CULTURE & LIFE
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宝石のように美しい街
「世界一美しい街」とガイドブックに書かれるチェコ南部のチェスキー・クルムロフ。首都プラハから車で3時間ほどの山間にあるその街は、小さく可愛らしい姿から「宝石」や「おとぎ話」と形容される。
中世からタイムスリップしたかのような街全体が世界遺産。街の真ん中をU字に流れるのは、日本ではドイツ語名の「モルダウ」で知られるヴルタヴァ川。プラハ、さらにはドイツのドレスデンやハンブルグでも雄大な姿が見られる川だが、この街で見ると不思議と街のサイズに合った可愛い川に思える。
多くの建物は16世紀に建てられたルネサンス様式のものがそのまま使われている。一時は痛みも激しかったそうだが、1989年の革命以降、修復が進められ今も現役。
元は住居だったはずのそれらの建物は、現在はほとんどが雑貨店やレストランとして利用されている。
中世×現代の共存
景観を守る義務があるとはいえ、お店があるならそれに伴った最低限の装飾は必要。現代に残る中世の街でどのような「ファサード(建物の正面のデザイン)」や「サイン(看板、標示)」が使われているのか注目して街歩きをしてみた。
色鉛筆などの筆記具で有名なチェコの老舗メーカー「KOH-I-NOOR(コヒノール)」のショップ入り口。
ベテランウェイターが迎えてくれるレストラン。
猫のいる壁。
観音開きのドアや窓を上手く利用するのは定番の様。季節柄、カボチャや落ち葉を使った秋らしいコーディネートが多かった。
ぶら下げ型サインや、窓枠と一体化しているアイアンの飾り。細い路地までカワイイが詰まっている。
16世紀にこんなデザインのサインがあったかと言われると、おそらく無かったと思うのだけど、新しい意匠が不思議と街にしっくり馴染んでいるのだから面白い。30分もあれば一周できる小さな街だが、細い路地で道に迷って隅々まで見てみたくなる。
ここ数年はオーバーツーリズム(=観光客が増え過ぎて地元住民が住みにくくなること)が街の人々の悩みの種らしい。私も観光客なので加担しているわけだけど。
これほど完璧なテーマパークのような、でも作りモノ感の無いこの貴重な景観が保護されるなら入場制限や入場料を設けるなどしてでも街が守られることを願う。
文・写真:Noriko Naniwa
Blog:http://www.howtobeczech.com/
Instagram:https://www.instagram.com/nrkn/
◆こだわり女子のモノコトWebマガジン「PeLuLu」より
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