CULTURE & LIFE
残暑はまだまだ続いていますが、この夏何より嬉しかったのは、地元・静岡県富士宮市で、「富士宮市立中央図書館開館30周年記念講演会~甲斐みのりの好きに囲まれて暮らすコツ~」に登壇できたこと。
30年前、図書館の開館日に勇んで訪れ本を借り、その後もさまざまな本に触れるため通いつめた思い出の図書館。本が好きで、いつか自分も本を書く側になれたらと夢を抱いて読書に励んだ日々があったからこそ、今の自分があるのだとしみじみ感じ入りながら、地元の皆さんの前で話をしました。
図書館隣の講演会会場「富士宮市民文化会館」は、初めて体験したアイドルのコンサートや、毎年ピアノの発表会に通ったなじみの場所。高校を卒業するまで18年過ごした故郷で過ごしながら、たくさんのノスタルジックな記憶がよみがえりました。
いくつもの「あのとき」を思い出すさなか、鮮烈に頭の中をよぎったのが、ピアノの発表会の帰りにいつも、会場近くの洋菓子店で、ご褒美にケーキを買ってもらっていたこと。「どれでも好きなものを選んでいいよ」母の言葉に「やったー」と歓声をあげながら、指差すものはいつも同じ。メロンを大胆に皮ごと使った、見るからに心ときめくケーキでした。
講演会当日、来場者に配布されるという「富士宮まちなか回遊 ランチマップ&おやつマップ」を眺めていたところ、目に止まったのが懐かしい店の名「マルキーズ」。「あ、メロンのケーキの店!」あのケーキが「メロンシャンテ」という名であることを何十年かぶりに思い出すだけで胸がいっぱいに。講演会が終わったら自分へのご褒美に買って帰ろうと決めたことで、ますます話に力が入りました。
そうして講演会を終えたあと、楽しみにしていた「マルキーズ」へ。ショーケースの中に行儀よく並ぶメロンシャンテをあの頃のように指差して、持ち帰り用に箱に詰めてもらいました。
半分に切ったメロンをくり抜き、スポンジ、生クリーム、カスタードクリームを詰めた上に、メロンの果肉とさくらんぼをのせたメロンシャンテ。クリームや果汁が染み込んだスポンジや、クリームにフルーツ、ひとつでいくつもの甘みと食感を味わえます。スプーンでひとすくいするごと口福に満たされ、また食べたいと次回の帰省が待ち遠しく思えたほど。
誰にでも、子どもの頃を懐かしく思い出すケーキやデザートがあるでしょう。そんな存在に四半世紀ぶりに再会することができたのも、まだ終わらないこの夏のとびきりの出来事です。
甲斐みのりInstagram @minori_loule
◆こだわり女子のモノコトWebマガジン「PeLuLu」より
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