活躍間違いなし。
text:rumi
旅するデザイナー。芸大卒業後、インテリアやオーガニックコスメなどのグラフィックデザインを行い、今は会社員として「Soup Stock Tokyo」やファミリーレストラン「100本のスプーン」などのデザイン、店舗VMDなどを担当。秘境や島など旅先の日常を知るために日本の文化や新しい価値を探しに休日はよく旅に。VMDインストラクター、インテリアコーディネーター、ビアソムリエ、旅ライター、ときどきスナックのママでもある。
【過去の「旅するデザイナー」がおすすめする旅先でのお土産たち!はこちら
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