CULTURE & LIFE

 

〈MICHU COQUETTE〉を始めて12年目。

家でいつも作業をしていましたが、このたび外に飛び出し、アトリエを持つことになりました。

 

 

毎日や週末のみオープンするショップではなく、不定期でイベントショップを開いたり、

他のステキなクリエーターさんをご紹介しながら個展をやっていただく場所として使ってもらったり、

それ以外の時は作業場兼ショールームとしての使い方も出来るのではないか…と考えています。

が、まだはっきりと決めた訳ではないので、

これから内装の準備を進めて行くと共に、周りのクリエーター仲間たちにもアンケートを取りながら、

その辺も少しずつ決めていきたいと思っています。

 

アトリエのイメージは、”パリの小部屋”。

ちょうどアトリエを借りるビルが古い小さなvintage感のある建物なので、

温かみがあり、隠れ家っぽくて何だか既に落ち着く雰囲気でイメージしやすいのも良いです。

 

MICHU COQUETTE

 

想像は膨らみます。

”窓からエッフェル塔が見える想像をしながら過ごせるような空間にしたいな。

花柄の壁紙。アンティークの家具や雑貨を並べ、ブラケットランプを灯す。

ほんのり良い香りもだた酔わせたい。BGMはMargo Guryanを流したいな。”

…などなど、止まりません。

 

 

MICHU COQUETTE

MICHU COQUETTE

 

アトリエを持つことを決めたのにはいくつか理由がありました。

息子の成長と共に、生活スタイルが変わるので、

自分の働き方や時間の使い方、社会との関わり方についてぼんやり考えていた時期でした。

 

アトリエを持つこと自体は、

”出来るのならそうなればいいけど、無理だと思う”…と自分の中で決めつけて過ごしていました。

そう思ったのは、以前こんな想像をしていた時期に実際少し動いた事があり、

結果挫折を経験したことがあったからです。

 

「制作風景もオープンにする ”見せるオフィス”。 そして週末のみショップを開く。

そこには、クリエーター数人が集まり、それぞれの仕事を持ちながら、

共同アトリエで週末開くショップの為のそれぞれの作品制作も行う。

時には周りにアドバイスを受けたり、逆にアイディアを貸したりしながら、

そんな様子もガラス扉とガラス窓から通りすがりの人にも気軽に覗いてもらえるような、

活動的で明るいアトリエ。

クリエーター同士共に刺激し高め合いながら、時に面白い企画でパフォーマンスをし、

たくさんの方を楽しませることが出来るような場所……。」

 

けれど、細々したことを具体的に想像し、

まずはどんな物件があるかと実際不動産会社に足を運んでみて、物件の様子や条件などの話を聞きました。

 

当時は今よりもずっとずっと未熟で若かったので、目の前に越えられそうにない大きな壁と、

とてもクリアできそうにない課題が大きく立ちはだかり、たちまち弱腰に。

今の自分には実現は到底ムリだと判断し、

その一瞬のキラキラした夢は、数年前のその日その場所に置いて葬っていました。

その時から、またそれまでと変わらず孤独に(笑)、家での作業を黙々とする日々を過ごしていました。

 

MICHU COQUETTE

 

月日が流れ、昨年は特に例年よりとても忙しい1年でした。

まれにリフレッシュにと友達とご飯食べに行ったりもしましたが、

あとは締め切り等に追われてほぼ家で缶詰状態の日々でした。

イベントが近づいて来ると、朝目覚めて朝食の用意しながら頭の中はすでにパンパンで、

口癖は「あ~~やばやばやば。やばやば…」で、切羽詰まった心の声が口からダダ洩れの毎日でした。

 

ある日、普段なかった個所に積み上げられる段ボールに思いっきり足の小指をぶつけてしまい、

堪えられない痛みにのたうち回った事がありました。

しばらくすると痛みが治まるかと思いきや、一向に治まらない。

その後みるみる足の甲まで腫れていき、「これは骨やったな」と思いましたが、

病院に行ってあれこれで検査や受付などでソファに座って待つその時間すらも勿体ない!と思い、

自分で添木して包帯をぐるぐる巻きにし、外へ出る時は包帯で大きくなって靴が入らなくなった片方の足はサンダル履きをして、買い物に出掛けたりなどして過ごしたこともありました。

 

そんな中、1年の終わりが近づいてきた師走のある時、

街がクリスマスイルミネーションで彩られていく中、ふと

「自分は何のためにこんなに毎日バタバタしているのだろう。

それだけ私はちゃんと何かの役に立っているのだろうか。」

なんて自問自答をしながら切なくなりました。

 

自分の好きな仕事をしているはずなのに、何かカラカラと乾いた音がする虚しい感覚。

完全に脳疲労状態でした。

 

MICHU COQUETTE

 

なので、今年は6月の大きなイベントまでは突っ走り、

その後はちょっとゆっくりして旅行にでも行って来ようかと思っていました。

 

そんな時に突然降って来た良きご縁。

築50年以上のとても古いビルで、5年後にはもう建て替えの為なくなってしまうかもしれない。

けれど、とても立地が良い。自分も通いやすければ、お客様も足を運びやすい、分かりやすい場所。

 

最初こそ戸惑いましたが、

アトリエを借りる事になれば働き方が全く変わる事は明白で、もっと自分の好きな事が存分に出来る。

そして信頼できる方から背中をポンと押されたこともあり、割とすぐに決めることが出来ました。

 

それからは、今度は夢を見ているのか、

はたまた私はもう既に死んじゃってるんでは…?と思えるほど、

なんだかフワフワとして夢見心地でほっぺをつねった事もありましたが(古いっ!)、

今はもうワクワクに変わり、日々の準備も楽しくてしょうがありません。

旅行もアトリエをオープンさせた後に変更です。

 

MICHU COQUETTE

 

まだまだ未熟な自分が、こんな事やって大丈夫なのか…と不安もありますが、

考えてみたら最初に述べた通り、ブランドを立ち上げてからもう12年目なのです。

これは妥当ではないか!…と自分に言い聞かせています。笑

 

次回はアトリエの準備の様子、花柄の壁紙やアンティーク家具や雑貨の紹介などをしたいと思います。

 

Instagram https://www.instagram.com/michu_coquette/
アトリエ専用アカウント  https://www.instagram.com/michucoquette_atelier/ 
Twitter   https://twitter.com/Michu_coquette

 

◆こだわり女子のモノコトWebマガジン「PeLuLu」より

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